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月に喚ばれし悪魔の群と、とある落神の願い
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◇◇寝子ヶ浜海岸
灰色のスライムは白銀の月を仰ぐ。
(謎の月)
次いで見遣るは、溶岩地帯へと変質した寝子ヶ浜海岸。禍々しく黒い大地には、巨大な石柱にも似た灰色の石巨人が立っている。
(とても怪しいですね)
獅子唐 ケンジ
は心中に呟く。
石巨人があの怪しい月から力を得ている場合、
(月と巨人の間を遮れば、弱体化もあり得る……?)
とは言え地を這うスライムの身で月の光を閉ざすことは難しい。ならばとケンジが目をつけたのは無鉄砲に石巨人に突っ込んで殴り飛ばされ、地面を転がって来た
浅井 幸太
。
「浅井先生」
「おう、どうした」
然程ダメージを受けていなさそうに笑う浅井先生の岩石の手にケンジは収まる。
「僕を空へ投げてください」
冷静な提案に何か策があると見て、浅井先生は短く頷いた。立ち上がるなりその身の怪力で以て空高くへとケンジを放る。空に舞いざま、ケンジはスライムの身を落下傘のように薄く広げた。溶岩が海に流れ込むことで発生する上昇気流を捉え、更に高くへと舞い上がる。そうして大きく広げた灰色の身体で月の光を遮る。
「……ふむ」
石巨人の様子に変化はない。ならばとケンジは声を張る。
「この程度とは主とやらも高が知れますね」
逆鱗に触れそうな言葉を叩きつけてみれば、果たして石巨人は憤怒の声を上げて空を仰いだ。
今だとばかり、幸太が巨人の足元に突っ込む。石巨人の腰までも届かぬ幸太のすぐ傍を並走するは、
サキリ・デイジーカッター
。犬耳の生えた己の身には一切構わず、ナイフを二振り携え幸太と共に石巨人に攻撃を仕掛ける。
(大型の敵と戦う際に狙うべきは目と足だね)
ナイフで空間を裂き、ろっこん『斬空赤刃』で己が身を巨人の眼前に瞬間転移させる。進化能力により威力の増加した刃が紅く輝く。空を仰ぐ巨人の目に、サキリは何の躊躇いもなくその身と共に赤い刃を降らせた。
まるで痛みを覚えていないかの如く、邪魔な眼前の虫を払おうとするが如く、石巨人が岩石の腕を薙ぐ。迫る石の手を切り裂くことでろっこんを再度発動させ、サキリは巨人の足元へと連続転移する。それと同時、幸太が組み付いていた足首の関節部を切断する。
「浅井先生」
「おう!」
堪らず転倒する石巨人の胸に幸太がのしかかり押さえつけにかかるも、体格差か力の差か、腕の一振りで跳ね飛ばされた。切断したはずの足が瞬時に修復されるのを確かめ、サキリは僅かに眉を寄せる。
(持久戦になりそうだ)
「こっちだよー!」
明朗な声と共、ゾンビに変化した
音海 なぎさ
が自分でもいだ腕を石巨人に投げつける。痛痒は感じずとも挑発を受けたと感じたか、石巨人はなぎさを向いた。
「こっちこっち!」
蒼白い顔でなぎさは笑ってみせる。ひどく重たい脚を必死に動かし、少しでも砂の少ない場所へ向かおうとする。
(斬られた足を足元の砂で修復してた)
材料が少ない場所で戦えば、修復速度が遅くなるかもしれない。戦う皆の危険が少しでも減るかもしれない。
「危ないぞ音海!」
「浅井先生も気を付けて!」
ゴーレムの身体で駆けて来ようとする浅井先生を逆に心配し、なぎさは声をあげる。いつものように救急鞄は持っているけれど、
(ゴーレムだと人間用の治療薬とか効かないよね、たぶん)
それはたぶん、この場にいる他の皆もそうなのだろう。己を囮としながら、なぎさはこの場にいる他の皆に目を配る。
(……ろっこんの条件を満たすのも難しそうだ)
ゾンビな身をちらりと見下ろし、溜息ひとつ。気を取り直して足を踏み出した途端、腐敗した足が絡んだ。
「わっ……」
転ぶ視界の端に映るのは、地面を震わせ真直ぐ近付いてくる石巨人の足。立ち上がろうとして気づいた。片方の足がもげている。踏み潰されると覚悟したその時、
「てめえコラァ!」
乱暴な口調のセイレーンが空から降って来た。猛禽の足で石巨人の頭を蹴りつけ注意を引き、
化神 小次郎
は翼を羽ばたかせ再び空へと舞い上がる。振り上げられた岩石の拳を避ける。
(気乗りはしねえけど)
「やってやるぜ!」
小次郎は内心を押し隠して強気に笑う。
(あたしも一応もれいびだし)
ろっこん『幻術・七宝行者』で己の幻影を大量に作り出し、石巨人の周囲を音もなく飛び回らせる。視界を煩く飛び回る半人半鳥の大量の少女の幻影に、石巨人は鬱陶し気に喚いた。幻影を操り石巨人をなぎさの傍から引き離しながら、小次郎はともすれば震えそうな身に力を籠める。
(この寝子島には熊センセーが居るからな)
どれだけ怖くても構わない。守りたい。
小次郎の幻影に攪乱され怒り任せに両手を振り回す石巨人の足元、ぽよんぽよんと藍色スライムの
アリス・ミーティア
は近づく。後ろ部分にくっついた装飾に近い小さな羽を懸命に動かしながら、自分の何十倍と大きな巨人の足にぺしょんとくっつく。スライムの粘着力を活かし、音もなく足を這いあがり胴を這いあがり、
(この石が宝石だったらよかったな……)
胴体のあちこちに埋まった丸いつるつるの石を横目になんとか頭部に辿りつく。寸胴な胴体に対して小さな頭に貼りつき、ものを溶かす粘液の分泌にかかる。
(もしくはビール巨人だったら飲み干すのに)
溶かしたらビールにならないかな。それか宝石みたいに光ったりしないかな。そんなことを期待しつつ、小さなスライムは根気よく巨人の硬い身体をじわじわと溶解する。
スライムの身体の下で石巨人が唸った。虫を払いのける動きで巨大な手が伸びて来る。
(だめだよ)
アリスは薄く平べったく身体を伸ばす。べたりと貼りつき、ついでにもうちょっと身体を伸ばして目の部分も覆ってしまう。
「お、ナイスタイミング!」
額に大きい角を生やした
魚塚 源三
が狂暴に笑うなり地を蹴った。更に石巨人の足も蹴り跳躍する。
「力試しだ! ケンカ売らせてもらうぜ!」
宙に腰を捻り、体重を拳に乗せる。目隠しスライムに両手を伸ばす石巨人の頬をぶん殴る。
「はっ! でかくて硬えな!」
さして通らぬダメージをも笑い飛ばし、源三は地面にずどんと着地した。
モンスターに変化しているお陰か、身体に力がみなぎっている。今なら誰にも負ける気がしなかった。
「つええな! 燃えてくるぜ!」
「なんやよーわからんけど、あいつ倒したええんか? ええんやな?」
半透明な桃色スライム、
桃色 足子八
が源三の隣でぽいんぽいんと跳ねる。
「なんやこれスライムて、肌すけとるがなやらし!」
いつかのようにタコ化したのかと思ったけれど、触手すらないこの身体は、もしかしたらタコよりも弱くなっているのかもしれない。それでも足子八は悪戯っぽく明るく笑う。
「よっしゃ私も手ーかしたろ! いうて、手ーも触手すらないんやけどな!」
「主の恨みと言ってますが、アイオが大好きなこの島や島にいる人たちを巻き込むのはやめていただきたいですわ」
桃色スライムに力いっぱい頷くのは、真っ白な毛並みのマルチーズ風コボルト、
アイオ・キャンドライト
。
この島を、この世界の破壊を阻止するためにも、
「あなたを止めさせていただきますわ!」
「うん、これはなんとかしないとまずいよね」
変化した海岸を見晴るかし、
白 真白
も頷く。海岸だけでなく、自分の身だって変化してしまっているのも何とかしたい。髪からはヤドリギの花が咲いているし、体には蔦が絡んでいるのだ。
それでも、ドリアードの力を操れば、身体を巻く蔦を伸ばして絡ませ武器を作り上げることができる。
「よーし」
幾つもの短槍を作り出し、真白はそれを手に取る。巨人の大きな身体は狙い澄まさずとも、
「えーい!」
投げればそこそこ当たる。当たれば少しずつでも傷を作り削ることができる。
顔に貼りつき肌を溶かすついでに視界の邪魔さえするスライムを砂岩の肌ごとべりべり引き剥がして投げ捨て、石巨人が吼えた。己の三分の一ほどの丈しかない源三に向け、岩石の拳を降らせる。
「ッ、うぉおおお?!」
自分の頭よりも大きな拳を拳で受けようとして受けきれず辛うじて殴り逸らすも、衝撃に身体が吹き飛ぶ。重い拳の一撃に目が眩む。
(さすがに響くぜ……)
頭を振って眩暈を払い、よろめきながらも立ち上がる。地面に叩きつけられ傷を負っても、ろっこん『DIEハード』による超再生能力が働く。問題はない。
拳は受けずに組技狙いで行こうと定め敵を睨んで、源三は息を呑んだ。己の拳で削ったはずの石巨人の拳も真白の槍で抉ったはずの足も瞬きの間に再生している。
「うーん、これはただ攻撃してるだけじゃダメみたいだね」
源三と一緒に吹き飛ばされて地面に倒された身体をよいしょと起こし、真白が難し気に、けれどどこか楽観的に首を捻る。
「おもしれえ」
源三は己と似た機能をカラリと笑い飛ばす。こうなれば、どちらが先に根負けするかの勝負といこう。
「耐久戦ですわね! アイオにもお任せを!」
真っ白な獣人の身体でアイオが飛び出す。コボルトの機敏さで以て石巨人の足元を駆けまわり、叩き下ろされる重たくも大きな拳の一撃一撃を素早く避けて回る。
「必要なのは時間を稼ぐこと!」
引き付けては逃げを繰り返すに長けた軽いこの身体は丁度いい。
「そうだね!」
他の皆が解決策を講じてくれると信じ、真白も足止め役に徹することを決める。アイオの動きに惑わされる石巨人の足元、音もなく伸ばすは植物の蔦。
「そう簡単にちぎれるとは思わないでよね」
暴れる巨人の剛力にミシミシと軋む蔦に、真白はろっこん『鋼の如く』を使い硬化させる。
石巨人を翻弄するアイオの姿に、その足を縛り動きを封じようとする真白の姿に、源三は強気に笑う。拳を打ち合わせ猛る。
「とことんやりあおうぜ!」
「……混ぜろ」
角を振り立てる源三の隣、狼耳を生やした
如月 庚
が並んだ。鋭い爪の生えた手の具合を確かめ、唇の端に牙を覗かせ小さく笑う。
「クッソ暑ぃなここ」
じゅうじゅうと水蒸気の上がり続ける水際、地面の裂け目から血の如く覗き時折ごぼりと吐き出される紅い溶岩。十の月が禍々しく輝く青空と相まって、まるで地獄のような景色にも見える。
(……まぁいい)
それでも、その景色の中に在っても、
(やることは変わらん)
異変は潰す。
(俺達のフツウは守る)
石と砂で出来た巨人を見仰ぐ。脇目もふらず巨人と組み合いに向かう源三の背を見据える。見た限り、巨人の拳は容易く打ち砕けぬほどに硬い。
(なるほど……『潰し甲斐』があるじゃあねぇか)
「行くぞ屋敷野」
目も向けずに呼びかけるのは、背後に立つ
屋敷野 梢
。
「暑い!」
返事の代わりに梢は喚く。 蔦に変化した三つ編みの髪から見て、今の自分は所謂ドリアード。ゲームで言えば虫と植物は火に弱いのがセオリー。
「今の私だと、きっとマグマに触れたら弱点で四倍ダメージですよ! あのパンチだって木装備だとペシャンコですよ!」
文句を垂れてぶんむくれ、ついでに地団駄も踏んで、その癖瞳だけはひどく冷静に石巨人の動向を見定めている。
「いつも通りにな」
相変わらず振り向きもしない庚の言葉を受け、梢は短く笑った。
「なら、がん攻めしかないですねー」
ドリアードの梢が三つ編みの髪の中から取り出すのは、蒲公英の綿毛。
「なんだそりゃ」
「岩石の物理的風化作用――石割桜って知ってます?」
「あ?」
小さな小さな種を庚の手に握らせる。風に乗せるよりも、庚の拳に乗せて運ばせた方が確実性は高い。
(それにほら、植物タイプは岩・地面に強……)
こほん、と独り言を咳払いに掻き消し、梢はビシ! と石巨人を指し示す。
「行け! リーダー!」
「言い方は気に食わねぇが!」
一言吼え、庚は地を蹴る。
「理解はした!」
庚の手により石巨人の膝に叩きつけられた小さな種が、ドリアードの力を得て急成長する。武器の如く硬化し巨大化した根は硬い岩の膝を割る。
片膝を蒲公英の根に砕かれ体勢を崩す石巨人の死角となる背後、ろっこん『加速』により瞬息の間に駆け寄った
御剣 刀
が刃引き刀を振るう。
「……ここで止める!」
片膝に重点的に攻撃を受け、自重を支えきれなくなった石巨人が轟音立てて一度地に伏す。
間断なく足元を削られ破壊され、それでも石巨人の修復能力が勝る。砕けた膝が砂の軋む音と共に修復されてゆく。
「フツウを壊されてたまるか……っ!」
変貌した海岸を睨んで顔をしかめた途端、
志波 武道
は左頬に違和感を覚える。ぎくりと撫でて気が付いた。撫でた左手と顔の左半分が樹皮に覆われている。熱風吹き荒ぶ溶岩地帯にあって、冷たい汗が背に触れた。
(まずは戦力の底上げか)
それでも頭ばかりは冷静に、全体の戦局を判断する。己の下した判断をもとにドリアードの力で作り出すのは、弓に剣、鎧に盾。
「だれかコレいるか!」
次々に作り出した武器防具を足元の砂に刺しながら、武道は声を張る。
「ありがと、貰って行くわね!」
「使わせてくれ」
お揃いの白い一本角を額に生やしたゴブリンの
城山 水樹
と
ヒュー・ヒューバート
が歩み寄って来た。剣と槍をそれぞれに装備する。
「噴火でも起こったようだ」
「せっかくの海が台無しじゃない」
短く言葉を交わし、恐れを知らぬような足取りで戦場へと向かうふたりを見送りつつ、武道は奥歯を噛みしめる。
(俺自身も何か打ってでなきゃ)
見回す間に、水樹とヒューが立ち上がった石巨人の足元に迫る。斬撃を繰り出そうとした水樹に岩石の拳が降る。
「水樹!」
恋人の胴を横抱きにさらい、ヒューはその場を飛び退く。そうしながら手にした槍を腕に投擲し一矢報いるも、槍に削れた箇所は砂によって瞬きの間に修復される。
「埒が明かない……!」
背に庇った水樹の手から剣を引き受けて構え、それでも諦めずに攻撃を仕掛けようとするヒューの頭上を、砲弾じみた石の塊が過った。
石巨人の頭や胸に着弾するのは、武道が道路沿いの樹々で即席に作り出した投石機から跳ね出される海水で冷やし固まったマグマ岩。
致命傷を受けずとも手荒い足止めを受け、石巨人は空気を震わせ喚いた。
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165人
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2019年01月19日
参加申し込みの期限
2019年01月26日 11時00分
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2019年01月26日 11時00分
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