温泉迷宮から脱出せよ！｜リアクション

温泉迷宮から脱出せよ！

●チョコレート風呂を堪能しよう

「チョ、チョコレート風呂の誘惑っ……！　冬華にチョコを絡めて味わいたいっ……！」
「な、何を言ってるんですか、月さんっ……」
「だってこのチョコレートってその為にあるんじゃないの」
「あははー、私は一人で大丈夫だよ～。ここまでありがと～」
　へにゃへにゃと猿を追っていく真白を見送り、二人はチョコレート風呂に身を沈めた。
　冬華の白いおっぱいに、蕩けたチョコが絡みつくのは、はっきりいってエロい。
　茶色い間に、先っぽのピンクがのぞくのたまらない。
「ああ、だめだ、食べる、私は冬華を食べる……」
「あぁん、月さん。ここでは駄目です」
「駄目じゃないでしょ、イイってわかってるんだから……」
　最後は、抱きしめた冬華の耳もとに囁いて。月は、チョコレートがけになった恋人の肌を、ぺろりと舐めたのだった。

　――という、女の子たちのいちゃいちゃのすべてを、晶はすべて、つぶさに観察していた。
　今は晶も女の子。仲間に入りたいけれど、仲間に入れないこの、とてもとても親密な雰囲気はなんだろう。いや、なんだろうじゃなくて。
「恋人同士なんですね……」
　チョコレート温泉の片隅で、晶はほうっと息を吐いた。
　さっきのワイン風呂はくらくらしたが、このチョコ風呂は、あちらから聞こえてくる甘い声に酔ってしまいそう。
「やっぱり、もう一度ワイン風呂に行きましょう」
　晶はむっちりチョコのせ巨乳を揺らして、立ち上がった。