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NECO MUSIC FES 1370!
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街角のCDショップ店内に流れるラジオ放送で流されるのは、高らかなファンファーレにも似たアニメのOP曲。
『さあさあ、盛り上がって参りました! 次はキャットロードの様子の中継、行ってみましょう!』
被り物の顔マスクは会心の出来。頭部全てを覆い尽して、飛んでも跳ねても絶対にずれない。
(……いいえ)
万が一にでも外れてくれては困る。
頭部に装着したマスクの具合を確かめながら、この日のために用意した架空の高校の制服の襟を正しながら、
愛猫 萌々子
はコスプレイヤー専用に用意された簡易更衣室の中でそっと深呼吸をする。
(まさかオリキャラのコスプレが出来るなんて……!)
カーテンで囲われただけの更衣室の中に設置された姿見には、萌々子がハンドルネーム『あぃびぃ』としてネット上に投稿しているオリジナル漫画『のののガール!!』の主人公、野音のんこが映っている。
(ののこ様ー!)
憧れの先輩、野々ののこに外見も性格もそっくりな野音のんこのコスプレ姿で、萌々子はうっかりもうひとつの顔、『ののこ様親衛隊』の言動を取ってしまいそうになってもう一度深呼吸。
(いけません)
今日は『ののこ様親衛隊』ではなく、『野音のんこ』として、『野音のんこ』になりきってネコフェスを楽しむのだ。
(今の私はのんこのコスプレをした作者のあぃびぃ)
他の誰にも、『あぃびぃ』が『愛猫萌々子』だと知られてはならない。
(身バレは絶対! 厳禁! です)
鏡の中ののんこに向けて言い聞かせ、萌々子はその場でくるりとターンする。
「ぱっしょーん!」
のんこの口癖と共に元気いっぱいのポーズを決めれば、のんこへの変身は完了。カーテンを勢いよく開き、萌々子はネコフェス真っただ中のキャットロードへと飛び出した。
コスプレ姿でキャットロードをスキップしながら、道沿いの創作物の展示即売ブースに目をやる。今回は即売会へのサークル参加はしていないけれど、この夏のネコミケの参加はもう決まっている。他のサークルがどんな工夫をしているのか、見ておいてきっと損はない。
同人誌の置き方や関連品のセッティングに始まり、ポスターの掲示場所。学ぶべきことはたくさんある。
(おお……)
キャラクターを切り抜いたポップに目を止め、思わず内心で唸る。
(目立っていていいですね)
手法を取り入れさせてもらおうとマスクの下の瞳をきらきらさせて通りを進めば、
(向こうのサークルには行列が!?)
漫画やアニメ、ゲーム等から飛び出して来たかのようなキャラクターのコスプレをした人々が楽し気にそぞろ歩く通りの一角、正に黒山の人だかりを見つけて萌々子は目を丸くする。よく見れば、即売ブースの隣にも人だかり。続けざまに焚かれるフラッシュに目を細めながら見てみると、人の輪の真ん中にはばっちりポーズを決めるコスプレイヤーの姿があった。
清楚な白と可憐なピンク、それから華麗な赤を使った鮮やかなエプロンドレス。すらりと伸びる足には白いハイソックス、細腰を彩ってなびく白いリボン。
「世界に大いなる神秘の輝きを! 魔法少女ミスティックアリア!」
涼やかな声で決め台詞を放ち、明るい栗色のツインテールを揺らして
落合 まゆら
は格闘戦も得意な魔法少女のアクションを取る。
(……うん)
ネコミケ用にできあがったばかりの衣装を、試着も兼ねて着てみたけれど、
(悪くない)
サイズはぴったり、再現度もなかなかのもの。多少激しいアクションをしてみても、撚れたり傷んだりする気配もない。
伸縮可能な魔法ステッキを伸ばし、棒術じみて操ってみせる。自宅アパートで繰り返し練習してきた成果もあって、格闘ポーズに隙はない。
(キレッキレ!)
自画自賛して自分の気持ちを乗りに乗せる。そうすることで動きに鋭利さが増すことをまゆらは知っている。魔法少女ミスティックアリアとして動く度光るカメラのフラッシュに、デジタルカメラの電子音に、まゆらは息を弾ませながら笑んだ。
またあとのパレードでね、とカメラを構える人々に手を振って別れ、まず向かったは隣の人気サークルの二次創作即売ブース。
「あれ、海原君」
同じ列に並ぶ
海原 茂
を見かけて声を掛ける。
「落合」
別のブースで買ったらしい小説本に無表情に落としていた眼鏡越しの眼をちらりと上げ、茂は小さく笑んだ。
「なんの二次創作の本?」
屈託なく訊いてみるも、茂は読んでいた本をぱたりと閉じて提げていた鞄に素早く仕舞ってしまう。
「えー、そんな風にされると余計気になるよ」
「……絶対に見せない」
わあわあと賑やかに列に並ぶ男女を横目、萌々子は顔マスクに隠れた目を丸くする。
(大手人気はすごいですね、とても一人じゃ対応できなさそうです)
人気ゲームの二次創作作品を扱っているらしいブースの様子を伺いつつ、野音のんこな萌々子の視線が次に向かったのは、キャットロードに元々ある衣装屋。
今回のイベントに合わせ、コスプレ衣装の貸し出しもしているらしい衣装屋の前では、ゲームキャラクターの着ぐるみを被ったスタッフが賑やかに呼び込みをかけている。
「あっ、ちょっとちょっと! そこ行くカワイイお姉さん!」
黄色い鳥の着ぐるみのもふもふの手でもふもふと背中を叩かれ、
仙藤 蒼
はホットパンツから伸びる健康的な脚を止めた。
「え、私?」
道に並ぶ露店で買い込んだ氷マシマシなサイダーのストローを噛んでいた唇を離し、蒼は黒い瞳を瞬かせる。
「コスプレしてみない?」
「コスプレ……」
ゲーム大会で並み居る大人たちを制して準優勝をかっさらってしまうほどのゲーマーであるところの蒼は、コスプレにはあんまり手出ししていない。ゲームはプレイしてこそ、な彼女ではあるけれど、それでもコスプレイヤーや路上ライブを眺めたりするのは楽しかった。
「皆楽しそうだよね」
「でしょう!」
我が意を得たりとばかり、もふもふの両手でもふっと両手を取られた。さあさあ、と断る間もなく引きずり込まれる格好で案内されたのは、コスプレ衣装を扱う店舗。
「うわお」
開け放たれたドアを潜った途端目に飛び込んできた色鮮やかなアニメやゲームのコスプレ衣装に、キャラクターが身に着けているアクセサリーや武器のレプリカに、金や青やピンクの髪のカツラに、蒼は思わず声を上げる。
「好きなゲームやアニメは?」
何でもあるよ、と自信たっぷりに言うもふもふ着ぐるみ衣装なスタッフに、蒼はちょっと首を傾げる。
「『CY-KILL』」
「渋ッ?!」
「私、好きなんだよね」
「難易度高過ぎない?」
所謂弾幕シューティングが好きだと言い放つ蒼のゲーマーっぷりに、スタッフが素で驚きの声をあげた。
「評判散々だったよね。でもアニメ化もされたよ」
スタッフの声に苦々しく同意を示しつつ、蒼はちょっとフォローもしてみる。これだけ目移りするほど衣装が揃っているなら、あのゲームのヒロインの衣装だってあるかもしれない。
「リディッシュ?」
「うん、リディッシュがいいな」
ヒロインの名をスタッフがあげる。蒼が頷く間に、スタッフは着ぐるみとは思えぬ素早さで衣装の海から目当ての一着を持ち出して来た。ヘッドセットに幾何学模様のマント、ホットパンツから覗く尻尾状のコードが印象的な衣装は、身体の線があちらこちらと露わとなるものの、
「わお、ぴったり! どう、レンタルしていかない? この後のコスプレパレードにも参加しちゃいなよ!」
スタッフから手放しで褒められ猛烈に薦められ、今なら割引するよとも言われ、蒼は思わずこくりと頷いた。
「うん、借りよっかな!」
元々ゲーム大会にも何度となく出場している。動画サイトでゲーム実況もしている。人目を浴びることに気恥ずかしさを覚えない天真爛漫、好奇心旺盛な中学三年生は屈託なく笑った。
「行ってらっしゃーい!」
「行ってきまーす!」
ハイタッチして蒼を見送り、次に着ぐるみスタッフが捕まえたのは、店の入り口で気後れしながらも決意に満ちた表情で店内を見つめていた
宮祀 智瑜
。
「何をお探し?」
「きゃっ、わっ、えっと、あの、……あの!」
店のドアに片手を置いてポーズを決める着ぐるみに、智瑜はどきどきと狼狽える。何せコスプレなんて初めての経験。しかもしたいコスプレはもしかしなくとも露出が多め。
「あの、……」
頬を朱く染めて俯きながら智瑜が口にしたちょっと昔の美少女ゲームのヒロインの名に、着ぐるみスタッフは思わず唸った。
「あるでしょうか……」
「あるある!」
着ぐるみの頭がもげそうなくらい激しく頷くスタッフの視線は、手縫いの細かい装飾品が入っているらしい紙袋、――ではなく、それを抱える智瑜の豊満な胸に釘付けになっている。コスプレがしたいというヒロインも、一時期おっぱいマウスパッドやら何やらのグッズが販売されたぐらいには大きなおっぱい。
「きっと似合うとっても似合う!」
音速で店内に潜り込んだスタッフは、光速でその手に智瑜の目当ての衣装とカツラを持って戻って来た。
店内の更衣室で着替えさせてもらいながら、智瑜が思うのは大好きな
桐島 義弘
先生のこと。
(この格好をしてたら義弘先生はきっと現れます)
それは乙女の勘ともいうべきもの。
(私だって気付いてくれるかな?)
胸のあたりのボタンが飛びそうな制服も、太腿が覗きすぎな短いプリーツスカートも、昔流行ったというルーズソックスも。先生が好きなキャラが纏っていた衣装のひとつをなるべく忠実に再現したつもりだ。
「……よし」
黒い瞳に乙女の決意を宿し、コスプレ姿で智瑜はキャットロードに繰り出す。このあとの仮装パレードで歩きながら義弘先生を探そう。
(きっとどこかで見てるはず!)
出会えたら、一緒に写真を撮ろう。そのときは、ヒロインが主人公によくしていたように腕にぎゅっと抱き着こう。その仕草はやっぱりどうしようもなく恥ずかしい気がするけれど、
(大事な記念だもん)
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3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
70人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年03月28日
参加申し込みの期限
2019年04月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年04月04日 11時00分
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