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【星幽塔】第一階層 ある名もなき冒険譚
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【リンドヴルム(2)】
蛇竜の毒腺は全身に存在する。口腔内からはブレスや液弾として放出し、胴部側面の鰓状の器官からは霧として毒素を放散する。
細身の身体には大仰にすぎる両翼から発せられる高圧ガスは、効率的に獲物を追い詰める武器として以上に、蛇竜にとって重要な役割を果たしているようだ。
「っ、飛んだ……!!」
吉住 志桜里
の遥か頭上へ、竜影は瞬時に飛翔する。
いわば、ロケットエンジンだ。ガス放出による推力の指向性を任意に操作することで、リンドヴルムにおよそ人の目に追えぬ程の高速飛行を可能とするのだ。
「ぐ……っ!?」
突如こみ上げた嘔吐に、志桜里は口を覆う。あの強毒を吸い込んだだろうか。四肢がしびれ、湖の浅瀬に膝を突く。
いずれは完全なる麻痺に至るだろうか。そうなれば、志桜里はもはや蛇竜にとって捕獲対象に他ならない。
「あれを浴びたか。こいつを飲みな、嬢ちゃん!」
駆けつけた
レグルス・シェルタン
が差し出したのは、まるで宝石のような……錠剤だろうか?
「名うての薬師が調合した解毒薬だ。複数の毒素に効く。やっこさんの毒にも恐らく、効果ありだぜ」
琥珀糖にも似ているそれは、その名も『
賢者石
』。手がしびれ切らないうちに受け取り口へ運ぶと、寒天のような食感に蜜の甘さが舌でとろけた。まさしく琥珀糖のようだ。
「! なるほど、これは効くわね……!」
薬は即効性のようだ。まだかすかに痺れの残る足を踏ん張り、蛇竜の急降下攻撃に備える。すぐにも身体は十全に動くだろう。
「来るで、気ぃつけや!」
桃色 足子八
の叫びに呼応するかのように、上空で低い炸裂音が響く。ガスの噴射音はさながら甘美なエキゾーストノートのごとく、リンドヴルムは標的をめがけ全速による降下を開始する。
足子八は毒ガスを魔水で払いながら、触手を伸ばし身構え、吸盤を用いての取りつきを試みる。
サキリ・デイジーカッター
は、
「今度こそ、捉える」
蛇腹剣を纏うように円周状に広げ、接触を待つ。
やがて、
「……っ!!」
一瞬の邂逅。音速の衝撃波にサキリとレグルスは弾き飛ばされ、志桜里のマチェーテは手から離れて浅い水面へと突き立った。
「あ~~~っもう、めんどうなやっちゃな!」
足子八の吸盤は、蛇竜の鱗へ絡みつくことはなかった。何にしろ、蛇竜は速すぎるのだ。その速度から、彼らのいずれの攻撃も真芯を捉えられず、致命打には至らない。
「どおすんねん? このままじゃジリ貧や。まずはあのハネを何とかせんと」
「……私に、考えがあるわ」
瞳をぎらつかせ、上空を旋回する蛇竜を見据えたのは、志桜里だった。
マチェーテを引き抜き睨む彼女には、作戦があるようだ。
当然にして、密に相談を交わしている暇などない。サキリもレグルスも、了承するのに躊躇いは無かった。
翼に要する毒腺がエンジンの役割を果たすなら、燃料が必要だ。
毒腺からガスを吐き尽くしたなら、蛇竜は必ず地上へ降りる。そしてガスの再充填には、いくばくかの時間を必要とするはずだ。
それらの憶測が、志桜里の作戦の前提となる。かくして、
「手こずらせてくれたね。けど、どうやらそれもおしまいかな?」
ほくそ笑むサキリの言葉通り。蛇竜は翼の毒腺に満たしたガスを使い果たしたらしく、一つ大きく羽ばたき湖を波立たせながら、水面へと降り立った。
ぎい、と甲高く声を迸らせ、牙を剥くと滴る毒液が湖を侵す。
志桜里がマチェーテを構え、叫ぶ。
「3秒! それだけでいい、隙を作って!」
「おう。任せな、お嬢ちゃん!」
レグルスがイフラーンに纏わせるは、もはや豪風と呼ぶべき強烈な魔風だ。首をもたげ、吐き出した毒素の奔流へと臆することもなく踏み込み、
「おおおおおっ、りゃあッ!!」
それを振るう。魔風は刃と化し、ブレスを切り裂きながら蛇竜へと到達すると、鱗甲へ傷を走らせた。
足子八が魔水を巨大な水塊と化し、叩き込む。蛇竜の広げる毒霧の領域を叩き返し、さらには水塊の破裂した衝撃が全身を打ち据える。
それが、一瞬の隙を生んだ。
「突っ込むわ!!」
マチェーテを、さらには志桜里の全体までも、水流が覆う。水流は超高速で循環を繰り返し、生半な打撃ならば労せず弾き返すだろう。毒を弾き身をも守るこの形態を、志桜里は心中で一人ファランクスと呼んだ。
焦りがためか、立て続けに放たれた毒液弾を水流で砕き、浅瀬を踏み込む。鎌首をもたげ、繰り出される牙を鉈の側面でいなし、ぴたり。志桜里はリンドヴルムの鱗甲へ、拳を押し当てた。
そのまま水流を放ち、拳で鱗の上を滑る様はまるでロデオライド。
「1! 2……っ、3!!」
カウントの後、条件は成った。
志桜里のろっこんが発動し、リンドヴルムの巨体が縮み始める。生物の大きさを縮小するのが、彼女の能力なのだ。
生物の強靭さは、大様においてその大きさに比例することだろう。見たところ1割ほど体積を減らした蛇竜は動きを鈍らせ、頑強な装甲もいくらか脆くなっているはずだ。
無論相手にとっては敵対的な能力であり、その効力は長く持つまい。故にチャンスは、ほんの僅かな時間に過ぎない。
「こん、のォッ……!!」
マチェーテを覆う水流はまるで、その刃を高水圧カッターと化す。志桜里は勢いのまま、重い刀身を翼の根本へと叩きつけた。
「!! 浅いっ」
剣は芯を捉えたが、引き裂いたのは半ばほど。翼を千切り飛ばすにはかすかに届かない。
しくじったか。舌打ちを漏らした、その瞬間だった。
「なんの。上々だよ」
サキリの蛇腹剣が、片翼を。
「もらったァッ!!」
レグルスの曲刀が、蛇竜の右前足を斬り飛ばした。
「……やった……!」
志桜里の作戦は成ったのだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年01月15日
参加申し込みの期限
2019年01月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年01月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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