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鬼河内萌と野菜原ユウは、紗雪幽の店で足を止めていた。
「ほおずきいかがですかー? 綺麗っすよー!」
「いいじゃんいいじゃん。ここのノリ好きよ」
ユウは幽の気っぷの良さを気に入ったらしい。偶然だがともに『ゆう』が名前であるとは知らない。
「じゃあ籠入り鉢植えをもらおうかな」
萌がうなずくと、幽は内心ガッツポーズであった。単価が高いこともあって、鉢植えが一番利益があるのだ。
「じゃ、これください」
しかも萌が選んだのは風鈴飾りつきである。単なる鉢植えよりさらにいい。
「おおっ、こちらを選ぶとはお目が高いっ! まいどありっ」
丁寧に包んで幽は鉢植えを手渡した。
ところで、と萌は言った。
「学生なのでお金が無いの。二個買うから、いくらか負けてくれると嬉しいな☆」
「うお、ちゃっかりしてるっすね」
しかし二個お買い上げというのは魅力的な申し出だ。幽は苦笑いしつつも応じた。
それはそれとして、と萌は首をかしげる。
「このほおずきって食用になるかなあ」
「それは大丈夫っすよ。あ、でも……」
「妊娠中の女性にとっては毒らしいね。大丈夫! ボク妊娠してないから!」
萌は元気にこたえた。
妊娠したら胸も大きくなったりするのかなあ――などと関係ないことも考えてしまう。
よいしょと鉢植え二つを抱えようとする萌に、ユウは両手を差し出した。
「持つよ。ほら」
「やーん、こんなこともあろうかと、ユウくんを誘って良かった~☆」
◆ ◆ ◆
さて、落合まゆらの店の様子を見てみよう。
いまもまゆらは元気に営業中だ。
「やっぱりほしい縁起物、色々あるよー」
縁起物と口にするたびに、なんだか自分も景気が良くなってくるような気がする。
今日のバイト代はやっぱり、衣装代に投じたいよね。
そんなことも考えている。
もうすぐネコミケ、まゆらは例年通りコスプレ会場に出るつもりだ。そして例年通りミスティの扮装で行くことも自分のなかで確定している。
でも今年は水着令で悪目立ちしたし――ふとネガティブな考えが鎌首をもたげてきた。会場で後ろ指さされたらどうしよう。内心悶々してしまう。
いけない、いけない。
自制する。
顔が曇りそう。そんなときこそ笑顔で、このモヤモヤをふきとばしたい。
――?
まゆらは、参道脇でしゃがみこんでいる少女を見かけた。
具合でも悪いのかな、と思ったがそうではなさそうだ。
彼女はしゃがんで、道ばたの猫をなでているのである。
恵御納夏朝は猫をなでつつ、小声で話しかけてもいる。
小声なのは、ほおずきを売っているお店の人たちに悪いから、と配慮したためだった。
あまり見かけない茶トラの猫だった。女の子。首輪のたぐいはしていない。かしこそうなクリっとした目をしている。
「おりこう猫さん、あの赤い実は綺麗だけど……実や中の種は、食べちゃだめだよ」
わかったのかわかっていないのか、それでも猫は「にゃあ」と鳴きピンクの舌を見せた。
猫にお別れして振り向いて、夏朝は売り子のまゆらと眼があった。
「ほおずき見ていかない? 縁起物だよ」
「ああ……えっと、植物でなければ……」
なんで? と言われるかと思いきや、まゆらは、
「じゃあこれなんてどう?」
布製のほおずきを出したのだった。
きれいな橙色、招かれるまま手にしてみるとさっくりと音がする。
「ほおずきのお手玉?」
「そう、他の店にはないオリジナルだよ」
これだと思って夏朝はお手玉を購入した。三つセット入りだ。
音が鳴って楽しいし、投げたら猫は、喜んで拾ってくるかもしれない。
まいどあり、と明るく夏朝を見送って、
「さてと」
まゆらは心のなかで腕まくりした。
今日の売れ行きは上々、あのお客さんにも喜んでもらえたし言うことなしだ。
ネコミケ……ミスティとなる日に向け、もうあとひと頑張りといったところだろう!
夏朝は最後に神社にお参りした。
なにげなく販売所に立ち寄ると、しっかりほおずきデザインのお守りも用意されていた。
「せっかくだし……」
と購入しておく。厄除け・無病息災の象徴たるほおずきがお守りに組み入れられているのだ。心強いではないか。
鬼の灯、と書いてほおずきとも言うらしいけど――夏朝は思う。
ほおずきを持つ鬼は、フツウを壊す存在じゃなくて、フツウを壊すものを掃い罰する存在であると信じたい。
どうか、ほおずきが厄除けと無病息災に役立ちますように……。
去り際に引いたおみくじは、『小吉』の卦だった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年02月16日
参加申し込みの期限
2019年02月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年02月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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