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NECO MUSIC FES 1370!
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寝子島大橋を渡ろうとする車のラジオから、アナウンサーの弾んだ声が聞こえ始める。どうやら生中継らしい。
『こちらはメイン会場の一角、特別開催の移動遊園地です! なんだかカップルが多いような気が……?』
眩しく熱く輝く太陽に届けとばかり、太陽よりも眩しく熱い音楽が寝子ヶ浜海岸いっぱいに響き渡っている。
「砂浜で見てると暑いね」
音楽に身体を任せ、砂を蹴立てて飛び跳ねる
青木 慎之介
に向け、
月守 輝夜
はそっと笑いかけた。
(誘って良かった)
慎之介は留学を考えているのだという。慎之介が外国に行ってしまってもずっと好きでいるけれど、お別れをしてしまうまでにできるだけたくさん、楽しい思い出を作っておきたかった。
「人の熱気と太陽で干からびそう」
「イエス! ソーホット!」
茶色の髪も顔も汗に塗れさせながら、水着姿の慎之介は聞こえて来た歌を楽しそうに口ずさむ。洋楽のカバー曲らしい、テンポの速い英語に苦戦しつつ声を上げて笑う慎之介が眩しくて、輝夜は黒い瞳を細めた。太陽のせいではなく熱を帯びる頬を両手で押さえる。
「よし、」
「ん?」
「暑すぎるから海に飛び込もう!」
「ちょっ、ウェイト月守!」
足元に置いていたレンタルの大きな浮き輪を片手に抱え、パーカーの裾を揺らして駆けだす輝夜に慌てて声を掛ける。
「水着は?」
「下に着てるよ!」
だから濡れても大丈夫だよ、と輝夜は熱い砂を踏んで波打ち際に立つ。ステージから聞こえる夏の歌に背を押され、波飛沫を爪先や太腿に浴びる。躊躇うことなく海に腰までつかる。
「慎之介くん!」
浮き輪と波を頭から被りながら慎之介を呼べば、慎之介は大きく頷くなり海に飛び込んだ。きらきら光る波を掻き分け追いかけて来てくれる慎之介を見るうち、波の冷たさに少しは冷えた頬がまた熱くなった気がして輝夜はちゃぷり、顎を海につけた。
「捕まえた!」
「捕まった」
浮き輪を掴んで鮮やかに笑う慎之介に、輝夜はふわりと笑み返す。輝夜は浮き輪の内側で、慎之介は外側で、ふたりはそのまま波にぷかぷか浮かんで揺られる。真っ青に晴れ渡る空に溢れる音楽に耳を傾ける。
「気持ちいいね」
「……そうだな」
ここ最近はとても暑い日が続いている。エアコンの恩恵を受けることも多いけれど、だからこそエアコンなしで涼しくゆっくりできるのは幸せだ。
波と音楽、それからすぐ近くに好きなひとの気配。
(寝ちゃいそう)
心地よさにうっかり眠たくなって、輝夜は長い黒髪を揺らして頭を振る。
「ホワット?」
「寝てたら起こしてね。慎之介くんが寝てたら起こすから」
おっとり笑ってみせると、慎之介はちょっと慌てたようだった。デンジャーデンジャー、と呟きながら浮き輪を引かれ、あっという間に波打ち際まで戻されてしまう。
「月守」
寝ちゃいそうなら、と慎之介に連れられたのは、ステージから少し離れた場所にある移動遊園地。
小規模ながら回転木馬に観覧車、ミラーメイズまである。蔓薔薇に百合に、ゴシックでロリータで、妙に装飾過多で妙に乙女チックなそこは、寝子ヶ浜海岸のはずなのになんだか別の世界のようだった。
「移動遊園地って小さい頃行った以来かな」
濡れた髪を海風に乾かしながら、輝夜が選んだ乗り物は回転木馬。一緒に乗ろうと慎之介を誘い、白い木馬と黒い木馬、前と後ろに別れて遊具に乗り込む。
ふわふわとした音楽が天使や悪魔の舞う画の天井から聞こえ始める。案内係の球体関節人形の着ぐるみが手を振る。上下に動きながら回り始める回転木馬につられ、輝夜は幼い頃を思い出す。家には確か、木馬に乗って楽しそうな写真もあった。
(本当に懐かしいなー)
ぱちりと瞬いて、
「……あれ?」
肩の触れるほど、額が触れるほどの傍らに、慎之介が居た。
(こんなに近くに居たっけ?)
おかしい、と思うよりも、好きなひとと頬さえ触れそうな距離に胸がドキドキと高鳴る。
――月守
いつもと変わらない笑顔で名前を呼んでくれる慎之介に応じようとして、
「月守?」
感じていたよりもずっと後ろに、慎之介の声を聞いた。
(……幻?)
「慎之介くん、さっき近くに来てないよね?」
首を横に振る慎之介が心なしかぼんやりしているように見えて、輝夜は唇を噛む。もしかしたら、慎之介も同じような幻を見たのかもしれない。そうであるなら、
(慎之介くんの好きな人って誰なんだろう……?)
部活でもやっているバスケが恋人?
(それとも私が気づいてないだけ?)
考えた途端に痛んだ胸をぎゅっと押さえ、輝夜は回転木馬から離れながら隣の慎之介を見遣る。
「もう一回海に入ろうっ!」
殊更に声を弾ませる。だって、留学に行くまでに楽しい思い出を作りたい。しんみりしている暇なんかない。
「あのブイまで先に着いた人が勝ちね。負けたらジュースおごる」
「ぅえっ?!」
「じゃあ、スタート!」
ウェイト、という慎之介の声を背中に、輝夜は真っ白な砂浜を勢いよく駆けだした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
70人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年03月28日
参加申し込みの期限
2019年04月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年04月04日 11時00分
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