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伊豆で泳ごう! 夏の臨海学校!
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◆二日目:宿でのひと時~貝と散歩とコーヒータイム~
夕食を終え、浴場には生徒たちがぞろぞろと出入りする。
小山内 海
はその流れに乗りながら、部屋へと戻っていった。消灯時間までの間、生徒は思い思いに過ごしている。海は夏朝と並んで座り、明日の予定について話し合っていた。干物づくりをする者や、スケッチをするという者が話した後、海もササっと筆を動かす。
『私は大室山に行く予定』
「そっか。僕はせっかくの機会だから、熱海の『來宮神社』に行きたかったけど……」
夏朝が続いて答えるが、その語尾は段々小さくなっていった。海は再びサササっとペンを動かすと、夏朝にスケッチブックを見せる。
『ちょっと遠い』
「そうなんだよね……」
夏朝はぽふっと枕に顔を伏せた後、ゆるゆると顔を上げ、海に笑顔を向けた。
「寝子島からなら、片道1時間半くらいで行けるみたいだし……今度行ってみる!」
海は頭に思い浮かべた地図にふにゃふにゃの経路を想像しつつ、思考を止めて手を動かす。
『何のご利益があるんだっけ』
「心願成就の大楠があるらしいよ」
『いいね』
それから二人の居る部屋は取り留めのない話で盛り上がったが、遠くから聞こえる足音に夏朝がぴくりと反応した。
「……あっ、先生が来そうだよ!」
彼女は小声でそう言うと、生徒たちと一緒に布団に潜り込んだ。それから数秒経って、教師がすーっと扉を開け、全員が床に就いていることを確認すると、部屋の電気がパチリと消えた。海は月明かりを頼りにスケッチブックを書くと、夏朝に見せた。
『もう行った』
「うん……でも……」
夏朝は欠伸を一つすると、自分の布団に潜り直す。
「……明日の為にも、体を休めたいし……そろそろ寝るね」
『おやすみなさい』
そうして暫くすると、全員の布団からすーすーという寝息が聞こえ始めた。一人取り残された海は、
――私もそろそろ寝ようかな。
とぼんやり考える。といっても、眠るには少し早いような、もったいないような。そんな気がして海は布団でごろごろとしていた。しかし、窓からコンコンという音が聞こえてびくりと肩を震わせる。恐る恐る外を見るとそこには
御剣 刀
の姿があった。
『こんな時間にどうしたの?』
「ちょっと抜け出さないか」
海の疑問に短く答えた後、視線を動かし刀はこう付け加えた。
「たとえば……浜辺に行こう」
『先生に見つかったら怒られるよ』
彼はそれを見ても動かずに、海の言葉の続きを待っている。彼女はすらすらとペンを動かして、笑顔とともにそれを見せた。
『……でも面白そうかも』
するとすすすーっと窓が開き、海の白い手足がそこから伸びる。刀は彼女の手を取ると、その腕にそっと抱え上げた。
「よっと」
『それじゃ連れて行ってくれる?』
昼間の賑やかさが嘘のように静まり返った浜辺を、刀と海は並んで歩く。誰にも気付かれずにここまで来れたと実感して、二人は顔を見合わせ笑った。
「忍者の気分だ」
『ありがとね』
飛沫を上げる波の音が遠くから聞こえる。海は空を見上げると、澄んだ空気の中で光を放つ月に見惚れた。
『今日は月がきれいだね』
「ああ、綺麗だ」
刀も彼女に倣って月を見上げる。海はその横顔を眺めながら、ゆっくりとペンを動かした。
『ちょっと散歩しようよ。そのあとスケッチしてもいいかな?』
「わかった」
そう言って二人は靴を脱ぐと、ぱちゃりと海水に足を付ける。見回りの教師たちは見逃しているのか気付いていないのか、遠くに見える宿からは何も聞こえない。二人は時折辺りを見回すと、耳を澄ました。
『ちょっとドキドキするね』
「うん。俺もちょっと緊張してる」
『こういうのって小説とかではちょくちょくあるけど、イケナイことしてるわけなんだし』
「つまり……なんだよ」
『でも楽しい』
かさかさという音とともに出てきたのは野良猫で、二人の緊張は少し解れる。それから、二人はまた笑顔になった。
「うん、何というか……こういう悪い事はちょっと楽しい」
足元を濡らす水は月明かりを受けてキラキラと輝いている。海は月と、水面を見比べては、海風に巻き上がるスケッチブックを押さえた。
『いい思い出になるよね。今日は誘ってくれてありがとね』
これを見せると、海はぱちゃぱちゃと水を跳ねながら前に進んでいく。その背を眺めて刀は、
――……うん、いい気分だ。海も喜んでくれているようだし、冒険して良かった。
と考え静かな気持ちに浸った。しかし、振り向いた海がふと、こんなことを言った。
『ねぇ、刀、私ね』
「ん、何?」
促された彼女はその続きを書こうとしたが、その途中で手が止まり、別の言葉を書き始める。
『……ううん、何でもない。また三人一緒のときにね』
「分かった、待ってるよ」
刀は頷くと、いつか来るその返事に思いを馳せた。海はそのままスケッチを始め、彼女の服の裾が海風に舞う。その様を、刀はのんびりと眺めていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
六原紀伊
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
30人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年03月25日
参加申し込みの期限
2019年04月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年04月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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