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NEKOJIMA of the DEAD 終末エンジョイ部
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落ちた空き缶が蹴られて転がる。
転がった先を見ることも無く、半壊した人間だったもの……ゾンビは一定ルートを延々と周回していた。
すれ違うゾンビは何人にもおよび、その全てがまるで機械のように一定のルートをなぞっている。
その端に、ネコのペイントが成されたワゴン車は止まっていた。
「腕時計はセットしたわね? 車の再集合は30分後。それまで目的のものを発見してここに集まる。遅れたら共倒れよ。絶対に長居はしないこと。いいわね。それじゃあ――」
ワゴン車の後部ドアが開き、白衣を纏った
深倉 理紗子
が飛び出した。
一斉に振り返るゾンビたち。そのうち最も近い位置に立っていたゾンビの頭をショットガンで破壊すると、理紗子は横をすり抜けて駆け抜けた。
周囲のゾンビたちが駆け寄ってくる。
遅れて飛び出した
羽生 碧南
が両手にソードオフ二連装ショットガンを持ち、狙いもつけずに左右に向けてトリガーをひいた。
飛び出すシェル――否、百円硬貨。
まき散らされるように、回転して飛ぶ硬貨がゾンビたちの顔面やボディを吹き飛ばし、強いストッピングパワーによって牽制する。
中折れ状態にしてチャンバーを開放したショットガンに、たすき掛けしていたホルダーからまとめた百円硬貨を抜いてセット。
理紗子と共に眼前のゾンビを蹴散らすように銃撃を与えると、振り返らずに後方へ向けて叫んだ。
「そっちは頼んだ!」
「委細承知」
ワゴン車の未だあいたままの後部ドアから、
旅鴉 月詠
がスケッチブックシートを一枚切り離し、アルミ製の額縁に入れて投げた。
フリスビーのように飛んだシートがゾンビに命中。瞬時にゾンビを『物体』として引き寄せ、周囲五メートル範囲に群がっていたゾンビたちを一箇所に集めていく。
ゾンビは厳密に言えば生き物では無い。死亡した人間の肉体に菌糸のように伸びたZニャイルスが統合信号を送って動かしているというものだ。
それゆえZニャイルスを絵にとりこむことはできなくとも、それらが纏った死体を引き寄せることは可能なのだ。
「献体確保」
サッカーボール程度の物体をつかむ網を投げ、ゾンビの頭部だけを掴むと月詠はワゴン車の運転席に合図を送った。
急速に走り出すワゴン車。
引きちぎられたゾンビの頭部を網でくるくると巻き取り、月詠は分厚い防水バッグの中に放り込んでパックした。
「比較的綺麗な研究材料が手に入った。八神君が喜ぶな」
「……うん」
運転席で頷く夏朝。月詠はまだごとごと動いているゾンビの頭をクーラーボックスにしまい込むと、ワゴン車の後ろを見やった。
「さて、迎えに行く準備をするか」
厳重なセキュリティロックがかかった扉も、鍵ごと破壊されてしまえばただの動く板である。
理紗子はドアノブごとショットガンで吹き飛ばすと、ドアを蹴り開けて倉庫内へと飛び込んだ。
「ポイントアルファに到着。目標物の捜索と回収を開始。援護を頼める?」
「ばっちりよ、任せてショーゴ君」
碧南がキリッとした顔でそんな返しをしてきた。
ショーゴ君って誰よと思ったが理紗子はつっこまないことにした。
碧南がこういうことを言うときは自分の世界にセルフトリップしている時である。そしてそういうときの碧南は無敵といっていいほど強い。
「よろしく」
理紗子は碧南に後ろを任せると、倉庫の奥に並ぶ棚へと走った。
ニャマゾン倉庫が全自動移動棚を導入したのは随分昔のことになるが、おかげで倉庫内は冷蔵庫のようなサイズの棚が縦横無尽に走り回るロボットの森と化していた。
端末に飛びつき、素早く操作する理紗子。
狙うは医薬品。市販される薬を複合するだけでも十分な医療行為が可能になる上、大量の物資を一気に持ち帰ることができればそれだけ多くの人を助けることができる。
Zニャイルスだけがこの世の病ではない。風邪も引けば腹も下す。そうした時に適切な医薬品がないせいで命を落とした人間が、地球上には山といた。
それは、こんな世の中になる前からあったことだ。
それだけ、理紗子は薬品というものの重要性を知っていた。
「あった。この棚ね。それと……」
理紗子は胸ポケットに入れていた碧南のリクエストメモを取り出してみた。
PCゲームソフトウェアのリストだった。
全部乙女ゲーと呼ばれるジャンルのものだった。
「…………」
医薬品と同列に並ぶコンピューターゲームとは一体、と一瞬思った理紗子だが、どんな世界でも人には心がある。心があるなら娯楽は要る。
理紗子は商品情報を入力し、棚の移動を開始した。
何百と並ぶ商品棚の森からたった一本の棚を見つけるのは至難だが、操作端末に命令すれば棚が自動的に動き必要な棚だけが端末の隣へと移動してくる。
この設備は人件費を削り倉庫作業員の仕事をおおいに脅かしたとは聞いたが、こういう世の中になってからはやけに頼もしい。
実行ボタンを押すと、棚ロボットが大量にかつ同時に動き出した。
そして、ロボットに何か恨みでもあるのか大きな声を上げて無数のピッカーゾンビたちが倉庫内に流れ込んでくる。
「悪いけど、通行止めよ!」
割り込むように突撃していく碧南。
ショットガンは商品を傷付けすぎる。ので、碧南はスタンロッドを抜いて飛びかかった。
動きの単調なゾンビである。腕を振って掴みかかろうとしたところをかがみ込んでかわすのは簡単だ。更に腹部にロッドを押し当てて電流を流し込み、回り込もうとしてきたゾンビに蹴りを入れる。
壁際まで突き飛ばしてから腰にさげていたショットガンを発射。
ゾンビを行動不能なまでに破壊してから、電流にしびれて動けなくなっているゾンビを蹴り飛ばした。
どうやらZニャイルスは電流を流すことで急速に縮み、寄生している死体もまた縮こまるような姿勢をとってしまうようだ。
碧南はそれを利用してゾンビたちを次々と制圧していった。
棚が激しく駆け抜けていく。
それを右へ左へかわしながら、サブウェポンの拳銃を的確に発砲。
倉庫出入り口から更に突入しようと試みるゾンビたちを牽制した。
「目標物の回収を完了。撤収するわよ」
声を上げ、リュックサックを投げてくる理紗子。
碧南はそれをキャッチすると、ゾンビたちが突入してきた入り口とは別の方向へと走った。
彼女たちの物資回収作戦は行って帰ってのルート構築ではない。倉庫を突っ切るようにして最短の移動距離で目標を完了するつもりなのだ。
倉庫裏に出るとそこは駐車場。
沢山のゾンビがこちらへと振り返る。
が。
「時間ぴったりだな」
急ブレーキをかけるワゴン車。最後部の扉を開放した月詠が、アサルトライフルに手をかけていた。
薙ぎ払うように射撃。
吹き飛ぶゾンビたち。
その間にも再び走り出すワゴン車に、理紗子と碧南は思い切り飛び乗った。
汗をぬぐう碧南。
「楽しい冒険だったわ。次は相棒のランドクルーザーと一緒に来たいわね」
「ここへ来るなら四トントラックよ。思ったより無事な物資が沢山あった。今回よりずっと沢山持って帰れる筈」
理紗子はリュックサックを車内に投げ出し、息をついてシートに背と頭をあずけた。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
冒険
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年03月02日
参加申し込みの期限
2019年03月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年03月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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