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【星幽塔】第九階層 サルベージ!
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●沈没船、引き上げなるか?
そこからの作業は、慎重かつ急ピッチに進められた。
水上 桜
が、砂から姿を現した沈没船に近づき、まずは目視で沈没船が引き上げに耐えられる状態かをチェックした。長く水に浸かっていた木造船は、一見して脆そうに見える。
次は、実際に船体に近づき、船体に触れてみて、その強度や破損具合から実際に引き上げに耐えられるかどうかを確認。
ロープを持って近づいて来た
ティオレ・ユリウェイス
が桜に声を掛けた。
「どう?」
ティオレは、船体の具合や状況如何では、引き上げは断念してオーパーツやお宝の回収にとどめることも考慮に入れていた。うーん、と不安そうな顔をした桜をみて、自分も船体に手を触れてみる。
ロープを巻き付け、引き上げる水圧にどの程度耐えられるのかというと、不安が残る感触だ。
「微妙なところね……」
船は残してお宝だけ回収しよう、と
ピエロット・アリス
に進言しようと身を翻したそのとき、とっぽんとロープを手にした真っ白な少女が真っ青な海中に飛び込んできた。
「私に任せてー」
白 真白
は沈没船に近づくと、両手で船体に触れ、力を流し込むイメージを作る。
ろっこんを発動させる!
彼女のろっこん<鋼の如く>は、対象物を硬化する力がある。
引き上げにかかる水圧や力に耐えられるよう船体を硬化したのだ!
「これで、船は崩れにくくなったよ! みんなでロープを船体に巻こう!」
「了解。手早く行こう」
サキリが頷き、誰が誰と協力して、どこにロープを巻くかを指示する。
いまはエリオットが気を惹いてくれているが、ダンクレオステウスがいつ戻ってくるかわからない。
サキリが皆で協力し合理的な作業を心がけてくれたおかげで、手早く船体にロープが取り付けられていく。
ロープが巻きつけられたことを確認すると、真白は海上に上がって合図した。
「こっちは準備オッケー! ホースおねがーい!」
「わかった。受け取ってくれ」
アルゴーの上で待機していた
八神 修
と
ピエロット・アリス
が、ホースの束を投げおろした。
それから、水満杯の酒樽も複数、海に投げ込む。
真白はそれを海中の仲間に預けると、自分は縄梯子を伝ってアルゴーの甲板に戻る。
海中の仲間たちは、水いっぱいの酒樽を沈没船の周りに括りつけ、さらにホースを酒樽に取りつける。
修と真白を中心に考えた作戦は、沈没船の船内やタンク代りの酒樽に空気を送り込み、浮力をつけて浮かび上がらせるというものだった。
「空気を船の中に送り込んで浮力を取り戻すっていうの、前にゲームで見たことがあったんだ」
甲板にあがった真白は、ピエロットに向かってへへっと微笑む。
修はと言えば、港で調達しておいた手押しポンプの準備に余念がない。
桜が海中から顔を出した。ホースを取りつけたと手振りで合図が送られる。
「よし、行くぞ」
修は大きなふいごのようなポンプをぎこぎこと動かし始めた。
慎重に、はじめは酒樽に空気が送り込まれる。海上から送られた空気はホースを伝って、酒樽内の水を押し出し浮袋のような役割を果たす。
船体の左右に取り付けられた酒樽の中身がすべて空気に変わっても、まだ沈没船は動かない。
「はーっ、はーっ、はーっ!」
修は、すっかり汗だくだった。汗が顎から滴り落ちる。
「あとは頼む」
真白を見遣る。今頃、海中ではホースが船室へ取り付けられているはず。
力を温存していた真白が「うん!」と言って、ポンプの先からホースを外し、手に持った。
ふたたび桜からの合図。
「浮力が戻れば引き上げも少しは楽になるよね! 頑張るぞー!」
真白は気合十分。右目の義眼に宿した魔風の力で風を起こし、紙縒りのようなイメージでホースに向かって送り込む。いよいよ船内を空気で満たすのだ。
◇
海中で、リリエルとメリィは事の成り行きをわくわくと見守っていた。
ホースを取り付けられた船内から、細かな泡の粒といっしょに海水が押し出されているのが分かる。
さらに見守っていると、沈没船の船体が巨大な動物が眠りから覚める時のようにゆっくりと動いた。
船内に空気が満ちて来たのだ。
「リリエル! 見て! ちょっとだけど海底から浮いて来た!」
「ほんとですね。実は私、さっきのダンクレオステウスとの戦いでちょっといいアイデアが浮かんだんです!」
「えっ、なになに?」
「さっき、つむじ風を起こそうとしたら、泡になりましたよね。それを応用して、沈んでる船のそこで魔風の力を使って空気の力で下から押し上げるんです!」
「わあ! すごい、リリエル! 絶対いいアイデアだよ! さっそくやってみよう!」
「はい! 引き上げ作業をがんばリリエルです!」
ぐっと拳を握ったリリエルは、さっそく船底部分に近づくと、今度は大きなシャボン玉を作るようなイメージで風を起こして空気の浮き輪を作った。
沈没船を動かすことが、できる!
「よし!」
サキリは作戦の成功を確信した。
事前のアルゴーでの作戦会議のときサキリが提案したのは、大昔の乾ドック方法を真似ることだった。
「沈没船にロープを沢山巻きつける。それから水上から大型船数隻で沈没船を牽引し干潮差の大きい浅瀬へ運ぶ。潮が引き海底にある沈没船が水面近くに出てきたら、後は沢山の馬でロープを引き地上にあげるんだ」
修が手配した輸送船や、サキリが取り付けた馬たちの協力があれば、充分可能だと踏んでいたが、沈没船の状態がわからなかった。そこを補ったのが真白のろっこんやみんなの協力だった。
アルゴーの周りには、島の漁船や輸送船が集まって来ていた。
「輸送船のみなさん! お願いします!」
修が片手を挙げると、海の男たちは「おうっ!」と応え、浅瀬へ向かってそれぞれの船を動かし始める。
それらの船とロープでつながれた海中の沈没船も、ゆっくりと青い海中を滑るように動き始めた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年02月25日
参加申し込みの期限
2019年03月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年03月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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