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ふたつの鉢植えにはそれぞれ風鈴がさがっていて、共鳴し合うように音をひびかせる。
うちひとつは白草朱乃の手にある。
風鈴の柄は、白猫と苺だ。
もうひとつは呉井陽太が持っている。
柄は、黒猫と苺。
やがて祭の喧噪は遠のき、神社の敷地の端ほどまで来ていた。
「七夕からの返事の後、本当に夢心地で暫くふわふわしていましたの……だって、だって」
つぶやくような朱乃の声だったが、この場所ならはっきりと陽太にも聞こえた。
「今もこうしてかっ彼女、として陽……太さんの隣にいられるなんて思わなかったから」
なんとか言い切って、素潜りから帰還した人のように朱乃は深く息を吸う。
やっとだ。
やっと今日、はじめて『呉井先輩』ではなく『陽太さん』と呼べた。
陽太は声を発さず、微笑だけで先を促した。
「今、私とっても幸せです……」
心を見透かされているように思いまた緊張しながら、
「陽太さん。また一つ、我儘言ってもいいですか?」
と朱乃は周囲を見渡した。
大丈夫、誰の姿もない。
見ているものがあるとすれば、それはふたつの風鈴だけだ。
「目を、瞑って下さい……」
「えっ?」
陽太は朱乃の言葉ひとつひとつを嬉しく、噛みしめるようにして聞いていたのだが、この意外な申し出にはさすがに驚いた。
でも拒否する理由はないではないか。
「あ、うん」
とだけ告げて応じる。
目をしっかり閉じた。何も見えない。
衣擦れの気配がする。朱乃が近づいてくるのだ。
風鈴が鳴る音もする。
「…………大好き、すきです」
吐息のようなささやきは、朱乃が彼の耳に吹きかけたもの。
そしてかすかな、くすぐったくなるような接触は、朱乃のキス。
ごく軽いけれど、思いのこもったキスだった。
陽太は、目を開けずにはいられなかった。鉢植えを取り落としそうになって慌てて足元に置く。
「いや、でした?」
鉢植えを後ろ手にしたまま、朱乃が問いかけてきた。
「なんだか陽太さんがいつも以上に格好良くて眩しくて、一人占めしたいなって思っちゃったんです」
そんな朱乃がほほえましくて、かわいらしてくて、
愛しくて、
「独占しようと思ってるのは朱乃ちゃんだけじゃないよ」
陽太は思わず朱乃を、その浴衣と鉢植えと、夏の思い出ごと抱きしめていた。
「ありがとう、大好きだよ」
朱乃の頭を撫でる。
彼女の黒髪にはずっと、ほおずきのかんざしが飾られている。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年02月16日
参加申し込みの期限
2019年02月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年02月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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