カメラは止めない！　パンツは脱がすな！｜リアクション

カメラは止めない！　パンツは脱がすな！

「カーーーーット！！！」

　監督がガチンコを鳴らした。
　カメラが止まる。
　撮影がすべて終了したのだ。
　監督、スタッフ、カメラマンたちから大きな拍手が起こる。
「おつかれ！！　キミたちほんっと、サイコーだったよ！！　金獅子賞も狙えるいい作品になるぞぅ！！」
　ハイテンションでノーパンになった皆を労う監督であったが、その直後、背後からガシッと羽交い絞めにされ、臀部に硬いものを押し当てられた。
「アア～ン、監督ゥ～！　ゼンッゼン！　足りないわ～ん！！」
「ミッシェル・ナイスゲイ！　てめえのシーンは放映出来ねえよ！　編集で全カットだ！！」
「ノーパンはよくてアタシはダメってどういうことよ～ん」

　カクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカクカク……！！
　ゾンビ特有の謎の液体（ナイスゲイ汁）を発しながらナイスゲイは腰を振った。

「アッーーーーーーーー！」

　その後。
　映画は……完成しなかった。監督はトラウマを負い、死んだ魚の目をした廃人となってまって、編集作業に着手できなかったのである。こうしてB級ホラー映画「カメラは止めない！　パンツは脱がすな！」はお蔵入りとなった。たぶん、それでよかったのだろう。

　余談だが、死んだ魚の目をした監督には、しばらく、つやつやとしたナイスゲイが付き添っていたという。

「はあ～ん♪　楽しかった☆　ゴチソウサマ（はぁと）」

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あとがき

担当マスター：笈地行／焼きスルメ
ファンレターはマスターページから！

おそまつさまです。笈地です。

ひどいエンドでスイマセン。

このリアクションは
１～９ページ目の途中までは焼きスルメマスター、
９ページの後半～ラストが笈地の共作でお送りさせていただきました。

ひとつ前のシナリオがけっこうシリアスだったので、私もはっちゃけてしまいました。
いやあ、これ、ほんと、大丈夫ですかね笑。

お待たせいたしましたが、楽しんでいただけましたらうれしいです。

ではまた、別のシナリオでお会いしましょう。笈地でした。

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