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「いらっしゃい、ませ、……はい……彩葉さん、苺クレープ……もう一つ追加、で」
「はーい! すぐ焼けるんで少々お待ちくださいねー」
「……こちらどう、ぞ。ありがとう、ございまし、た」
たどたどしい声とテキパキ響く声とが重なる。
訪れたお客さんが一目見れば、
志波 拓郎
と
高梨 彩葉
、その二人の息はとてもピッタリ合っているのがよく分かるだろう。
「拓郎が手伝うって言ってくれて助かったよぉ」
「……去年も、すごく美味しかった、し。何か自分も、出来れば、と思ったから」
「陸上部の方は大丈夫?」
「ん……まだへいき、だ」
「実はとっても嬉しい。ありがとね」
客足が少なくなった隙に、裏に材料を取りに行った二人の小さな会話は、幸せそうに花を咲かせる。
エプロン姿で自身へ笑顔を向ける彼女へ、照れくさそうにしながらも微笑みを返しながら。
(……将来、一緒に台所立ったら……こんな感じだろうか)
ふと思った拓郎の脳裏。
将来、一緒の台所、イコール………
リ ー ン ♪ ゴ ー ン ♪
「拓郎? 顔赤くない? 疲れちゃった?」
「なっ、なんでもっ、ない。重いのは、自分が持つ、から……っ」
勿論そうなったらと心から願うけれど。
不意打ちな妄想は一気に彼の顔を赤らめる。
それを隠すようにいそいそと店頭へ戻る拓郎と、ぱたぱたそれに続く彩葉がいた。
♪~♪
賑わうステージ前。
観客たちの手拍子にのせて、明るく真っ直ぐな歌詞が旋律となってこの場を満たしている。
「焦らず前を見つめて~♪」
「未来はいつだってそこにあるから~♪」
時折アイコンタクトで微笑み合いながら、
夢宮 瑠奈
は「末明せれね」としてグループメンバーの
大沢 ゆずか
と共に歌声を紡ぐ。
―― 変われないあたしが、私として変われる場所。
切なそうに、愛しそうに、抑揚溢れる歌は今確かに聴いてくれる人たちに響いていると実感できた。
「ゆずか姉さま、やっぱり『ココ』は素敵な所ですね」
「うん、大好きな場所だよね」
間奏の振り付けで一瞬背を向けた時、小さな声でそんな言葉を交わし合う。
この日のために、『Citrus Cat's』のメンバーと一生懸命に考えた歌詞、メロディー、振り付けがステージの上で一つの形となってお客さんを楽しませている。
それだけでもう、瑠奈もゆずかも、胸いっぱいに満たされていた。
「でもまだ終わってないよ、瑠奈ちゃん」
「そうですね。最後まで皆に笑顔を……!」
そう紡ぎ合った瞬間二人は衣装のフリルをひらめかせ、バッと再び輝く視線たちを振り返る。
今自分たちが出来る最高のパフォーマンスと、今日一番の笑顔を纏って。
♪~♪
(この歌声は……瑠奈ちゃんたちね)
別の舞台上で、たった今スポットライトの中へ登場してきた
神薙 焔
は、聞き覚えのある声に一瞬耳を傾けては、力強い微笑みを浮かべた。
負けちゃいられないわね!
そう自身を鼓舞してから、舞台から観客の間まで伸びた道を颯爽と歩いては華麗にターン。
自分の後から出てきた
剣崎 エレナ
と、ランウェイですれ違えば輝く瞳同士がバチリと刹那絡んだ。
焔が先に舞台中央でキリッとポーズ決めたまま待機していたその隣りへ、優雅に金髪カールをなびかせてエレナが並ぶ。
制服という纏うものが同じだからこそ、表情や歩き方、仕草で個性が輝く。
お互いが挑発するように、しいてはお互いを映えさせるように、数度ポーズを変えるも決して被ることなく見事にキマッた。
「さすがエレナ先輩、やりますね。でも……」
「貴女の美肌っぷりも中々だわ。でも……」
「負けません!」
「寝子高アイドルの座は渡さないわ!」
ラストはまるで鏡合わせの如く、ビシッと左右反転したセクシー(と焔&エレナが思う)ポーズで盛大な拍手を受け終了した。
「審査が完了するまで暫くかかりますよね」
「まぁ、結果は見えていると思うけれど」
「勝敗は最後まで分かりませんから! ところでエレナ先輩、待ち時間の間少し他を回ってみませんか?」
「あら、素敵なお誘いね。構わないわ」
舞台という戦いの場を下りれば、同じ寝子高の生徒同士へ戻るのだった。
♪~♪
グラウンド脇に、本日特別仕様で設置された大型モニターの前でも、熱い視線がいくつも注がれていた。
そこに映るは、可憐な猫耳メイドさん。
ふわっと和服仕立てなフリルを時折ひらめかせ、通りすがる人たちの耳へ心地よい歌声を響かせていた。
『あれって…… 喜矢武(きゃん) あいお じゃないっ?』
それは星幽塔での仕事の合間、本人の一途な努力配信により、最近寝子島での知名度がアップしてきている
アイオ・キャンドライト
であったり。
(本当にステキな島ですわ。夢が叶った気持ちになりますもの)
「アイオですわー♪」
まるで今自身の名を呼んでくれた観客へ、画面の中から呼応してはウィンクぱちり☆
その愛くるしい仕草と、猫耳にズレたヘッドフォンがチャームポイント(本人は「頭に付ける飾りですわ」と認識している)として、一部マニアなファンが盛大に太い歓声をあげたり。
まだまだ、本当に叶えるべく、本日のアイオは疲れを見せることなく生き生きと歌い続けるのであった。
その歓声に一瞬びくりと振り返ってから、画面の可愛らしい踊りと歌に気付いて、
大塚 絽紗
はすぐに微笑みを浮かべる。
「見て、高峰君。最近のアイドルかしら」
「おーほんとだ。きれいな声だなあ」
それぞれに苺クレープとアメリカンドッグを手に持って、ほんわか食べ歩いていた二人が少し足を止め、歌声に耳を傾ける。
返答してから
高峰 一馬
が大きな口でかぶりつくのを見上げ、絽紗はまたニコッと笑顔を向けては。
「お腹すいていたんですね」
「あ~まぁいつものことだけどな」
「良かったら、私のも食べる?」
「ぉ、う!? い、いや、大丈夫だ!」
「……遠慮しなくていいんですよ?」
「そ、そういうのは大塚が食べてるのが似合う、っつーか」
そういうものです? とコテリと首を傾いでから、彼へと差し出していたクレープを再び自らの口元へ引き寄せたのを横目に見ながら、一馬の男心は複雑にうねりをあげていたり。
(今のって、つまり、俗にいう『あーん』という奴だったのでは!?
こんなチャンス滅多に無かったのでは!? いやしかし恥ずかシヌというか……!)
心で唸っていたものの、美味しそうに食べる横顔を見つめていれば、この幸せな時間はまだこれからも続くのだと思い直して。
続かせる為に、彼女を守る為に、今後自分のなすべきことを思案すれば自然と気持ちは落ち着いていった。
「高峰君? どうかしましたか?」
「いんや。次何食べるか考えてた。大塚、なにがいい?」
「今度は同じ物を味わいましょうか」
修学旅行を思い出しますね、なんて少しはにかんで伝える絽紗。
視線が絡んで互いに笑っては、同時に歩き出す。
ぴったりと並んで歩く二つの影が先へと進んでいった。
♪~♪
「オルカ、まだいけるんだろうな」
「Certo。誰に向かって言ってんの」
つたう汗にも気付かぬ程の、熱く、深く、集中の熱を閉じ込めた榛色が告げてくれば、底の知れないディープブルーが細められて呼応する。
このステージにおける所要時間は決して長くは無い。
だからといって、
オルカ・ヴィヴァルディ
と
獅子目 悠月
が1曲1曲に手を抜くなどあろうはずも無く。
寝子祭全体の熱気に負ける事なく、それをむしろもっともっとと押し上げるような歌とダンスを出だしから飛ばしていた2人。
次のイントロが鳴り響いた瞬間、互いの背中を預けるように合わせては、高音と低音がシンクロするように重なり紡ぎ出される。
(煽ってくるのもたまらないんだけど……魂ごと抱き締められてるみたいなこの歌い方も、最近凄みが増した気がするんだよね)
それはとどまることを許さず、高みを目指し続ける悠月の成長の証。
ぼやぼやしてるとおいてっちゃうよ、ってずっと言い続けたい。
望むところだ、って挑戦的な瞳で見つめられたい。
オルカの瞳が一段と強く輝く。なら己のするべき事は決まっている、そう決意するように。
どこまでいくのだろう。自分たちはどこまでいけるのだろう。
―― 否。どこまででも。
背中から感じる熱と、自分たちを見てくれる、聞いてくれる観客に心からの喜びを感じている。
悠月はその想いを全て歌声にのせた。
歌える喜びだけでは無く、届けたい心を形にするように。
共に歌ってこれ程に魂揺さぶられる存在は他にいない。
ステージの上では熱の煽りもあって、素直になれる。
ラストフレーズを同時に紡いだ瞬間、決して意図せず、まるで互いが互いの影かのように動き。
そっと。想いを告げるようにマイクへ触れるか触れないかのキスを落とした。
♪~♪
「え。彩葉さ、ん……これ……」
「えへへー。拓郎、いっぱい頑張ってくれたから少しでもお礼になればなって」
名残り惜しいけれど、そろそろお店の片付け時間。
その手伝いにも再びやってきてくれた拓郎へ、彩葉はジャーン☆と差し出した。
きっと、元から彼への分はとっておいたのだろう。
クレープ生地と生クリーム、幾層にも重ねられたそれらの間には、ふんだんに苺が使われている。
感動を噛み締めながら、じゃぁ……と拓郎は一口頬張った。
甘く優しく、二人の口の中に広がる味は、今この時、世界に一つだけの味。
高校生活思い出の一ページ。
しっくりと馴染んだ一日を過ごす者、
高校最後の寝子祭を悔いなく楽しんだ者、
将来の展望を描いた者、
それぞれが思い思いに、寝子祭に彩りを添えるのだった。
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3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
112人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年11月25日
参加申し込みの期限
2018年12月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年12月02日 11時00分
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