this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
廃屋の赤眼が、あなたを覗く
1
2
3
4
5
つぎへ >>
「あれ……」
志波 武道
は不思議そうに周囲を見渡した。いつの間にか見知らぬ廃墟の前に引き寄せられていたのだ。
(そーいや、ここ……)
近頃耳にした話を思い出す。お宝と怪異の噂があったのは、確かこの建物だったはずだ。お宝目当てに出向いたという話も、ちょくちょく耳にしている。
(怪異の場合の方が、俺としては放っておけないんだけど)
出向いてしまったとなれば、やることは一つ、探索だ。くまなく調査したいと考える志波だが、少し嫌な予感も感じていた。
一階から順番に確認していく。随分と埃っぽい。玄関などを確認するが、不思議と誰の足跡も残っていなかった。
念のため、時刻を確認する。時計は午後8時ちょうどを指していた。
スマートフォンで照らしながら探索する。二階に続く階段があった。やはり埃が積もっていて、人の歩いた痕跡はない。
やはり人の気配はなく、辺りはシンとしている。誰かにジッと見られているような、厭な気配を背後に感じるが、振り向いても誰もいない。
(気のせい、気のせい……)
言い聞かせながら、階段を登っていく。
二階には三つの部屋があった。どの部屋も同じ形のドアで、ホテルに似た画一的な雰囲気を覚える。
手前の二つの部屋のかぎが掛かっていなかった。
ガチャリと回して、部屋に入る。
まず丸テーブルが目に付いた。椅子に、無造作に白いドレスがかけてあった。
(あれ……)
これだけ埃っぽいのに、ドレスの生地はつるりと美しいままだ。まるで先ほどまで誰かが着ていたような、僅かな体温を覚えた。
(……何だろう、これ)
テーブルの下を確認する。他には何も見つからなかった。
二階の探索はこの辺で切り上げることにして、志波は次のフロアを目指す。
三階の探索は、先刻より念入りに行うことにした。
部屋の鍵は、どの部屋も問題なく開いた。だが少しさび付いていて、ドアが重たい。
「くっ……」
力を込めてドアを押す。
ようやくドアが開いた先から、どっと冷たい空気がなだれ込んできた。
「失礼、しまーす……」
恐る恐る断りを呟きながら、一歩踏み出す。部屋の中はやはり、埃で少し煙たかった。
開けられるタンスとクローゼットを、手前から順に調べていく。だが多くは鍵がかかっていた。
(これだけ時間がたってるみたいなのに、鍵は古くなってないのか……?)
ガチャガチャと動かしてみるが、ズレる様子もない。
いくつかのタンスを試していく。
「あ」
一つの引き出しが、スッとスムーズに開いた。
黒い箱が入っている。
そっとつまみを外して開けてみると、中には上等な赤い布に包まれた金の美しい櫛が出てきた。紅珊瑚が、蝶をかたどるようにはめ込まれている。
これもやはり、埃一つかぶっていなかった。タンスの中にしまわれていたことを抜きにしても、異様に美しい。使用感もほとんどないまま綺麗に箱に収められている。
(女性がいたのか……?)
首を傾げるが、部屋の調度には化粧机の他に女性らしいものは見当たらない。その化粧机も、最後に使われたのがいつなのか分からないぐらいに埃をかぶっている。
ふと、噂を思い出す。
(「赤い目の怪物が、建物の中から町を監視している」……だったっけ)
この紅珊瑚と何か関係があるのだろうか。
部屋の奥の方に窓が付いていた。二階では開かなかった場所に位置する部屋だ。
(さっき見えなかったものが見えるかも)
窓際に寄ってみる。埃で見えづらくなったガラスを拭いてみると、ちょうど寝子島駅の方角が見えた。町全体、とまではいかないが、見晴らしはそう悪くない。まだ背の高い建物の少なかった昭和ごろであれば、もしかすると、駅から町に来る人たちをつぶさに見ることができたのかもしれない、とも思う。
(いや、でもこの建物、そこまで古いわけじゃなさそうだしな……)
考えながら探索を終え、最後の階段を登っていく。
(屋上に続くのかな……)
先ほどまでとは階段の構造が異なっている。徐々に狭くなった廊下脇の壁の先に、一枚の扉があった。扉にはめ込まれた窓は、これまでのものと違って明るくなっている。
一歩踏み出した足が、コツンと何かに当たった。
小さな木の箱だ。
(鍵がかかってる……)
持ち上げて軽く振ってみる。中からは、硬いものが木に当たる乾いた音がした。
不意に、後ろから誰かが手を伸ばす気配を感じた。
「なっ……」
とっさに振り向こうとするより早く、冷たいものが志波の首に絡んだ。
ハッと気が付くと、館の前に戻っていた。
(今一瞬、意識落ちてたか、俺!?)
あたりを見渡すが、なんの気配も感じられない。手元には櫛と箱が残されている。
(夢、じゃ……ないのか)
ふと時計を確認し、志波は目を疑った。
時刻は、午後8時ちょうどだった。
1
2
3
4
5
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
廃屋の赤眼が、あなたを覗く
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
39番地
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
ホラー
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年04月10日
参加申し込みの期限
2019年04月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年04月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!