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好き好き!大好き!?
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「かーちゃんとお出かけ~♪」
夏の陽射しの下、ベンチに腰を下ろして、
立花 なつ
は機嫌良く鼻歌を歌っている。
その傍らで、かーちゃんこと
千歳飴 楓子
はスマホゲームに精を出して……あれ? ねえ、お出かけは?
「かーちゃん、まだ忙しい~?」
「もう少しだけ待ってくれ。レイドボス撃破までは抜けられないからな」
「了解~。じゃあ俺、ジュースでも買ってこようか?」
スマートフォンの画面から目を離さずに応じた楓子に向かって、なつが問いかけたその時。
楓子の頭に、桃色の花びらがひらりと舞い降りた。そして、その途端。
――ガッ!
楓子の手が、なつの腕をそれはもう勢い良く掴んだ。
スマートフォンを放り投げ、自分を真っ直ぐに見つめる水色の眼差しに、
(なんだかかーちゃんの様子が変……?)
と、なつは、胸の内に首を傾げ、もう一度、今度は先ほどとは別の問いを投げる。
「ええっと……かーちゃん、どうしたの?」
「……だ」
「え?」
「なつ氏、好きだ」
夏空の下、涼やかな風が吹く中での突然の告白。
なつは驚きに、「……え」と漏らしたまま、声を失った。
動揺に瞬かれる、宝石のような緑の双眸。
楓子が、言葉を続けた。
「睡眠よりもお金よりも食事よりも課金よりもなつ氏が好きだ」
「……あ、なんだ~良かった、気が狂っただけかぁ~」
本当に『良かった』のか微妙なところだが、とりあえず安堵の息を吐くなつ。
そんななつの腕にぎゅっとくっついて、
「なつ氏好き。結婚して赤い屋根の小さなおうちに住もう」
とかなんとか、楓子は「好き好き」となつに訴える。
密やかに下げられる、なつの眉。
(まるで別人みたいだな~……悲しいけど……でも、急にどうしたんだろ~?)
さっきまで普通だったのに……と、なつは、スマホゲームに熱中していた楓子の姿を思い出す。
(う~ん、分からないけど……)
なつは、自分にぴたとひっついている楓子を、改めて見遣った。
その口元に、ふと、小さく悪戯めいた笑みが乗る。
(……もう少し、おいしい思いはさせてもらおうかなぁ)
(せっかくだからこのまま楽しもうかな~、みたいな?)
それは、「たぶん……もとに戻らないってことはないだろうし」と考えてのこと。
だが、結構現金だぞ、なつ氏!
「なつ氏、今日はどこへ行くんだ? なつ氏の行きたいところでいいぞ」
「じゃあ、前行ったショップの新作見に行こうよ。店員さんが、可愛い服入荷したって言ってたよ」
かーちゃんに似合うと思うな~、とニコリとすれば、
「なつ氏はそれで楽しいのか?」
と、首をこてんと傾け、ちょっと潤んだ目で尋ねる楓子。
「なつ氏が楽しくなければ、楓子も楽しくないぞ」
「えっとね~、俺はすっごく楽しいよ~」
「なら、楓子も楽しいな。楓子は、なつ氏が大好きだからな」
かくして2人は、楓子の方がなつにぴったりとくっつく形で移動を開始した。
……いやまあ、割といつもくっついているのだけれども、うん。
(すご~い! 今日は、いくらでも付き合ってくれる!)
そして、ショップにて。
なつが「これもかーちゃんに似合うと思うな~」と差し出した服を、楓子は、
「なつ氏がそう言うなら、着てみよう」
と、次々に試着して、着せ替え人形さながらに、なつの心を楽しませてくれた。
自分にとって『特別』な相手が色んな姿を見せてくれる、その嬉しさたるや、だ。
「いや~、どれもすっごく似合ってたよ~」
「なつ氏が嬉しそうで、楓子も嬉しいぞ」
楓子が相変わらずラブ全開で言った、その時。
彼女のお腹が、くるると鳴った。
「あ、ごめんね、お腹空いちゃった? 何か食べよっか~……何がいい?」
「ん、なつ氏が食べたい物でいいぞ」
「え? 俺が食べたいもの……? えっと……かーちゃんと一緒に食べたいもの、でいいかな?」
こくり、頷く楓子。
「じゃあ……」
と、なつは、かんばせに笑顔の花を咲かせた。
なつの希望で2人が向かった先は、フルーツパーラーだった。
なつが選んだピンクの苺パフェを、楓子はもぐもぐと食べている。
ワッフルを口に運んで、なつは、その様子にニコニコとした。
「苺パフェ食べるかーちゃんもかわいい~」
「ワッフルを食べるなつ氏もとても愛らしいぞ。好きだ」
「愛らしいは照れちゃうな~。あ、そうだ、ワッフルも食べる? はい、あーん」
あーん、と口を開ける楓子。
もぐもぐもぐ、とワッフルを味わったあと、
「なつ氏も、パフェを食べるといい」
「え、俺にも? いいの?」
「楓子はなつ氏が好きだからな、当然だ」
「わーい、ありがとう~」
と、楓子からなつへも「あーん」とパフェのお裾分け。
「美味しいか?」
「うん、すっごく!」
「そうか。よかった。……む、なつ氏、口の横にクリームが付いているぞ」
「え? どこどこ~?」
「ここだぞ、ここ」
言うや、楓子はなつの口の近くへと指を伸ばして、そのままクリームを掬う。
それを躊躇いなしにぺろりとされて、なつは、頬を少し火照らせた。
「……かーちゃん、今のは、ちょっと狡いよ~」
「? どうしてだ? 楓子は、なつ氏のことが好きなんだぞ?」
「……もう」
拗ねたように唇を尖らせて、胸のドキドキは、今は、そのまま仕舞っておこう。
帰り道でも、楓子は、そのままの調子だった。
「今日は楽しかった。……帰りたくないな」
「え? もっと遊びたいの? ……嬉しいけど……」
なつの表情が、俄かに曇る。
もう、軽く2時間は経っているのだ。
(かーちゃん、いつ戻るんだろう……)
不安が胸を掠めるが、その時、楓子がなつの顔をじぃと見て、声を零した。
「――なつ氏、キスしてもいいか?」
「……え、」
応じるよりも早くに、楓子は、自身の顔をなつの顔へと寄せる。
唇に唇が触れようとした、その刹那。
(…………ん?)
はらり、と頭の花びらが溶け消えて、楓子は平時の心を取り戻した。
身を離し、顎に手を宛がって、真面目な声で言う。
「いや、やっぱりなつ氏より課金の方が好きだな……」
途端、なつの口から、盛大な安堵の息が漏れた。
「良かった~、正気に戻った~。ほんとにキスされちゃうかと思ったよ~」
言葉通り、胸を撫で下ろすなつ。
その様子を目に、楓子は「…………ふむ」と暫し思案し、
――ガッ!
今度は、なつの服の襟元を、これもまた勢い良く掴んだ。
そしてそのまま――唇から唇へ、口付けを一つ。
「…………」
動じることなく口元を拭う楓子。一方――口元を押さえ、硬直するなつ。
頬には、薄らと赤みが差している。
日に煌めく瞳は、混乱にその色を揺らめかせた。
声はなくともわかるその狼狽っぷりを目に、楓子は満足げにふふっと笑って、
「――ただ、課金の次くらいには好きだぞ」
と言い残して、あとはもう、スタスタと帰って行く。
そして、残されたなつは。
「……や、やられた~……」
今更のようにぶわりと顔を赤くして、あまりの照れ臭さに、その場にしゃがみ込むのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年04月02日
参加申し込みの期限
2019年04月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年04月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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