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●廃ビルではお静かに
一歩進むごとに床が軋み、いつか、もう遠くないいつかに崩れてしまうのではないかと思いながら、
松崎 竜平
は組長・
神無月 文貴
の後に付き従った。
強引にねじ開けられたような階段を降りて、そのビルの地下を目指した。
今日は情報屋の顔を見に行くと聞いているが、竜平の胸中は穏やかとは言えなかった。
情報屋
ジニー・劉
。
腕はいいと聞いたが、そんなことは竜平が心配することでもない。
どうやら、娘が懇意にしている相手らしいのだ。
竜平は、娘と、会ったことはない。
会ったことはなくとも心配するくらい――それくらいは竜平に許された自由だろう。
社会の制約とはすこし違った制約の元に生きている竜平だって、娘の心配くらいするのだ。していいのだ。
本来ならばこの暑さだ。こんな一歩間違えば崩れ落ちて砂漠になりかねないところに付き合うのは御免被りたいところだった。
しかし竜平は竜平なりの目的を持ってこの場に参じたのである。
ふと組長が足を止めた。どうやら目的地に辿り着いたらしい。
竜平はふっと口の端をゆるめた。
あちらこちらが軋む。目の奥がチカチカする。頭がかち割られたのかと錯覚するほど痛かった。
銃口が向けられる。黒い黒い銃口が。
ああ、痛い。体中が痛い。自身の体を見改めると、赤く赤く染まっている。ああ、でも、頭がそれよりもずっと痛い。
額からなにかが伝い落ちる。
けれどそれを拭う気力さえなかった。
ここはどこだろう。
それさえもわからない。
このままくたばるのかと思うと、不思議と痛みが消えた。
そしてゆっくりとまぶたが降りてきた。
「……い」
「……ぁ、は、あ……」
急激に意識が浮上して、ジニーはソファーから飛び上がった。
息が馬鹿みたいに水分を吐き出すせいで、喉がカラカラに乾いている。
けれどそれも無理もないことだ。
こんなひどい暑さの中、なんの対策もなく無防備に眠ってしまったのだから。
額からなにかが伝い落ちる、いや、なにかなど確認せずとも汗だとわかった。
あまりに鮮明で曖昧な夢。
夢の中で伝ったものも、汗だったのだろうか。
それはよく思い出せなかった。
「おい!」
噂をすれば影だった。
ああ違う。噂をする前から居たようだった。
「露骨にヤな顔すんな 命の恩人サマに失礼だろうが。
波止場で血ィ流してぶっ倒れてるお前を闇医者に担ぎ込んだの誰だと思ってやがる」
「……わかってるよ」
そんなこと言われなくてもわかってる。
ジニーは不貞腐れるように顔を逸らした。
夢で見た、この島に来た日のことをジニーは忘れもしない。
組織の追っ手に撃たれて行き倒れた、あの日のことは。
(組長に拾われてなけりゃあのままお陀仏だったな)
こうして夢に見る程度には、忘れられないのだ。
「今日はいい手土産があるぜ」
「今日は何の用……っ」
文貴の後ろに控えている男がさっと紙袋を差し出した。
そして中から出てきたのは、どぎつい色をした布。
「って、まーた情報料代わりにコスプレ衣装一式押し付けるハラか!」
と呼びたくなる程度に着用面積の少ないコスプレグッズだった。
「人聞きが悪ぃなぁ。イメクラ業者からゆすりとったコスプレ衣装一式だ。
知ってるぜ、女が出来たって。
情事にゃ刺激が必要だ。これ着て楽しめ」
にぃと楽しげに口の端を伸ばす文貴。
「余計なお世話だ。それに、大体コレ女物じゃねえか」
ナースにメイドに婦警にボンテージ……よく揃えたもんだとある意味で感心する。
「そりゃ、てめえ、女に着せるんだよ」
一瞬、彼女が着ている姿を想像して、急いでその想像をかき消した。
そんな女を前面に出して押し売るような格好、御免だ。
「組長……女に着せるったって、その衣装、露出多すぎやしやせんか?」
「あ? なんで松崎が口出すんだ?」
「いえ、よそ様の営みに口を出す気はありやせんが……組長、その、悪戯もほどほどにして仕事の話を……」
思わぬ助け舟に内心感謝する。
そうしろそうしろ、余計な話はちゃっちゃとやめて情報料をよこしやがれ。
「別にいいじゃねぇかちょっとくらいよぉ。あぁ、なんならてめえが着てみちゃどうだ?」
一瞬、ジニーはてめえが誰を指しているのかわからなかった。
(後ろに控えているオッサンか? 勘弁してくれよ)
と思ってから、ようやく文貴の言葉が自分を指しているのだと気がつく。
「は? やなこった。どうして俺が……!」
「……好きにしてくだせぇ」
食い下がるジニー。あっさり引き下がる竜平。
味方が減ってしまったことを悔やむ余裕さえ、劉にはなかった。
「今さら恥ずかしがんな」
胸糞悪い。
ジニーが、思わず顔をしかめたくなるほど、文貴は愉悦に満ちた笑顔を浮かべた。
彼の脳裏に浮かんでいるであろう自身の姿を思うと劉はわめき散らしたくなった。
「女装していたって、ありゃ追っ手の目をごまかすために嫌々……」
「結構イケてたぜ」
「嬉しくね……ゲホッ!」
叫ぼうとした刹那、急に痰がからんで、咳き込んでしまう。
「んな喜ぶなよ」
文貴は聞かぬふりをしてニヤニヤとしたままだった。
勘弁してくれと何度目かのため息を漏らした瞬間。
文貴がジニーにのしかかってきた。
「ぉ、おい!」
右手には透け透けピンクのベビードール。
左手は劉の胸元にかかっていて、ぷちんぷちんとボタンを外しにかかっている。
「マ、ジで、ふざけ……!」
一気に頭が沸騰する。言葉を失う。
服を脱がせることに躍起になっている文貴をどうにか押しのけて、ジニーは部屋を飛び出した。
「ちっ、逃げた!」
文貴の舌打ちと、
「無理もねえが手間増や……ッグショイッ!」
竜平の豪快なくしゃみを背に、劉は走った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月02日
参加申し込みの期限
2014年03月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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