this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
廃屋の赤眼が、あなたを覗く
<< もどる
1
2
3
4
5
つぎへ >>
「ここね!」
目的地に到着した
白 真白
は張り切って廃墟を見上げた。
カチカチとペンライトの状態をチェックしする。探索の必須道具だ。
白はペンライトで洋館を照らしてみる。白い壁の塗装はところどころひび割れており、日中日陰になる一面にはべったりとツタ植物が絡みついている。
(ほうほう、これが噂の洋館ですか。これは雰囲気出てるねー)
白は思わず笑みを深くした。
(さーて、どこから調べてみようかな)
きしむ門扉をキィと押し開き、白は探索を開始した。
(まずは一階からだよね……)
几帳面なのか、コンプリート精神豊富なのか、白は探索系のゲームでは、マップを丁寧にすべて埋めていきたいタイプだ。
(一通り行ける部屋は、全部見ておかないとねー……)
まずどの扉が開くのかを確認する。手前の扉と、一番奥の扉が開いた。
(真ん中の扉は、このフロアでは開かないのかな……)
だが引き出しの中や棚の裏までペンライトでしっかりと見ていくと、小さなカギを見つけた。
(あれ、もしかして)
一度戻って、中央のドアの鍵穴に差してみる。思った通り、鍵穴にぴったりと確認してみていく。
(このフロアは何もなさそうね……)
各部屋を確認したが、めぼしいものは見つからない。廊下に戻ってもう一度フロア全体を確認すると、地下に続く階段を見つけた。その少し奥に、上のフロアに向かう階段もある。
(どっちにするかなー……)
束の間迷った白だったが、
(お宝って大体地下にあるものだよね!)
と、地下へ続く階段を下りてゆくことにする。
足音は地下に不思議と反響した。
(んー、雰囲気満点!)
ペンライトで照らした先に見える光景は、ちょっとした探索型ホラーゲームのようだ。また扉が開くかどうか確認していく。今度は手前だけが開いた。
(ってことはまた鍵を探して……)
最初の部屋に入って、室内をくまなく探す。ペンライトでベッド脇を照らすと、何かがきらっと光った。
(んー、手じゃ届かないなー……)
ろっこんでリボンを硬化して突っ込んでみる。先ほどと同じぐらいの大きさの鍵が二つ、束になっている。
(これで他の部屋も見にいけるね)
もう一度、念のためにベッドの脇をよく照らしなおしてみる。アイテムが見つかった場所を周回するとシークレットアイテムが落ちている、というのは、探索ゲームのやり込み要素で往々にして見られるものだ。
ゲームではない、現実でそれがどこまで通用するかは分からなかったが、今回ばかりは、白の直感が的中した。
(あ、まだ鍵がある……?)
ごそごそとベッドの奥からひきずりだされたのは、先ほどよりも幾周りか大きなカギだ。
(もしかして、真鍮の鍵……?)
実物にそうそうお目にかかることはない。冷たくてずっしりとした重みが手に心地よかった。
(扉の鍵とは別かな……)
地下一階をその後も丁寧に調べていくが、埃以外の収穫はなかった。
白はさらに下のフロアへ向かっていく。
地下二階の部屋は、全室問題なく開いた。部屋の中は、やはり埃っぽい。
「けほっ……」
少しだけ咳き込みながら、白はクローゼットを一つ一つ開き、
(この裏に何かあるとか……?)
丁寧に絨毯をひっくり返してみる。一か所だけ色の違う木板を見つけた。軽く叩くと、板が動く。うまく片側にだけ体重を乗せると、板が動いた。中からは古ぼけた手帳が出てくる。
「……なんだろ、これ……」
開いてみると、中は日記のようだった。女の文字であることは判別できるのだが、ひどく筆跡が乱れていて読めない。
ぺらぺらとめくっていくと、真っ黒に塗りつぶされたページが見つかった。
(そんなに、古いものじゃなさそうだけど……)
年季は経っているが、埃はかぶっていない。木板の中に大切に隠されていたからだろうかと考えたが、それにしても少しだけ奇妙なものを覚える。
白は探索を再開したが、それ以上の手掛かりは見つからなかった。
少しだけ、ひんやりとした気配を感じる。誰かのうめき声が聞こえた気がしてハッと振り返りペンライトで照らしたが、何の影も見当たらない。
地下三階へ足を向ける。壁をこんこん叩いて進んでいくうち、一か所だけ音の違う場所があることに気が付いた。
(あれ、ここ……)
一か所だけ反響音が違った。壁の構造が薄くなっている。
(もしかして)
ペンライトの尻部分で少し壁を叩いてみる。壁は簡単に崩れて、中から小さな箱が出てきた。鍵はかかっていない。
開くと、中には大粒のルビーで作られたブローチが入っていた。
(んんん、これが赤い目の正体……? でも一つしかないし……)
白が眉根を寄せた途端、ぼうっと壁の奥に人間の顔が浮いた。
「……え」
女か男か、判別はつかない。
だが寂しげな表情であることだけはわかった。驚いた白だったが、逃げずにしっかりと観察に徹する。
「えっと、……何か、叶えてほしいことがあるの?」
霊は寂しげな目をして、白に小さく囁いた。
「寂しいの」
幽霊がまっすぐ手を伸ばしてきた次の瞬間、白は館の外に辿り着いていた。
「え、ここ外……!?」
手元には真鍮の鍵と、日記、ブローチが残されている。
「えぇー、もっと探索したかったのに……」
幽霊の言葉も、まだ十分に聞けていない。
(絶対何かクエスト発生したのに~!)
ゲーム的な思考のまま、白はぷぅと頬を膨らませた。
<< もどる
1
2
3
4
5
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
廃屋の赤眼が、あなたを覗く
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
39番地
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
ホラー
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年04月10日
参加申し込みの期限
2019年04月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年04月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!