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●7月23日 ~まなのBirthday~
菊地 まな
の夏休みは、朝のラジオ体操から始まる。
ひんやりと肌寒さを残した早朝の寝子島も、家に帰る頃にはすっかり暑くなっている。
靴を脱いでキッチンに駆け込むと、まなは冷凍庫へと手を伸ばした。
開けた窓から吹き込む風が、日焼けした肌に浮かぶ汗をひんやりと冷やす。
大好きなアイスを手にテーブルへ腰掛けると、耳ざとく聞きつけた愛猫がぴょんと膝の上に飛び乗った。
(もう、これから店番なのに……)
膝の上ですやすやと寝息を立て始める愛猫を、まなは仕方ないなとそっと撫でてやった。
今日は7月28日。
まなの、7歳の誕生日だ。
―
まなの家は、旧市街にあるコンニャク店である。
朝になって間もないこの時刻に、常連さんが買いに来ることは殆どない。
したがって、まなにとって店先での店番タイムは――。
「ひ ま」
そう、暇なのだ。退屈なのだ。
糸こんにゃく、玉こんにゃく、しらたきにトコロテン……。
このコンニャクがすべてアイスクリームだったら、今頃お店は大繁盛なのに。
扇風機のぬるい風を浴びながら、可愛らしい笑顔を浮かべて現実逃避を始めていた。
だがそんな麗しい空想も、数分もすれば醒めてしまう。
何かもっと良い暇つぶしは――そう思って店内を見回す彼女の目に留まったのは。
「パ パ」
「わかったわかった」
まなの父は、仕方ないといった顔でレジの席を立った。
「ワレワレハー、ウチュウジンダー」
扇風機を使って始まる、父と娘のSFごっこ。
コンニャク店の軒先に二人の笑い声が響く。
そんな時だった。
「はーい、二人とも♪」
遊ぶ二人の元へ、まなの母――
菊地 千奈
がハンドミキサーを片手にやって来たのは。
「ケーキ♪ もうすぐできるからね」
顔はにこやかだが、目は笑っていない。
「はい」
「は い」
二人はしずしずと店番に戻った。
だが、退屈な時間も今日は長くは続かない。
店番はあと少し。それが終われば、父と一緒に、スポーツ自転車を買いに行くのだ。
―
「~♪ ~♪」
まなが補助輪付きの自転車をこいで父と一緒に帰宅すると、店先に立つ母が見えた。
千奈は休業の札をそっとかけると、二人ににっこりと微笑んで、
「お帰りなさい、二人とも。お昼は何がいい?」
「す し!」
即答するまなが、手をぐるぐると回した。
家族ならわかる回転寿司のジェスチャーである。
「よし、回転寿司に決定!」
こうして菊地家の昼ご飯が決まる。
まなは両親と出かける支度を整えながら、何事かと見上げる愛猫に、
――帰ってきたら、おいしいカリカリあげるからね。
そう頷くと、念願の寿司屋へと出発するのだった。
―
昼の回転寿司屋は客でにぎわっていた。
湘南の漁港から直送されるネタは、どれも鮮度の良いものばかりで、下手な都会の寿司屋など比較にもならない美味さだ。
おしぼりで手を拭いて、お茶をすすり、小皿に醤油をそそぐ。
待ってましたとばかり、まなが注文したのは――。
「い、いか」
大好物のイカを注文すると、お寿司屋さんはニッコリと準備にかかった。
ちょうどアオリイカの良いネタが入ったのだという。
「い か。い か」
目を輝かせるまなを見て、千奈は胸に熱い思いが湧き上がるのを感じた。
幼少時から喉に病気を患っており、うまく発話のできない我が娘。
治療をつづけ、成長するまで普通に言葉を出せないと医師から診断を受けたときの、足元が崩れていくような感覚を、千奈は今でも鮮明に思い出せる。
娘の人生に試練を与えた自分を何度も責めた。
時には酒に逃げ、その度、夫に叱られて――。
(いまでも本当は、心配でたまらない。だけど)
本当に逞しく育ったと思う。
外でよく遊んでくるし、学校からの連絡帳には、いつも元気だという先生の返事がよく書かれている。
「まな……ありがとう」
「ママ?」
無邪気にイカを頬張っていたまなが、ふと千奈を見上げる。
「ごめんなさい。ちょっとワサビが辛かったみたい」
いつの間にか出た涙の粒を、千奈はそっと拭いた。
「マ マ」
「なに? まな」
あとで帰ったら、皆でケーキを食べよう。
そう訴える娘の視線に、千奈はにっこりと微笑んだ。
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担当ゲームマスター
坂本ピエロギ
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
24人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年01月05日
参加申し込みの期限
2019年01月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年01月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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