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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
伊豆で泳ごう！ 夏の臨海学校！
◆二日目：遠泳練習２～日焼けとラップと大平原～
臨海学校、二日目。水面は空から降り注ぐ陽光で煌めき、澄んだ色を見せていた。遠くには富士山の雄大な姿が見え、沖は釣りやシュノーケリングを楽しむ人々で賑わっている。
「夏だ！ 海だ！ 臨海学校だー！！」
準備体操を終えるやいなやこう叫んで沖へ向かって全力疾走するのは、野々 ののこ――ではない。吉住 志桜里である。
「めいっぱい楽しみますよー！」
元気よく叫んだものの、志桜里は自らの――普段は鉄板仕込みの詰め物で盛りに盛っている、胸から腰までなだらかに落ちるすらっとした――貧乳にぺたぺたと触れ、表情を曇らせた。
――授業の一環なので、水着に詰め物が入れられないのが困りものですが……くううっ！
そうして、周囲をきょろきょろと見まわし、ドーン！ デーン！ という効果音がしそうなほどたわわに実ったそれらから感じる威圧感に唇を尖らせる。
――群雄割拠のナイスバディ揃いなこの学校で、普段のヴェールが取り払われたこの平原を衆目に晒すことになってしまう……それだけがただ遺憾です。
「いいなぁ……大きいのは手足だけ、足が27㎝あったってセクシーにはならないわ」
そう口に出すほどいじけかけた心を、志桜里は自ら律し、明るい笑顔で水面に飛び込んだ！
「言っても仕方ない、さあさあさあ！ 泳ぎましょう！」
ばしゃーん！ と志桜里が飛び込んだ一方で、夢宮 瑠奈と鴻上 彰尋はゆらりゆらりと水面を揺蕩っていた。
「泳ぐのなんて久々……」
「俺もで泳ぎメインで遊ぶっていうのはあまりなかったなぁ……この機会に存分に泳ごうかな」
「うんうん、たのしまなくっちゃ」
そんなことをゆるーく話していた二人だったが、ふと視界の隅にウォルター・Bの姿を収めると、二人顔を見合わせて口を開く。
「それにしても、高野先生は体育の先生だしわかるけどさ」
「……鴻上君も思う？」
そうして、改めてウォルターの居る方へ向き直ると揃ってこう続けた。
「ウォルター先生って……」
「体育の先生じゃないよねぇ」
ウォルターは3班の指導に集中していて、二人の視線には気が付かないようだ。否、気付いていてもそっとしておいているのだろう。そんなウォルターの様子を見てなお瑠奈はのほほんとした調子だったが、彰尋はどこか感心したように呟く。
「色んなことを器用にこなせていてすごいなぁ……」
「鴻上君、鴻上君」
瑠奈は彰尋の声色から複雑ななにかを感じたのか、彼を浜辺に誘いつつ話題を変えた。
「ゆったりのんびりしよ」
「うん、そうする」
と言って瑠奈は程々に浜で休みつつ、鼻歌交じりで水に入る。そんな様子の瑠奈に気が緩んだのか、彰尋もどこかゆったりのんびりとした気持ちで練習に集中できた。
――フツウを守る実力を望むなら、体力や持久力も……って、去年も思ってたっけ。
恵御納 夏朝はそう心の中で呟き、短い休憩を終えると再び海の中へ入った。
――今年は本番で３キロ泳ぐ１班に入りたかったけど……。
残念ながら、力及ばず2班へ行くことになってしまった。それだけに気を抜かず、彼女は全力で取り組んでいる。ぷかぷか浮かぶように泳いでいる瑠奈を追い抜き、夏朝はぐんぐん沖へ進んでいく。脳裏を過るフツウではない光景を打ち払うように、早く、長く。海面に降り注ぐ日差しは強く、彼女の肌を焼いた。
――今年も、海の水が気持ちいい……。
火照った身体は水に潜るたび冷えていく。夏の暑さは苦手な夏朝も、涼むことの出来るこの時間は好きだった。そうしているうちに岸の方から教師の呼び声がする。昼休みの合図だった。夏朝は水から上がると、
「よし、明日の本番も頑張ろう」
と言って、明日――遠泳本番に向けて気合を入れ直した。
「海の幸から山の幸にお肉まで串に並べ 満遍なく際限なく加減なく腹に収める 食い意地張って養う英気 ハードに遊ぶ昼からも平気 な皆で溌剌の元気」
そうして迎えた昼休み。志桜里は興が乗ったのかライムを刻みつつ肉を焼く。その横から、瑠奈が瑞々しいライムを手に食材の並ぶ網を覗き込む。そんな中、瑠奈は志桜里に気付くと、ぽややんとした雰囲気のまま顔を上げた。
「あ、1班の人」
「そういうあなたは2班の人。とはいえ、本番はするっと楽に泳ぐ予定です」
「そうなんだ」
と言いつつ、瑠奈は貝の刺さった串を、志桜里は肉の串を口に含む。志桜里は水泳部の集まりを一瞥すると、ふうっと息を吐いてこう続けた。
「程々でいいんです程々で。疲れ切ってはBBQだって喉を通らなくなってしまいます」
「たしかに。もったいないもんね」
瑠奈の言葉に志桜里はこくこくと頷いて、再び肉にかじりつく。
「楽しく泳いで丁度良く疲れて、美味しくご飯を頂くのが良いのです」
臨海学校、二日目。水面は空から降り注ぐ陽光で煌めき、澄んだ色を見せていた。遠くには富士山の雄大な姿が見え、沖は釣りやシュノーケリングを楽しむ人々で賑わっている。
「夏だ！ 海だ！ 臨海学校だー！！」
準備体操を終えるやいなやこう叫んで沖へ向かって全力疾走するのは、野々 ののこ――ではない。吉住 志桜里である。
「めいっぱい楽しみますよー！」
元気よく叫んだものの、志桜里は自らの――普段は鉄板仕込みの詰め物で盛りに盛っている、胸から腰までなだらかに落ちるすらっとした――貧乳にぺたぺたと触れ、表情を曇らせた。
――授業の一環なので、水着に詰め物が入れられないのが困りものですが……くううっ！
そうして、周囲をきょろきょろと見まわし、ドーン！ デーン！ という効果音がしそうなほどたわわに実ったそれらから感じる威圧感に唇を尖らせる。
――群雄割拠のナイスバディ揃いなこの学校で、普段のヴェールが取り払われたこの平原を衆目に晒すことになってしまう……それだけがただ遺憾です。
「いいなぁ……大きいのは手足だけ、足が27㎝あったってセクシーにはならないわ」
そう口に出すほどいじけかけた心を、志桜里は自ら律し、明るい笑顔で水面に飛び込んだ！
「言っても仕方ない、さあさあさあ！ 泳ぎましょう！」
ばしゃーん！ と志桜里が飛び込んだ一方で、夢宮 瑠奈と鴻上 彰尋はゆらりゆらりと水面を揺蕩っていた。
「泳ぐのなんて久々……」
「俺もで泳ぎメインで遊ぶっていうのはあまりなかったなぁ……この機会に存分に泳ごうかな」
「うんうん、たのしまなくっちゃ」
そんなことをゆるーく話していた二人だったが、ふと視界の隅にウォルター・Bの姿を収めると、二人顔を見合わせて口を開く。
「それにしても、高野先生は体育の先生だしわかるけどさ」
「……鴻上君も思う？」
そうして、改めてウォルターの居る方へ向き直ると揃ってこう続けた。
「ウォルター先生って……」
「体育の先生じゃないよねぇ」
ウォルターは3班の指導に集中していて、二人の視線には気が付かないようだ。否、気付いていてもそっとしておいているのだろう。そんなウォルターの様子を見てなお瑠奈はのほほんとした調子だったが、彰尋はどこか感心したように呟く。
「色んなことを器用にこなせていてすごいなぁ……」
「鴻上君、鴻上君」
瑠奈は彰尋の声色から複雑ななにかを感じたのか、彼を浜辺に誘いつつ話題を変えた。
「ゆったりのんびりしよ」
「うん、そうする」
と言って瑠奈は程々に浜で休みつつ、鼻歌交じりで水に入る。そんな様子の瑠奈に気が緩んだのか、彰尋もどこかゆったりのんびりとした気持ちで練習に集中できた。
――フツウを守る実力を望むなら、体力や持久力も……って、去年も思ってたっけ。
恵御納 夏朝はそう心の中で呟き、短い休憩を終えると再び海の中へ入った。
――今年は本番で３キロ泳ぐ１班に入りたかったけど……。
残念ながら、力及ばず2班へ行くことになってしまった。それだけに気を抜かず、彼女は全力で取り組んでいる。ぷかぷか浮かぶように泳いでいる瑠奈を追い抜き、夏朝はぐんぐん沖へ進んでいく。脳裏を過るフツウではない光景を打ち払うように、早く、長く。海面に降り注ぐ日差しは強く、彼女の肌を焼いた。
――今年も、海の水が気持ちいい……。
火照った身体は水に潜るたび冷えていく。夏の暑さは苦手な夏朝も、涼むことの出来るこの時間は好きだった。そうしているうちに岸の方から教師の呼び声がする。昼休みの合図だった。夏朝は水から上がると、
「よし、明日の本番も頑張ろう」
と言って、明日――遠泳本番に向けて気合を入れ直した。
「海の幸から山の幸にお肉まで串に並べ 満遍なく際限なく加減なく腹に収める 食い意地張って養う英気 ハードに遊ぶ昼からも平気 な皆で溌剌の元気」
そうして迎えた昼休み。志桜里は興が乗ったのかライムを刻みつつ肉を焼く。その横から、瑠奈が瑞々しいライムを手に食材の並ぶ網を覗き込む。そんな中、瑠奈は志桜里に気付くと、ぽややんとした雰囲気のまま顔を上げた。
「あ、1班の人」
「そういうあなたは2班の人。とはいえ、本番はするっと楽に泳ぐ予定です」
「そうなんだ」
と言いつつ、瑠奈は貝の刺さった串を、志桜里は肉の串を口に含む。志桜里は水泳部の集まりを一瞥すると、ふうっと息を吐いてこう続けた。
「程々でいいんです程々で。疲れ切ってはBBQだって喉を通らなくなってしまいます」
「たしかに。もったいないもんね」
瑠奈の言葉に志桜里はこくこくと頷いて、再び肉にかじりつく。
「楽しく泳いで丁度良く疲れて、美味しくご飯を頂くのが良いのです」
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2019年03月25日
- 参加申し込みの期限
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- 2019年04月01日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2019年04月01日 11時00分
