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NEKOJIMA of the DEAD 終末エンジョイ部
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ラジオチューナーから聞こえる声。
天気予報と波予報。そして本土や寝子島のニュース。
『昨日、本土にてニャマゾン倉庫の探索が開始されました。探索チームの成功を祈りましょう!』
そんな情報をぼんやりと聞きながら、
恵御納 夏朝
はハンマーを振り上げていた。
木の杭を打ち込み、柵を作るためだ。
一通り柵を作り終えた所で、空っぽの猫車にハンマーを乗せて来た道を戻っていく。
牛の低い泣き声と、豚や鶏の声。
柵でかこわれたエリアの中には生活に必要そうな一通りの家畜がそろっていた。
「うん……今日も、みんな元気」
くず野菜を家畜たちのえさ箱へそれぞれ入れていき、卵受けにたまった無精卵をバスケットに回収していく。
すると……。
「夏朝さーん。今日もいい天気ですねー」
麦わら帽子を被った
椿 美咲紀
が軽トラックでやってきた。
運転席から顔を出し、手を振る美咲紀。
本土から手に入れたこの軽トラックは、美咲紀と夏朝で一台ずつ分配した大事な移動手段である。
勿論無免許だが、免許制度はとっくの昔に消滅している。問題なしだ。
それよりずっと重要なのが……。
「今日のお野菜ですよ。前よりずっと大きく育ったのです」
美咲紀が軽トラの荷台から下ろした麻袋にはくず野菜が沢山入っていた。
要するに野菜の食べない部分である。
家畜育成用にと余計に作った野菜は、牛や豚や鶏の食料となり、彼らのふんは肥料となって野菜の育成に使われる。
そして夏朝と美咲紀の二人は、野菜と卵と肉をそれぞれ手に入れるのだ。
「家庭菜園から始まったことですけど、随分大きくなりましたねえ」
麦わら帽子をあげて振り返れば、広い広い農場とビニール農園が見えた。
もう一方にあるのは家畜が徐々に増え結構な規模になった牧場だ。
この二つは寝子島の自給率を力強く支え、この島が平和にもつよく貢献していた。
生肉生野菜は本土における贅沢品。市場価値(?)が高騰しているため、寝子島を訪れる本土の人々にとっても魅力的なのだ。
「最終的には、一次産業が世界を救うのです。ありがたやありがたや」
手を合わせてから、収穫した野菜の袋を突き出す美咲紀。
夏朝は回収した卵の一部と精肉をそれぞれ渡してやった。
そんな風にしていると、後ろからなーんという声。
「あ、ネコちゃん! ネコちゃんこんにちわ! 今日もお疲れ様です!」
牧場で飼育している野良猫たちは、保存食を狙う鼠を追い払ってくれる力強いガードマンだ。国によっては神聖視されるのもわかるというものである。
夏朝は助手席に積み込んでいたネコの缶詰を取り出すと、集まったネコたちに振る舞ってやった。
「お疲れ様。今日も、ありがとうね」
なーなーいって集まってくるネコたち。
その姿に癒やされていると、美咲紀が後ろから缶詰を覗き込んだ。
「おや? その缶詰、みたことないやつですね」
「うん……この前、本土で見つけた。沢山あるけど、一つ持って行く?」
一缶掴み、差し出す夏朝。
美咲紀はそれを両手で受け取り――。
「と、いう経緯で頂いたものなのです」
当時と全く変わらない姿勢で両手に缶詰を乗せて見せる夏朝。
キシ、と音を立てて
八神 修
がワークチェアごと振り返った。
「へえ、夏朝がそんなことを。本土の開拓も思ったより進んでるんだな」
美咲紀から缶詰を受け取り、代わりにその手に薬の箱を乗せる。
今の世界において医薬品はきわめて貴重だ。
人間は本来風邪を引いただけでも死んでしまう生き物だ。
それを些事に変えたのは、紀元前から脈々と受け継がれてきた医学の力である。
修はそうして蓄積された医療技術の知識を貪欲に取り込み、寝子島で医者として働いていた。
「旧時代のように綺麗に整った錠剤は作れないけど、漢方薬なら正確に調合できるようになってきた。それは効果の安定を確認した風邪薬だよ。寒気がしたらお湯と一緒に飲めばいい」
「……もしかしてそれって?」
「まあ、いわゆる葛根湯だね」
今ある薬品にだけ頼って医療を続けていけば必ず頭打ちになる。
遠くない将来、何も出来なくなってしまう。
そうならないために、修は新たに薬品を作成する方法を復元していた。
その先に見ているのは、Zニャイルスへの治療薬だ。
「研究の進みは、どうなのです?」
「良好……と言っていいのかな。少なくとも頓挫はしてないよ」
修は何も変わらぬ表情でそう言った。
薬の開発はそう簡単なことではない。
分析し原因を突き止め、世界のどこかにあるかも知れない抗体を探すと共に、効果的な変化をもたらす薬品を試しては記録し、記録しては蓄積していく。
それをずっとずっと、気の遠くなるほどやり続けなくてはならない。
だが修は、そんな作業を苦も無くこなす才能を持っていた。
『やるべきことをやり続ける才能』。
勉学や銃器の取り扱いや動物との交流や……多彩に見える彼の中心にスッと通った本質的才能である。
「希望は見えてるんだ。Zウィルスに感染した人へ、生きているうちに投与すれば死亡してもゾンビ化しないようになる……程度の薬はなんとか開発できそうなんだ」
「けど、それに満足はしてないのですよね?」
「ああ。勿論」
修は研究資料の束を叩いて見せた。
「次に目指すのはウィルスそのものの根絶だ。そして、再び文明を取り戻す」
「それでこそシューくんです!」
美咲紀はグッとガッツポーズをとってみせた。
みせてから、首を傾げる。
「そういえば、深倉先生がいませんね?」
「ああ、あの人なら本土だよ。医療品とサンプルの調達に出て貰ってる」
「調達……ああ、なるほど」
美咲紀は、夏朝の軽トラを思い出した。
軽トラの荷台に積み込まれたショットガンとリュックサック。そしてネコさんシール。
彼女たちはまた、本土へ出ているのだろうか。
噂をすれば、ではないが。
夏朝は本土活動用のワゴン車に乗り込み、荒廃した都市を移動していた。
後ろの座席では、仲間たちが銃器やナイフの点検をしている。
バックミラーでその様子を確認して、夏朝はアクセルに力を入れた。
アクセルペダルと木材をくっつけて夏朝でも運転できるように改造したこの車は、今千葉県舞浜の大きな倉庫街へと向かっていた。
国内最王手を誇っていた通販サイトの集合倉庫が、ここにある。
その物資の多さから多くの探索者がこの土地を狙ったが、常時巡回し続ける大量のピッカーゾンビの機動力に負け、これまで撤退を余儀なくされていた。
だが今は、銃器やろっこん能力で整った戦力がある。
周辺区域に広がっていたとてつもない数のゾンビも駆除し終え、残すは倉庫へ至るのみ。
「準備は、いい? 車はここで見張ってるから……」
振り返る夏朝に、仲間たちはこっくりと頷いた。
カーラジオから声がする。
『本日、ニャマゾン倉庫への探索が開始されるようです。探索隊の皆さん。お気をつけて!』
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担当ゲームマスター
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
冒険
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年03月02日
参加申し込みの期限
2019年03月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年03月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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