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伊豆で泳ごう! 夏の臨海学校!
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「お伝えしよう! 料理が大変美味であったと!」
「あれまあ、そう言ってもらえるとうれしいよ」
青春の思い出と言えば、恋ばかりではない。月詠はこれまでに宿で食べてきた食事を思い返して、その美味しさに唸っていた。そうして最終日の夜――彼女は画材を広げると、彼女は経営者である老夫婦に頭を下げる。
「御礼といってはなんですが、似顔絵と、召し上がった料理を描いた水彩鉛筆画を寄贈したいと思います」
「本当に? ありがとうねえ」
老婆は月詠の申し出に笑顔で頷くと、奥の老人を呼び彼女の筆が似顔絵を描き終わるまで並んで座っていた。廊下では複数人の生徒がどたばたと行ったり来たりしている。中には月詠の手元を興味深そうに覗き込む生徒も居た。
月詠はさっと、しかし雑ではない筆致で老夫婦の似顔絵を描き上げ、二人に見せる。
「似顔絵、出来ました」
「すごい! そっくり」
二人は出来上がった肖像画に歓声を上げると、月詠に向き直った。
「もうモデルせんでも大丈夫かな? 私たちはちょっと戻るねえ」
「ありがとうございました」
戻っていく老夫婦に手を振りつつ、月詠は残った水彩鉛筆画の方に手を付ける。どの料理も美味しかったが、殊に美味だったのは――と、時間を忘れて作業に没頭した。いつの間にか消灯時間が来ていたようで、巡回してきた教師が月詠に声をかける。
「旅鴉! 消灯だぞ!」
「い、今完成させなければならない。延灯を申請します先生」
月詠は両手を合わせて拝むように頼み込んだ。
「私はここから動かないので、他の部屋に遊びにいこうという生徒を見かけたら捕まえますし……」
「駄目だ!」
しかしその願いはかなわず、月詠は画材をまとめて部屋に引き上げた。
「ふむ、仕方ない」
だが、それで諦める彼女ではない。彼女は布団の上に画材を広げると、月明かりを頼りに描き進める。
「よし、明日の朝までには終わるな……!」
そして翌朝、鳥がピチチっと囀る頃には完成した絵がそこにあった。
「はあ……今日でここのおいしいごはんともお別れか……」
荷造りを終えた生徒たちは、最後の朝食を味わって食べていた。遠海も生徒の群れの中、アンニュイな表情で箸を動かしている。月詠もそれに同意するようにため息を吐いた。
「覚悟はしていたが、名残惜しいな」
「本当に、残念……」
名残惜しさのあまり、今度は二人揃ってため息を吐く。とくに遠海は様々なコンプレックスを刺激され、身を焼く思いでカロリーを消費していたのか、それとも彼女自身のやせの大食い体質のせいか、次々とおかわりをしていた。ふと、遠海は箸を止めて月詠に向かって首を傾げる。
「そういえば先輩、例の絵は完成したんですか?」
「うむ。部屋に置いておいた」
「喜んでもらえるといいですね」
月詠は応える代わりに味噌汁を啜った。遠海は月詠が魚の皮を剥がしている間に、三杯目のご飯を米粒一つ残さず平らげていた。
「最後か……」
「最後かぁ……」
食べる量は違えど唇から零れる言葉は同じである。異常に気付いているのは周囲にいた男子生徒で、彼らは遠海のペースに目を丸くして囁き合った。
「すっげえ、あの女子めっちゃ食う」
「あれ何杯目?」
そんな遠海は一見するとスレンダーな長身で、鎌倉生まれの鎌倉育ちな鎌倉のお嬢様然とした美少女である。そのギャップが余計人目を惹いた。しかし彼女は目の前のご飯に集中して、最後にはお茶のたっぷり注がれた湯呑に口を付けると、切なげにため息を吐き、こう言った。
「ああ、お茶も飲み終わっちゃう……!」
(終)
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あとがき
担当マスター:
六原紀伊
ファンレターはマスターページから!
前回に引き続きリアクションの公開が大幅に遅れ、参加者の皆様にはご迷惑をおかけいたしました。
本当に申し訳ございませんでした。
六原です。デートあり、水着あり、青春ありの臨海学校、いかがでしたでしょうか。
お楽しみいただければ幸いです。
それではご参加ありがとうございました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
六原紀伊
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
30人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年03月25日
参加申し込みの期限
2019年04月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年04月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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