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赤い実鳴らそ、ほおずき市
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店を出すのが遅くなってしまった。しかも、若干眠い。
前夜ギリギリまで作業をしていたせいだった。
出そうになる欠伸をかみ殺しつつ、
弥逢 遊琳
はなんとか露店を開けている。
学校用の課題ばかり作っていても仕方ない、と遊琳がほおずき市への出店を決めたのは数日前だ。このお祭りでは売り子も募集していると聞いたからだった。やる気さえあればなんにでも挑戦できるのは、なんとも寝子島らしい話だ。
しかし遊琳が出店を思いついたのは開催直前であり、申し込みも滑り込みに近かった。したがって準備期間にしたところで潤沢とはいえなかった。
だから、と遊琳は陳列物を眺める。
種別の個数がかなり少なくなってしまった。
これ足りるかな、と心細くなる。
ひとまず、『売り切れたらごめんなさい』って書いた紙も店先に一緒に出しておこう。
お客さんには一期一会の精神で接してもらえたら嬉しい。
僕の作る物は商品でもあり、うちの『子』でもあるからさ。
よし、とお品書きもひろげた。
品数豊富とはいえずとも、できばえのほうには自信があった。
リストアップした販売物は以下の通りだ。いずれもほおずきをモチーフとしている。
・簪(一本挿しのみ)
・栞
・組紐ブレスレット
・革紐ペンダント
さっそく、「見せてもらっていい?」とひとりの女性が足を止めた。
背が高い。真っ赤な髪が印象的だ。
彼女――今道芽衣子は同行者たちに一言告げて、かがみ込み遊琳と視線を合わせる。
「かわいい栞(しおり)ね」
手に取ると、ぶらんとほおずき型のチャームが揺れた。精緻なちりめん細工だ。これは無地だが、柄有のものもある。
「レジンアートで作ったステンドグラス型の栞も用意しています。よければこちらもご覧ください」
「ブレスレットも可愛い。このほおずきはガラス細工に見えるけど……」
芽衣子が指したブレスレットには、半透明のほおずきチャームがついている。夢見るような淡い色彩、中の実まで透けて見えていた。
「ディップアートです。ガラスではなく合成樹脂なんですよ。衝撃に弱いのがちょっと欠点ですけどね」
「値段も安いのね。びっくりするくらい」
「趣味で作った品ですから」
全部買い占めたいくらいだけど、と彼女は微笑んで、栞とブレスレットをひとつずつ購入したのだった。
「ありがとうございます。これはサービスなんですけど、どれかひとつおつけします」
多色用意したカラービーズ、小さな狐面、おなじく猫面を遊琳は示した。
「いいの?」
「ご遠慮なくどうぞ。小さいものですけれど」
じゃあこれ、と美しい指で芽衣子は猫面をつまみ上げる。
◆ ◆ ◆
寝子島神社だから、ってわけじゃないけど、と初瀬川理緒は言った。
「今のうちにやっちゃおうよ」
なにを、と佐和崎紗月は応じた。
「せっかくだからさ。合格祈願」
「理緒ちゃん気が早いんじゃ」
問題ない問題ない、と理緒は笑う。
「早い者勝ちっていうじゃない!」
カラン、と賽銭箱が音を立てた。
寝子島神社の本殿まで進むと、理緒と紗月は並んで手を合わせている。
気が早いとは思うけど、内心やっぱり不安なんだな──。
紗月は祈る。
どうかお願いします、と。
理緒も同じことを祈っている。
受験に際し、紗月の成績に問題はほぼない。このままのペースで勉強を続けていけば、よほどのことがないかぎり合格範囲から外れることはないだろう。
問題があるのは理緒だ。なにせ合格可能性アウト中のアウトからのスタートなのだった。留年を避けることすら危うい、ゆえに紗月と同じ志望校など、夢に見ることすらおこがましいという地点から理緒は受験勉強を始めた。
しかしこのところ、理緒の成績を示す赤いカーブは奇跡的なまでの急上昇を描きつづけている。それこそ、当の本人ですら目を疑うほどに。『サクラサク』と書かれた合格通知の背中は、おぼろげながら見え始めているのだった。
やはり紗月と一緒にいたいという気持ちが燃料になってるからだと理緒は思っている。
――だからこそ、紗月との時間は意味が大きいんだよね。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年02月16日
参加申し込みの期限
2019年02月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年02月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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