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【星幽塔】第一階層 突然……summer vacation!
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●火照った体には
「ん……? 何か叫び声がしなかった?」
澄んだ水が広がる湖の湖畔で。
ティオレ・ユリウェイス
がきょろりと辺りを見回した。
(ま、それにしても……)
女の子の絹を裂く叫びが聞こえたような気がしたが、周囲には誰もいない。気のせいかとティオレはちょっと肩を竦めると、うーんと気持ち良く伸びをした。
「ここは涼しくていいわねー」
―――ここ最近、星幽塔はやたらめったら暑かった。まるでネコジマという異世界にリンクしてしまったかのような。
(夏ってこんなに暑かったっけか?)
何百年も生きているティオレでもちょっと首を捻ってしまう。それくらい辟易する暑さだった。
城下町ではほしびと達は割と呑気に暑さを楽しんでいたが、ティオレが暮らす塒はなかなかにジメジメして頭がおかしくなっていまいそうだ。幸い今直近な仕事も入っていない。ティオレは今日は1日避暑としゃれ込もうと、この大きな湖に来てみたのだった。
ティオレはすぐに湖の家に向かった。大きな木組みで出来たその家はかなり大きく、水着の貸し出しや中で食事も出来る。たくさんの客で賑わうその前に立ちながら、ティオレはデジャヴを感じていた。
(何か
同じようなのをネコジマで見た
ような……)
似ている。何だかとっても似ている。ネコジマと行き来するほしびとが増えた星幽塔。大なり小なり色々影響を受けているのかもしれない。
(ま、ネコジマでも便利だったからいいか)
ティオレは気にせず店に足を踏み入れた。
場所は違えど1度利用した事のある湖(海)の家。ティオレは戸惑う事なく水着をレンタルする事にした。それは大胆なカットのハイレグビキニ。彼女の引き締まった肢体にとてもよく似合う。男の店員が鼻の下を伸ばして彼女を見ていたりしていたが、ティオレはそんな事は関係ない。パッパと荷物を預けると、すぐに店を出て湖に向かった。
湖はそれなりに人はいるが、大きいため芋を洗うほどではない。ティオレは水面ぎりぎりの所で足を止めた。神秘的とも思えるほどの透明度の高い水。無言のうちにその冷たさを物語っているようだ。
静かに静かに足を浸ける。予想に違わず染みわたるような冷たさがじんわりと肌から浸透していった。
「あふ……」
その形の良い唇から艶めかしい音が思わず漏れ出た。澄み渡る冷たさ。芯まで火照ったティオレの熱さが清涼な水に溶けていくようだ。
ティオレは躊躇なく湖に入ると、気儘に優雅に泳ぎ始めた。ちゃぽんと潜れば、水のヴェールを通して射し込む陽光の柔らかな煌めき。何て静かで美しい世界だろう。ティオレは艶やかな茶色の髪を水に揺らめかせながら彷徨うように漂っていた。日常のストレスや物憂い気分だのが光と水に溶け去って行く感覚すら覚える。ティオレは暫く水中に遊び、湖面を揺蕩うように泳いだりと、存分に湖を楽しんだ。
「かーっ、最高だね。この冷たさときたら!」
潜っていたティオレがざばりと顔を上げ、満足そうに言った。ここに来て正解だった。あんな暑い塒にいたっていい事ないもの。そんな事を思っていた時だった。
「あの、こんにちは……以前お会いしましたよね?」
瞳の黒々とした可愛らしい女の子に声をかけられた。
「私、
水上 桜
といいます。その……この世界で何度かお会いしている気がして」
まっすぐにこちらを見る、穏やかながらも芯の強い瞳には見覚えがあった。
「私はティオレ・ユリウェイス。桜か……カレー食った時見た気がするね……あと、サルベージとかにも」
記憶にあった瞳と目の前の瞳が合致する。その瞳が輝いた。
「はい、そうです! 良かった、この世界はまだ慣れなくて少し心細くて。夢でまた知り合いに会えるなんて夢のようです!」
あ、そしたら夢夢になっちゃうか。ペロリと舌を出す桜にティオレは曖昧に微笑んだ。夢って……何を言ってるのかしらね、この子は。
そんな怪訝な様子のティオレに気付かず桜は続けた。
「ティオレさんも遊泳に来たんですか? 水着、凄くお似合いです」
「ああ。城下町は暑くってね。 桜も似合ってるよ。可愛い」
お世辞ではなかった。桜は可愛いセパレートの胸元に花のモチーフを並べた水着を着ていた。恐らく湖の家にあったやつだ。自分には可愛すぎると思ってティオレは手に取らなかったのだ。やはり、着るべき子が着るとよく似合うわね。
ティオレの飾らない賛辞に桜は心持ち赤くなった。
「あ、ありがとうございます。ティオレさんに褒められると恐縮というかなんと言うか……」
まあ、そうだろう。超ハイレグが似合う凄みのある美人だから。しかし古参盗賊のティオレはサバサバと問いかけた。
「桜はどうしたの? やっぱり暑くて?」
「ええ、暑いというか、ユニコーンに乗ったら汗を掻いてしまって」
「へえ、ユニコーンに乗れたの! それはラッキーね。あの子達なかなか姿を見せないから」
ティオレと桜は気持ちのいい湖に浸かりながら、暫く話に花を咲かせる。そしてお腹が空いた桜が湖の家に戻るというので、もう少し泳ぎたいティオレは手を振って別れた。
(澄んだ瞳が気持ちいい子ね)
湖に一人ぷかりと浮かびながら、ティオレは小さく微笑んだ。あの若い瞳は羨ましい。あの輝きを持ち続けるには自分は少々歳を取りすぎてしまった。
「……いけないいけない!」
ティオレはぷるりと首を振ると、ちゃぷんと水に沈み、その浮揚感に身を任せた。だからこそリフレッシュに来たのだ。あの輝きは難しいかもしれないが、それと引き替えに自分はタフさを手に入れたはずだ。長い時間を生きてきて手に入れた自分自身の宝物。
(明日からはまたタフに生きないとね。だからこそ……今日はのんびり!)
ティオレはレイネスのように、優雅に自由に湖を泳ぐ。……あとで結構奥まで泳いだ事に気付き、帰るのに難儀してしまうご愛敬は、まだまだティオレが若い証拠かもしれない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年04月18日
参加申し込みの期限
2019年04月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年04月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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