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●7月26日 ~幸次のBirthday~
「はあっ、はあっ……」
夕刻。
万条 幸次
は旧市街の路地裏を必死に駆けていた。
胸の中で暴れる心臓を宥め、乱れた呼吸でそっと背後を振り返る幸次。
そこに人影は全くない。
そう、ひとつもない――『人』の影は。
「まいたか? まいたよな……?」
道の角を曲がり、息を殺して身を潜める幸次。
その長い前髪は冷や汗で額に張り付き、その緊張した表情にはマイペースな彼の面影はない。
彼は今、大勢の追っ手に追われているのだ。それも身に覚えのない理由で。
(どうして……どうしてこんなことに……!)
幸次は不運を嘆きながら、ほんの少し前のできごとを回想するのだった。
彼はその日の夕方、旧市街の路地を歩いていた。
何のことはない、ちょっとしたヤボ用を済ませにパーカーを羽織って外出しただけだ。
7月ともなれば、湘南の海はずいぶんと騒がしくなる。
人間はもちろん、島の港では、猫と海鳥が魚の奪い合いに火花を散らし始める頃だ。
あちこちから猫が出てきた。
(ひょっとして、俺の誕生日を祝ってくれてるのかな)
そんな都合のいいことを考えてしまう。
そうこうする間にも現れる猫、猫、猫。
じゃれつくという気配ではない。完全に獲物を狙う「獣」の目だった。
「おいおい何匹いるんだ。ていうかなんで追って来てるの!?」
不穏な気配を感じて速足で歩きだしたが、猫たちは諦める気配を見せない。
10分くらいは走っただろうか。
幸次は空き地の石に、躓いて転んでしまった。
ケガをするようなことはなかったが、どうにでもなれとコンクリートに仰向けになる。
取り囲んだ猫は、幸次のパーカーの両ポケットに殺到する。
「……?」
訝しく思い、幸次がポケットに手を突っ込むと、中から出てきたのは――。
「『だしパック』、『乾燥またたび』、『猫用にぼし』……なんだこれ」
それも一つではない。何包も何包も出てくる。
転んだ衝撃で破れたのか、袋の幾つかからは中身がこぼれ出ていた。
「なるほど、これがあったから猫達が追いかけて来たのか」
犯人は一人しかいない。
拍子抜けして、幸次はたまらず苦笑した。
「母さんも母さんだよ。入れたって言ってくれればいいのに……」
「まあいいか」
お腹の上で丸くなった猫を抱きしめて、幸次は赤くなり始めた空を見上げた。
猫に囲まれたひと時も、彼にとってはまた良い誕生日なのだから。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
坂本ピエロギ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
24人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年01月05日
参加申し込みの期限
2019年01月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年01月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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