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赤い実鳴らそ、ほおずき市
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ふらり、舞い込んだ風のように、
都府楼 暦
はほおずき市を訪れている。
今日は暑さはほどほど、でも陽射しはやっぱりきついものがある。
だから、今日も長袖シャツに膝下丈のスカート、日傘をさして暦は歩く。
「ほおずきですか」
ふとつぶやいた。すぐに気付いたのだ。露店の大半はほおずきに関連したものだということに。だから参道の両側は、いずれも朱く赤い鮮やかさである。
しかし残念ながら、売られているほおずきは観賞用の鉢植えやつるし枝ばかりだった。食べ物の屋台は焼きそばやたこ焼き、その他クレープなど通常運転といった雰囲気で、さすがにほおずき食を前面に出している店舗はなさそうだ。
少し、残念に思う。
――観賞用のものが日本ではポピュラーですけど、食用になる品種もあるんですよね。
独特のかたちの実ではあるが、ほおずきの外側、袋状のものは萼(がく)に過ぎない。同じナス科のナスやトマトにもある、あのヘタと同じ部分ということになるのだ。
そういえば、なかの実はミニトマトに似てもいる。サラダのトッピングなどにはもってこいだと思うのだが。
「ほおずきはいかがー」
アニメ風な独特の声色に、おやと思って暦は振り向いた。
「無病息災、厄除けの縁起物だよー」
そこに魔法少女が立っていたとしても驚かなかっただろう。けれども声の主は、浴衣を着た普通の売り子さん(落合まゆら)だった。
「折角ですし、ほおずきの枝をひとつ買いましょうか」
と、手に取る。
「鉢植えもありますよー」
と売り子さんは言ってくれるのだが、暦は残念そうに黒髪を振るのだった。
「鉢植えも気になりますが、春に洋蘭の株分けをしたら鉢が増えすぎて……」
上手に育てたためなのだけれど、上手すぎるというのもある意味考えものかもしれない。いまや寮の暦の部屋は、ちょっとした蘭の館状態だったりするのである。さすがに、これ以上増えると寮から追い出されかねない。
後ろ髪をひかれつつも、暦は実のついた枝を買ったのだった。
◆ ◆ ◆
羽織に長襦袢、いずれも涼やかな薄物だ。
蜻蛉(かげろう)のように飄然と、けれども山中の湖畔のごとく泰然と、
柏村 文也
は境内をゆく。
出店しようか、とも考えていたのだけれど、この日、文也は単なる客のひとりとなることを選んでいた。
――え? 商品の準備が間に合わなかったとかそんなわけないじゃあないか、ははは。
誰に言われたわけでもないのに、心の中で言い訳している。
ほおずきの朱色に満ちた参道を、ぶらりと見て回るだけで楽しい。
ほおずきを売る露店、飲食物の屋台、謎めいた展示品もあったりして飽きさせない。
ときおり二足歩行する魚とすれ違うのもまた愉しだ。
……二足歩行する魚?
ああ、観光大使サンマさんこと
寝子 サンマ
ではないか。
ほおずきの柄が描かれた法被を着て、なにやらサンマさんも嬉しげである。ほうぼうから声をかけられ、「おう!」と親指を立てていたりする。
風流だねえ、と文也は口元を緩めた。
一風変わった風流、だけど寝子島らしいではないか。
おや文也さん、と呼ばれて文也は足を止めた。
声の主を求めてあたりを見回せば、
「こっちです。こっち……」
差し招くアケーチ・タッマーキの姿があった。
「おやお兄さん、いつ以来だったかな?」
「今日はアルバイトをしておりましてね」
お兄さんは左目だけ見せて、ふふ、と笑う。
「ご覧ください。この風鈴の付きの鉢植え、優麗でしょう? 見ていてゾクゾクしてきませんか? 夏の思い出にいかがです?」
「そうだな」
と文也は顎に手を当てた。爽やかな緑に朱色のコントラスト、なるほど言われてみれば、この世から乖離した存在のようにも見えてくる。
「まあ買っていくつもりだけど、後でいいかなって思ってるんだ。後で必ず買いに行くよ。店先に飾りたいんでね、わたしの店の」
「それは嬉しいお言葉、よければひとつ、文也さんのためにお取り置きしておきますよ……ふふ」
「ありがとう。お願いするよ」
文也はひらりと手を振って、ふたたび参道の賑わいにまぎれゆく。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年02月16日
参加申し込みの期限
2019年02月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年02月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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