this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
赤い実鳴らそ、ほおずき市
<< もどる
1
…
20
21
22
23
24
…
28
つぎへ >>
――おや?
不可思議な空気の匂い。
暦は周囲を見回した。
この場に似つかわしくない、けれども、食欲をそそる香りがするではないか。
まさかと思う。
まさかと思うけど、ないとは言い切れない。
「まさか、カレーの屋台とか?」
と思わず口に出したその瞬間、翆色した暦の双眸は、まさしくそのカレー屋台を発見したのである。
といっても、平凡な『カレーライス』屋台とはわけがちがう。缶詰入りで、ホテルカレーとかそんな名前で売られているやつを温めてご飯にかけただけとか、そんなありきたりなものじゃない。もっとずっと芳醇なスパイスの香りがするのだ。
本格印度カレー、軒に堂々とうたわれていた。店名は『ザ・グレート・タージ・マハル(分店)』。
分店ということは本店もあるのだろうか。
本当に、印度の国から来たというのだろうか。
……少なくとも、軒の下でニコニコしている男性はインドの出身ぽいではある。焦げ茶の肌に真っ白な歯で、
「いーらっしゃいまっせー。おいしーですよー」
と愛想をふりまいていた。
やはりインド料理店の出張屋台?
ここでふと、暦は思いだした。職業は夜の蝶だというが、どうにも天真爛漫な友達
九鬼姫
が以前、
「店の棟梁は天竺から来た男でな。昼間はインド料理なる料理屋をひらいておる」
と語っていたことを。
「もしかして」
暦は屋台に近づいて告げた。
「九鬼姫さんところのキャバクラの店長さんですか?」
「おー、その通りですー。ナマステー」
ぺたりと合掌して店長は軽く頭を下げた。
「九鬼姫ちゃんのお知り合い? お目にかかれてうれしいですよ。わたし、
アーナンド・ハイイド
と言います」
なんとも不思議な縁もあるものだ。
「ええ、そんなところです。あ、名前は都府楼です」
「とても美人のお嬢さんね。九鬼姫ちゃん、友達少ないから仲良くしてあげてね。それでカレー、食べる? 九鬼姫ちゃんの友達にはうんとサービスしますよー」
ハイイドはずっと笑顔だ。
「夏と言えばカレーですね!」
暦の心はもう決まっている。
「店長さん、カレーをおひとつくださいな」
「ご注文ありがとございまーす。ナンカレー? カレーライスにする? 好きなほう決めてくださいねー」
「おっとそれならカレーライスでおねがいします」
間もなく、発泡スチロール皿に入ったカレーライスが出てきた。ちゃんとオーバル型をしているのが嬉しい。
「イートイン、あります。どぞ、どうぞ」
アーナンドが案内してくれた一角には、簡単な椅子とテーブルがあった。
ちょこんと座って暦はカレーを眺めた。
「本格的なスパイスをお使いのようですね」
カレーは、赤みを帯びた綺麗な色をしている。ごろっとした具はチキンのようだ。ライスのほうはターメリックライスらしく、明るい黄色が食欲をそそった。
「何種類のバイマックルやクミンの香りが素晴らしい」
馥郁たる香りを吸い込み、暦はうっとりするのである。
夏にカレー。すばらしい。
しかも、
「ほうずき市だからねー」
楽しげにアーナンドが言った。
これは嬉しいサプライズ、皿の端にはほおずきの実がみっつ、ちょこんと行儀良くならんでいるのだった。
「いわばほおずきカレーね。といっても、一緒に煮込んでしまうとイマイチだったですよー。だからトッピング。九鬼姫ちゃんの友達だから多めにいれました」
「お気持ちだけでも嬉しいですよ」
ぱくりと一口食べると、カレーは濃厚な味わいだ。味が濃いだけではない。さまざまなスパイスの風味と香りが混じり合って、すうっと鼻から抜けていく。
美味しい。間違いない。
「そういえば、今日は九鬼姫さんは?」
「夜の仕事とは別ですからねー。今日はわたし、一人よ」
「なるほど……今日は店長さんだけでしたか」
店長さんは昼も夜も大忙しなのですね、と暦は思った。
でしたら、なかなかインドにお帰りになれないかも――。
ふうふうと吹い熱い二口目を口に運ぶ。
「インドやタイとか、カレーがおいしいところは蓮や睡蓮も綺麗ですね。今年は蓮に挑戦しようか……」
ここまで言いかけたところで、暦の舌に変化が訪れた。
「って! あとからじわじわ辛い辛い辛い!」
本当に辛い物にはよくあることだ。辛さを通り越してもはや炎、真っ赤な炎が暦の舌の上で渦を巻いている。まるで炎の竜巻だ!
「お、お冷やください!!」
<< もどる
1
…
20
21
22
23
24
…
28
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
赤い実鳴らそ、ほおずき市
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年02月16日
参加申し込みの期限
2019年02月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年02月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!