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【星幽塔】第一階層 突然……summer vacation!
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●死闘!
「暑っちい……」
日が照りつける道をとぼとぼ歩いていた
楢木 春彦
は、溜息をつきながら容赦ない太陽を力なく見上げた。
何度も星幽塔に来た事がある春彦。またもや星幽塔と呼応したのをこれ幸い、暑い寝子島から抜け出せると勇んで第一階層に来てみたのだが。
暑いのである。思いきり。これでは寝子島と変わらない。
それでも春彦は無駄な抵抗をしてみたのだ。魔風の光で自分の周囲に風を起こしてみたりして。
でもそれはやはり無駄だった。温い空気を掻き回しているだけで、ちっとも涼しくならない。
結局春彦はこの暑さに為す術なくとぼとぼと歩いている、という訳だったのだ。
「こりゃもうちっと涼しいトコ行かねぇとダメだな」
春彦はひとりごち、くっきりした青空を憎々しげに睨み付けた。とにかくこの日光から逃げないと。そーいや森の方に湖があるって誰か話してたっけ。……そっち行ってみっかな。
大剣を背にしまうと、春彦は顎の汗を拭い、またふらふらと歩き出した。
「おーっ、涼しいじゃん!」
森に着いた春彦は、天国のような涼しさを堪能していた。うんうん、やっぱ避暑はこうじゃないと!
そうしてご機嫌で小道を歩いていた彼は、茂みの一角で足を止めた。
「おっ、これ美味そうじゃねぇ?」
そこには紫色の艶々した小さい果実。まあ確かに美味しそうだが、ここはファンタジー。きっとお約束の何か色々……
「いっただっきまーっす」
パクリ。何の躊躇もなく春彦はその実を口に放り込んだ。えっ、春彦さん大丈夫ですか?! ここ寝子島じゃなくて星幽塔ですよ?
(ちっせーしヤバかったらすぐ吐き出せばなんとかなんだろ。第一俺の勘はこの実は食えるっていってる!)
流石猪突猛進の春彦さん。もういっそ清々しい。そして春彦、そのまま清々しい笑顔を見せた。
「ウマっ! この実イケんじゃん!」
甘酸っぱくてジューシーで。もぐもぐゴックン。春彦は己の手をグーパーして痺れもない事を確認する。―――うん、毒もなさそうだ。俺の勘当たりっ!
そうと分かればこんな美味しい実を食べない訳がない。ひょいひょいと果実を摘み、バクバク口に放り込んでいた春彦。だが、あれあれ……?
「なんだっ?! 森が急にデカくなった?!」
そうなのだ。ずももも……と突然周囲の木々や草花が成長したのだ。横を見れば猫くらいの蟻が闊歩している。ちょっと待て、猫くらいの蟻ってなんだ。よく見りゃ昆虫までバカでかくなってんじゃん。つう事は……。
「―――俺が縮んだのかよ?!」
その声は小さすぎて森には響かなかった。……だからファンタジーだって言ったのに。
ミニミニ春彦は、木の根元に呆然と座っていた。これじゃ町に戻んのも難しいかもしれない。どーしたらいいんだよ……。
その時だった。空を飛ぶ人のような物を見たのは。
「え、なんだあれ。妖精?」
春彦は驚いて立ち上がった。妖精は先の方でふよふよと下りていく。
(見失っちまう!)
春彦はちっさい体で懸命に駆け出した。
実は春彦が目撃したのは小さくなった
アリス・ミーティア
だった。
「あー、あったー!」
飛びながら木の根元を確認していたアリスは、ようやく黒白豚に荒らされてないモドリを発見した。アリスは急いで地面に下りるとえいえいと土を掘り返し、モドリの一部を手に入れる事に成功した。
「いっただっきまーす……うう、あんま美味しくない」
香りは芳醇なのだが味はあんまりしないキノコをアリスはもそもそと口にする。すると途端に視界が変わり始めた。
「わ、わ……元に戻ったー!」
今まで誰もいなかったかに見えた木の根元に、突然女の子が出現した。アリスは自分の姿を前後ろと確認すると、にっこり笑った。
「うん、大丈夫そうね。さあ今度は広場に行かないと!」
ふよふよふよ。妖精ではなく天使サイズに戻ったアリスは、城下町目指して飛んでいった。
「あ、ちょっと待ってくれー!」
藪から覗いていた春彦は慌ててその背に声をかけたが、対比巨人のアリスの耳には届かない。春彦はがっくり肩を落としたが、すぐにシャンと頭を上げた。
(突然でっかくなったあの子、土の中から何か掘り返して食べてた!)
春彦は藪から飛び出しアリスがいた所を確認する。すると土の中に黒っぽいキノコらしきものがあった。
(お、これか!)
なんかよく分からないが、どうやらコレを食べるとでっかくなるらしい。今の俺にはうってつけの食いもんだぜ!
ゼンは急げ。春彦が腕まくりをして土を掘り返そうとしたその時。突然風が吹き抜け春彦はコロコロと転がってしまった。
「ナンだっ?! 竜巻か?」
持ち前の運動神経で慌てて受け身を取りながら起き上がった春彦は愕然とした。目の前に大きな穴が2つ。そこから生温かい風が出ている。穴にはなぜか産毛が生えていて、その先を辿ると……つぶらな瞳。
「ぶ、豚ーーーっ?!?」
春彦が叫ぶと同時に黒白豚は大きく息を吐く。春彦がまた鼻息に煽られた。
呆然とする春彦の目の前で、黒白豚は嬉々としてモドリを掘り返し食べ始める。はたと気付いた春彦が慌てて鼻先に駆け出した。
「ちょ、この豚野郎! やめろー! それは俺が狙ってたヤツだっての!」
しかし黒白豚は全く意に介さない。うるさい虫が来たとばかりに鼻を一振り。これが直撃し、春彦は見事に吹っ飛ばされた。
「―――痛え!」
土まみれになりながらも春彦は脇腹を押さえて立ち上がった。くそっ、ただの豚にこんなに苦戦するなんて。嗚呼、小さい俺はなんて無力なんだ。
(……いや、ちょっと待て)
小さくなったのは不思議星幽塔だから(いや、寝子島でもたまにあるが)。つう事はほしびとじゃない俺でもここで使える星の力があるじゃねぇか!
「俺は負けねぇ! 豚野郎、覚悟しろっ」
春彦はローブをばさりと払うと背中から大剣を取りだし、びしりと巨大な黒白豚に向かって構えた。
<あら、何かしら?>
そんな感じで黒白豚が春彦の方を向く。その鼻先に春彦は渾身のつむじ風をお見舞いしてやった。
「ちょっと乱暴で悪いな! でも俺も必死なんでね」
(痛ぇ思いでもすりゃアイツだって懲りんだろ)
春彦が瞳を閉じフッと余裕の笑みを浮かべたその時。ボフン! と物凄い突風に吹き飛ばされた。
「―――痛え!」
土まみれ&傷だらけになりながら起き上がった春彦。その先で豚はボフボフと盛大にくしゃみをしていた。どうやら春彦の起こしたつむじ風で土埃が鼻に入ったらしい。
<……あんた、何すんの>
若干涙目で春彦を睨み付ける豚。しかし春彦も一歩もひかない。
「くそっ、威力が小せぇか。こうなりゃろっこん使って接近戦だ!」
バチバチ! 豚と春彦が睨み合う。蹄で土を掻きながら戦闘態勢の豚。ジリジリと回り込みながら隙を伺う春彦。
カーン! 森を駆け抜けながらの1人と1匹の死闘が始まった。
……えー、モドリどうすんですか春彦さん。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年04月18日
参加申し込みの期限
2019年04月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年04月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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