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【星幽塔】第九階層 サルベージ!
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●ダンクレオステウスの強襲ふたたび!
ダンクレオステウスは巨大な体をくゆらせて、ゆっくり泳ぐ魚だった。体内の時の流れがまるで違っているかのように、気も長かった。それでもさすがに、1時間近く口の中に入らない獲物――セイウチに乗ったエリオット――を追い続けるのは飽きたらしい。逃げ足の速い黒い海獣から、ふい、と視線を逸らし、もとの海域へと戻ってゆく。
ダンクレオステウスの小さな目に映ったもの――それは、海中をロープに繋がれてゆっくりと動き始めた自分の仲間のような沈没船と、それを連れ去るように泳ぐ人間たちだった。
「ん~。戻って来たね~」
「勇者の心得その18、海の怪獣に出遭ったら挑むべし!」
ルークが剣を構えてかかっていくが、振りかぶった剣はがちんっと額に当たって跳ね返される。それどころか大きな口に吸い込まれそうになり、ルークは敢え無く撤退。
「勇者の心得その19、撤退も戦略と心得よ!」
「あらら~正面から行くのは無謀ってことだね~」
オルカは黒い刀身に白の細工が施された片刃の双剣
ザンナ・ジェメリ
を構える。
双剣に宿した魔水の力で水流を作り、水の流れに乗って水中を魚雷のように突っ切ると、甲冑魚の下、腹側に回り込む。観察していて、とくに鱗が頑丈そうなのは頭側で、腹や尾のほうは、頭よりは柔らかそうに見えたのだ。
踊るようにリズミカルにザンナ・ジェメリを繰り出すオルカは、海の精霊のように美しく見えた。
力は加減する。無理をする必要はない。
(目的は退治じゃなくて沈没船の引き上げなわけだし~)
鱗は堅く、刃は通らないが、同じところを連続して斬りつけダメージの蓄積を狙う。
ダンクレオステウスは身を翻そうとするが巨体故に簡単にはいかない。
ゆっくり回転させるその顔の前で、海底の砂が巻き上った。
「こいつ沈没船より大きいね。切り応えがありそうで嬉しいよ」
サキリであった。魔水の力で海底の砂を巻き上げ目くらましを仕掛け、ろっこん<斬空赤刃>で短距離の高速連続転移で、かの巨大魚に接近すると、鰓の辺りに
蠍毒匕首
で差し込むようにして、赤刃の斬撃をくらわせる。
「ついでに麻痺毒のおまけ付き」
十二階層の蠍鉄鉱を鍛えた蠍毒匕首は、かの鉱石がもつ毒性を帯びていた。
ダンクレオステウスは、痛みで大きく顎を開け、そのまま閉じることができなくなった。
手負いの肉食魚は人の頭ほどもあろうかという巨大な前歯をむき出しにしたまま、怒った。
それは、王者の怒りだった。
――何故この海域の食物連鎖の頂点にいる自分が、豆粒のような生き物に反撃されねばならぬのか!
彼には、人間の個体の区別はついていなかった。
人間にとって豆粒を個々に区別するのが困難なのと同じように、ダンクレオステウスにとってはどの人間も同じように「豆粒」だった。
ダンクレオステウスの怒りは、自分の視界の真正面にいた亮に向けられた。
亮もまた、まっすぐにダンクレオステウスの口内へ続く洞穴めいた暗がりを見つめていた。
(――『口ん中から攻撃すりゃやっつけられるのかもな』――)
彼の脳裏に、老漁師の言葉が反芻された。
魔水の力で水流を起こす。ダンクレオステウスの口の中へ向かって、自分の身体を運ぶように。
「うそでしょ!」
亮の身体がまっすぐダンクレオステウスの巨大な口に吸い込まれたのを見て、桜は慌てた。
いくら夢でも――桜は夢だと思い込んでいる――人が魚に喰われるなんて、ダメだ!
クロスボウに矢をつがえ、全力で引き絞って打ちこむ!
矢は開きっぱなしの口の内側に刺さり、ダンクレオステウスは痛みでのたうつように尾を振る。
「悪いけれど仕事だからね」
気が逸れた隙に一気に近接したティオレは、思い切って牙に取りついて、閉じられない口内の柔らかい部分を魔水の光で強化したダガーで切り裂き、傷口からさらに水流を鉄砲の様に飛ばす魔法を打ち込む。
「少年を、吐き出せ!」
飲み込まれた少年――亮は、そのとき、クジラに飲み込まれたピノキオのような気持ちだった。
胃の中はまるで洞窟。大量の水といっしょに丸のみされたので怪我もない。
つまり。
「消化される前に中から倒す!」
息を吸い、「7倍!」とマックスに近いパワーで身体能力を強化するろっこん<鬼人の体(サード・フォース)>を発動して胃の内壁に強烈なパンチを喰らわせるのと、苦しむダンクレオステウスの横っ腹に突如現れたトドが全力で体当たりするのは、同時だった!
胃の内壁が大きく波打つ。
津波のように逆流する海水に乗って、亮は口から吐き出された。
さすがにぐったりした亮を、体当たりしたトドが鼻先で優しく海面へ押し上げた。
トドの姿が変わる。ろっこん<北の海の海獣>で変身したエリオットだったのだ。
「無茶をしますね。無事でよかったです」
「へへ……さんきゅ」
申し訳なさそうに鼻の下を擦る亮。
そのとなりに大きな黒いものが浮いて来た。
「ダンクレオステウス……」
それは、この海域に君臨した巨大な肉食甲冑魚の成れの果てあった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年02月25日
参加申し込みの期限
2019年03月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年03月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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