this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
赤い実鳴らそ、ほおずき市
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
28
つぎへ >>
手をつなぎたいときはどうすればいいのだろう。
つなぎませんかと言うべきだろうか。
どうぞ、と手を差し出すべきなのだろうか。
それとも、ものほしげな目で見上げるべきなのだろうか。
けれども白草朱乃の迷いを、呉井陽太はたちまち解いてくれた。
「人が多いねぇ。はぐれないようにしよう」
と気軽に告げて、陽太は朱乃の手を取ったのだ。
「はい」
と握り返した朱乃の指が、するりと陽太の指と絡み合う。ごく自然に、当たり前のように。
――恋人つなぎ……!
胸が締め付けられそう。自覚する手が熱い。
頬はたぶん真っ赤だろう、目立ってなければいいのだけれど。
「かんざし、して来てくれたんだ」
何気なく陽太が言った。
「はいっ……!」
「ありがとう、よく似合ってるよ」
じわっとふたたび、朱乃は耳まで熱くなる。
どうもです、などとしどろもどろに言うのが精一杯だ。
ほおずきの並ぶなか、賑わっているなかを歩く。
ほおずきの丸い赤に、祝福されているような気がする。
先輩のことが好き――朱乃は胸の中で告げた。
大好き、と繰り返す。
幸せで熱くて、溶けてしまいそうだ。
そんな朱乃の様子を感じ取ったのだろうか、
「あ、かきごおり屋さんがあるなぁ」
陽太が嬉しそうに告げた。
「今日も暑そうだし、ちょっとかきごおりを買っていこっか」
「いいですね! かき氷食べましょうか!」
「私はやっぱりイチゴが好きですっ」
と元気に言った朱乃のかき氷カップを右手に、左手にはチェリーコーラシロップ味を持ち、陽太は彼女を待たせているベンチを目指し歩いている。
「……チェリーコーラ味とは珍しいねぇ……ただのコーラ味にしなかったあたりにかき氷屋さんのこだわりを感じるよ……」
などとつぶやき歩く途上で、陽太は恵御納夏朝の姿を見かけた。
「あれ、夏朝ちゃん?」
「呉井先輩?」
橙色の浴衣だ。夏朝はレモン味のかき氷を手に、座る場所を探している様子だった。
「僕は縁起物を買いに……今はちょっと休憩しようとしてるところ。先輩は?」
「オレもまあ似たような感じかな……」
と言った陽太の視線の先に朱乃の姿を見て、ああ、と夏朝は合点した。
「……ではまた」
お邪魔はいけない、離れた場所で食べよう。神社の裏なんか、空いているだろうか。
「またね」
会釈して陽太は、朱乃のところに戻った。
「はい、どーぞ♪」
「すいません私の分まで……ありがとうございます」
「なぁに、これくらいお安いもんさ。オレのはねぇ、チェリーコーラ味なんだって。もしかしてほおずきにかけてるのかな? 考えすぎかなぁ」
と言う陽太のカップを朱乃は手に取った。
「あれ? 朱乃ちゃん?」
「……はい、先輩」
朱乃はいちご味は脇に置いている。そうして、チェリーコーラなかきごおりを、スプーンですくって差し出したのだ。
「あーん」
「えっ!? あーんで食べさせてくれるのん?」
これは陽太も予想外、季節外れなたとえだが、懐にカイロを入れた気持ちになってしまう。
まるで度胸試し、けれど朱乃のほうだって頬を染めているではないか。
「何だか照れちゃうけど、せっかくだし……」
躊躇するわけにはいかない。陽太は口を開けた。
「ふふ、呉井先輩可愛いです」
やさしく朱乃のひとさじが舌に乗る。
冷たい。
火照った体になんて心地いいのだろう。
「じゃ、今度はオレからも」
と陽太はすぐに、いちご味を取ってひとさじ分すくった。
「あーん♪」
わっ、私もですか? と焦った様子の朱乃だけれど、
「じゃあお言葉に甘えて」
と応じたのだった。
耳にもみあげを掛け、上目遣いでぱくりと口を開く。
その表情!
陽太は我知らず唾を飲み込んでいた。
「中学生のうちから、この艶っぽさ……他の男の人に見せたくないな、この表情」
もしかしたら自分は、蕾が花開くときに立ち会おうとしているのかもしれない。
「え? 呉井先輩、何か言いました?」
キョトンとした表情で朱乃が訊く。
「いや、なんでもないなんでもない溶けないうちに食べよ……!」
陽太は早口で、我が予兆を打ち消すように告げた。
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
28
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
赤い実鳴らそ、ほおずき市
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年02月16日
参加申し込みの期限
2019年02月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年02月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!