this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
夜闇にあかく、ほおずき市
<< もどる
1
…
16
17
18
19
20
つぎへ >>
夜が更けて、そろそろ店を畳む屋台も増えてきた。
人の混み具合も完全に退け、あとは静かに静寂が降り注ぐだけとなるのだろう。
その気配を察知して、
綾辻 綾花
と
シリウス・グラン
、
ようくん・しょうそ
はお土産について考えていた。
「私はこれを買いますね」
そうして
綾辻 綾花
が選んだのは、可愛いリボンが巻かれた小ぶりな鉢植えのほおずき。綾花の部屋には色々な猫が来る。その為、軒下に吊して猫が来て当たってしまっても倒れない配慮の上で。
「小柄なのがアヤカらしいな。
では、吾輩はこの小さな風鈴のついたものにしよう。お洒落で悪くない」
「買うのならば、この大ぶりで存在感に溢れるほおずきの方が良いに決まっていよう。そのような小さなもの、女子でもあるまいに」
「……何?」
「喧嘩はやめて下さい!」
そして隙あらば喧嘩を始めようとする、ようくんとシリウスを宥めたり怒ったりしながらも、綾花は無事にお土産と共に二人の帰途であるエノコロ岬へと辿りつくことに成功した。
「寝子島にまた来てくださいね!」
綾花の言葉に、二人はそれぞれ満足げに感謝の言葉を述べて、元の世界へと戻っていた。
「昼ほど人は多くないみたいですが……御巫さん、少し休憩を取りましょうか」
先程食べたかき氷と、遠くから聞こえた風鈴の音色が、大分夏の暑さを忘れさせてくれていた。
後はもう、帰るだけなのかもしれない。しかし人が退けて改めて感じた疲労の重さに、
御巫 時子
と
五十嵐 尚輝
先生は二人で人の少ない神社の社の方へと足を向けた。
そして、どちらからの提案であっただろう。お祭りの中ではぐれないようにと、理由を付けてそっと握っていたお互いの手。
今も離れないそれは、二人にとって少し血の流れる音が聞こえそうなほど緊張するのに、その傍らでは心を安心で満たしてくれるような、不思議と心地良い温かさを伝え続けた。
社の正面近くにベンチを見付けて、二人はそっと腰を下ろす。
──手は握ったままで……時子が空を見上げれば、空には星と一緒に、ほおずきの実を彷彿とさせる見事なまでの丸い月が輝いていた。
「尚輝先生、月が──」
言い掛けた時子の肩に、何かが寄り掛かる感触。
目を向ければ、そこには先程飲んだお猪口のお酒でうたた寝を始めてしまった五十嵐先生の姿があった。
握った手と、それ以上に温かい体温が、確かに時子の傍にある──
そんな五十嵐先生の様子に、時子は満ち足りた思いで微笑んだ。
「先生と一緒にいられて幸せです……」
今この想いに、これ以上の状況はあるだろうか。
五十嵐先生が目覚める終わりまで。
時子は、瞳を閉じてこの時間がゆっくりと流れていくのを、そっと、静かに感じ続けていた──
どちらかから言い出したかは分からない。しかし、
初瀬川 理緒
と
佐和崎 紗月
は穏やかな場所を求めるかのように、少し離れた所に煌めく灯りと、祭りの喧噪を空気が僅かに届けるだけの神社の裏手から、ほおずき市を眺めていた。
二人の言葉は無く、一見ぼんやりと光景を瞳に映しているだけのようで。それでも二人は、繋いだ手から確かにお互いの存在を感じていた。
それは──温かで、優しく、柔らかく……自分の存在を確かにしてくれるもの。
紗月が、理緒に先の風鈴の音よりもずっと儚い声でささやいた。
「理緒ちゃん……ここでキスしても、いい?」
「紗月……」
理緒は拒否でこそないが、今が外という場であることに、うっすらとした困惑を滲ませて紗月を見つめ返す。
理緒の瞳に映る、それでも良いのかを窺う色。それに紗月はそっと、理緒の頬にふわりと手を添えて答えた。
「いいの、見ているのは神様だけだから……」
この想いは本物だから……恥ずかしくとも、神様には見られても良いくらいに、相手のことが好きだから。
理緒と紗月との唇同士が触れ合った。
そこに、溢れんばかりの相手への愛しさを確認する。
手を握るだけでは足りなかった。相手を確かめ、そして自分を確かめる感覚。
伝わる──ここには確かに、自分が触れられる愛し人がいる。
願わくは、その感覚が。自分が感じる相手への、この想いが。
目の前の愛するひとにとっても、
どうか同じものでありますように──
<< もどる
1
…
16
17
18
19
20
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
夜闇にあかく、ほおずき市
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
バトル
NPC交流
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年02月23日
参加申し込みの期限
2019年03月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年03月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!