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寝子島の風にのって、ぱたぱたぱたぱた
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丘の上、夢見るような夜色インクで染め上げられた空をぽっかりと切り取るのは、あわあわと光る月。
現と幻想が混ざり合う世界では、一夜限りの魔法が、今まさに行使されようとしていた。
「さあ、始めましょうか」
夜闇に響く穏やかな声は、
久須部 紀伸
のもの。その傍らでは、
「はい! ついに、そのペンの真価が発揮される時なんですね……!」
なんて、
豊田 華露蘿
が、緊張に、こくんと喉を鳴らしている。
紀伸の手に握られているのは、魔女たる華露蘿が丹精込めて作り上げた魔法の羽ペンだ。
「この際自分で言ってしまいますが、中々の品ですよ」
丁寧にハロウィンの魔法の力を込めましたし、書き心地にも拘って……と、華露蘿の声音に熱が籠る。
力ある魔法使いである紀伸は、華露蘿の言葉に淡く優しく微笑した。
「はい、本当に滑らかで、気持ちの良いような書き心地ですね」
――このペンなら、このハロウィンの夜を飾るに相応しい絵が描けそうです。
悪戯っぽく小さく笑んで――紀伸は白紙の魔導書に、心の赴くままに筆を走らせる。
見事なジャック・オー・ランタンの絵が頁の上に生まれれば、
「ハロウィン! キュルビスの大好きなハロウィンなのデスヨ!」
魔導書から現れたのは、カボチャ頭の
キュルビス・ラムズイヤー
。
カボチャの魔女は箒を操り、星散る夜の空高くへと、ひゅーん! と勢い良く舞い上がる!
「トリック・オア・トリート! 皆、めいっぱいハロウィンを楽しみやがれデス!」
叫び声が弾けたならば、ハロウィンの世界にお菓子も降って。
カラフルなキャンディーに、さくりと香ばしそうなクッキー。
星屑が落ちてきた? と思ったら、それは煌めく金平糖だ。ああ、なんて魅力的!
不思議な本の頁もひとりでに開き始めて、ハロウィンの魔法は絶好調。
新しい魔法が姿を見せる度に、キュルビスは箒を機嫌良く跳ねさせる。
「やっぱりハロウィンはちょう最高なのデス! さあ! どんどん行きやがれデスヨ!」
キュルビスがくるくると宙に踊るのを見上げて、紀伸と華露蘿は、顔を見合わせて笑みを零し合った。
「魔法の羽ペン、効果抜群ですね。……店に並べてみようかな……」
「いいアイデアですが、その件を検討するのは、差し支えがなければ後にしませんか?」
だって、不思議に素敵な魔法の時間は、まだまだ、始まったばかりだから。
「ワーイ! ワーイ! あっちもこっちも、ぜーんぶハロウィンになりやがれデス!」
「みみみん! お菓子がいーっぱいでわくわくしちゃうね!」
絵本から現れた赤い頭巾(被ってないけど)の少女・
狗民 きとり
は、ハロウィンの魔法に瞳をきらきら。
……おや? 『本体さん』を被っているということは、ここはきっと、『いぬみん』と呼ぶべきところ。
今宵の本体さんは狼代わり、きとり改めいぬみんは赤ずきんちゃんだ。
「こんなにお菓子が沢山だと、バスケットがぎゅうぎゅうになっちゃうね! すごいね! 嬉しいね!」
おばあさんもきっと喜ぶよ! と、赤ずきんいぬみんが声を弾ませるその傍らでは、
「不思議な場所だね、スプーン。エメラルドの都にも、負けないくらい」
なんて、
遠野 まほろ
が猫のぬいぐるみのスプーンに、のんびりと話しかけている。
まほろは、『オズの魔法使い』のドロシーだ。
ドロシーなまほろは、ライオンさんのたてがみをもふっと装備したスプーンといつでも一緒。
「スプーン、カカシさんはどこかなぁ……ブリキの木こりさんに、犬のトトも」
ことり、と首を小さく傾けるまほろ。
心なしか、スプーンも、きょとんとした顔をしている気がする。
(スプーンが一緒だから心強いけど……もしかして、はぐれちゃった?)
スプーンのことを胸に柔らかく抱いてやりながらそんなことを考えていたら、
「はわー! そういえば、おばあさんのおうちってどっちかな?」
という調子で、いぬみんが声を上げた。
どうやら2人は、迷子仲間(?)になってしまった様子。と、そこへ、
「あ、あの……」
と、控えめな声が零れ落ちた。
声の主は、つい先ほどまで辺りの景色に見惚れていた、妖精ティンカー・ベルな
中原 さくや
だ。
普段のさくやなら、「あたしがこんな格好なんて……」とただただ俯いてしまうばかりかもしれない。
けれど今のさくやは、夢と現の境界も曖昧な、ハロウィンの世界の住人だ。
「みみみん! どうしたの?」
「えっと……あたし、2人のこと、助けられる……かも」
勇気を振り絞って言ったなら、背中の水晶のような羽がふるりと震える。
羽が揺れる度に舞い散るのは、きらきらと美しい、妖精の粉だ。
「……信じる心があればね、空も飛べるの」
だから、物語の世界に帰る時は、一緒に星散る夜空を飛んで。
「ありがとう。……私、あなたの言葉を信じるよ」
とのまほろの言に、さくやは、本当に本当に微かに、けれど確かに微笑んだ。
開いた本の頁に腰掛けて、
恵御納 夏朝
は「わぁ……!」と小さく声を上げた。
頭の猫耳と2本の尻尾が、ぴこんと愛らしく揺れる。
「世界がきらきらしてるね。それに、お菓子もいっぱい……!」
夏朝が言えば、うんうんと応じるように、傍らの猫達がみゃうみゃう鳴いた。
その愛らしさに眦を下げて、猫達を柔らかになでなでしていたその時に、
「って、ずるいんだけど、夏朝!」
なんて、むううと唇を尖らせたのは、うさ耳を生やした
犬杜 初
だ。
友人の反応に、夏朝は「え?」と瞳を瞬かせ、首を傾ける。
「初ちゃん、どうしたの?」
「ういも! 夏朝みたいに! 可愛い猫に懐かれたいー!」
「ああ、そういう……。大丈夫だよ。猫さん達も、きっと初ちゃんと仲良くしたいんじゃないかな?」
「……ほんと?」
初が言えば、甘えん坊の猫達はキュートににゃあにゃあ。
夏朝も、優しい顔でこくんと頷く。
さて、ここで細くて深い息を吐いたのが、犬耳をぴくぴくさせている
犬杜 一閃
だ。
「……すまないな、恵御納」
俺の従妹が迷惑をかけて、と言葉が続けば、
「うい、迷惑なんかかけてないもん!」
と、うさぎな初が、わんこな従兄へときゃんきゃん吠える。
夏朝は、慌てて2人の間に入った。
「魔法の夜に喧嘩はなしだよ。ほら、見て。このクッキー、すごく美味しそう」
一緒に食べよう? なんて焦げ茶の双眸に煌めきを乗せたなら、
「……夏朝がそう言うなら」
「……恵御納がそう言うなら」
なんて具合に、初と一閃はバツが悪そうに声を重ねる。
夏朝の表情が、ほっと和らいだ。
「良かった。……ん、やっぱり美味しい。僕のはチョコがかかってる」
「ういのは、ハート型!」
「俺のは市松模様だな」
口の中でほろりと蕩ける幸せを味わったあとで、
「……そうだ、一閃さん」
と、夏朝は一閃の方へと向き直った。
クッキーを食べ終えた一閃が、不思議そうな顔になる。
「……何だ、恵御納?」
「その……尻尾、もふもふしてもいいかな……?」
実は、その魅惑的なもふっぷりを目に、こっそりとうずうずしていた夏朝。
猫の愛らしさは留まるところを知らないけれど、わんこの尻尾だって、中々のもの。
お次に開いた本からは……おっと、何だかちょっと、険呑な気配?
ぬっと現れた
鈴野 海斗
は、全身包帯でぐるぐる巻きのミイラ男だ。
「ええっと……トリック・オア・トリート、だっちゃ?」
前言撤回。
そんなに言うほど、危険な感じではない様子。
ミイラ男は、のほほんと表情を緩めて、
「志波さん、こんな感じでいいべか?」
なんて、同じ本から現れた仲間――キョンシーの
志波 武道
へと尋ねた。
「うんうん! もう、バッチリでっす!」
こういうのって第一印象が大事だからね☆ と、にっと白い歯を零す武道。
「本の中で志波さんが教えてくれた通りにやったけんど、結構照れるっちゃねぇ」
「照れない照れない! ビシッと決めて、おばけの威厳を見せつける……みたいな?」
「威厳だべかぁ」
「そう! で、作戦は大成功だぜぃ! あとは……」
「あとは?」
武道の陽気な調子の言葉を耳に、海斗は暢気に首を傾げる。
伊達眼鏡の奥で、武道の瞳が、きらりと光った。
「ハロウィンの夜を、思う存分満喫すべし!」
つまり、おばけのお仕事はこれにて終了、ということらしく、
「あっ! あのキャンディ、超美味しそう!」
「おお、本当だべ。オラはあのお星さまみたいな金平糖も気になるっちゃよー」
という具合で、楽しいお菓子タイムの始まり始まり?
「だって、おばけもこの夜を楽しまなくっちゃ損! ってね!」
「んだっちゃねぇ。まったりするのも大事だべ」
キャンディを手にした武道の言葉に、海斗は手のひらに金平糖を転がしながら、うんうんと頷いた。
――ハッピー・ハロウィン! 魔法の夜よ、まだ、明けることを覚えないで!
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オールジャンル
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1000人
参加キャラクター数
112人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年11月25日
参加申し込みの期限
2018年12月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年12月02日 11時00分
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