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職業体験に潜む罠
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街の中で、一際存在感のある時計台。
周囲は半円型のステージになっており、一時間ごとにからくり時計が動くと、それを合図にショーも行われる。
特に、三時間ごとに一度踊る人形は演目が異なるため、一日遊んでいても同じ人形は見ることはできない。
そんな大掛かりな仕掛けのついた時計台の周囲に、客とともに警察官も並び始めた。
「さっきのショーの続き、ここで見られるって本当?」
「警察までいるじゃん、ショーじゃなくてガチの事件じゃね?」
「ばーっか、ここの体験生だろ。本物じゃないって」
勝手な想像と噂のせいで、警察の警護もままならない。
それを、レストランのテラス席で傍観しているのはあずさだ。
手持ち無沙汰なのか、ぶどうジュースの入ったワイングラスを揺らしつつ、役者が揃うのを待っている。
「すみません、ちょっと通し……わっ!」
勤務先に戻ろうとしていたあおいは、人混みから押し出されるようにそのまま転倒してしまった。
そんなに勢いは無かったはずだが、手を変な体勢でついてしまったのか、僅かに痛みが走る。
「痛っ……うーん、これはひねっちゃったかな。……あれっ?」
アイスクリームショップでもらったスプーンが無い。
可愛くて、つい手に持ったまま歩いていたので、転んだ時にどこかへ飛んでいってしまったのかもしれない。
舞台のほうにはどんどん人が押し寄せていて、しゃがんで探すことはできそうにもない。
しかし、あおいのスプーンは人混みとは離れたところに滑っていっていた。何かがぶつかった気がして拾い上げたのは彰尋だ。
周囲を見渡せば、困った顔でキョロキョロと床を見ているあおいが見えるので、この持ち主が彼女であることはわかった。普段であれば、ラッキーだと思って声をかけただろう。
「今は……」
舞台の上では、澪とウォルターが正々堂々と決闘するといい、ウレタン製の弾が仕込んであるという銃を構えていた。
もう約束の時間まで残り少ない。落とし主を探しているフリしてあとで声をかけてみようかと考えあぐねる。
「あおい! そんなところで立ってると、人にぶつかるよ。何かあった?」
彰尋が迷っている間に声をかけたのは、修だった。
彼女は左手を痛めていたようで、手当をしようと壁際に寄っていく。
「…………!」
あとでだなんて言ってられない。
あんなに彼女を愛おしそうに見る男を、彼女のそばに置いておけるもんか。
そう思った瞬間、彰尋は走り出していた。
「……っ!? あおい、気をつけ――」
突如としてあおいに向かってきていた黒いローブの人物から守るように、修はあおいを抱き寄せようとする。
しかし、彼女の右手までは守りきれず、白いタキシードの男に捕まっていた。
あおいへ跪き、恭しく指先にキスでもしそうなしぐさを見せたが、時計塔のからくり時計が動き出した音を聞き、怪盗はすぐさま舞台へと駆け出していく。
「え? これ……」
「あおい、大丈夫!?」
「落とし物を届けてくれたみたい」
あまりにあおいが嬉しそうに微笑んでスプーンを見せてくれるものだから、修は指先とはいえキスをされたのかどうなのか、という質問ができないでいた。
からくり時計が動き出し、人形たちが踊りだす。
いつもならば、それと同じ演目が舞台で行われるはずが、今日は警察対怪盗の銃撃戦が行われている。
子供向けに作られていた広場はやや手狭になってしまい、新と結華が誘導を頑張っていた。
必死な生徒たちを見て、あずさは手元においていたタブレットを見る。そこでは琳子がルディと一緒に尋問しており、真面目に警察官の任務を果たそうとしており、見える範囲では誰も手を抜いて参加していなかった。
「なによ……これじゃあ、まるで私がバカみたいじゃない」
くいっと葡萄ジュースを煽れば、観客が沸いているのが聞こえる。
生徒たちの職業体験への参加態度を問うたアンケートでも、すでに何名か良い評価が返ってきていた。
「やればできるのね」
「そうですよ。納得されましたか?」
杖を届けに来たタキシード姿の怪盗は、にっこりと微笑んで差し出した。
タブレットを確認しており、盗む現場を見ていなかったが、どんな立ち回りをしたのだろうか。
「依頼の品を間違ってないといいのですが」
「アクセサリーショップの中で、一番大きな宝石がついてる物って、これなんでしょう? だったら間違いないわ」
「……首謀者桜栄理事長、確保ーっ!」
物陰に身を潜めていた警察官が、武道の合図とともにあずさを取り囲む。
「ちょっと、一体どういうこと? あなたに依頼したのはそんな役じゃ……!」
「俺が依頼されたのは『生徒の本気を煽る』ことだったはずだ。決して悪役じゃない」
あずさに詰め寄る彰尋は、仮面を投げ捨てていた。
真っ白な上着も脱ぎ捨て、青いシャツ姿になれば、まるで怪盗団を抜けたかのようにも見える。
悔しそうにテーブルクロスを掴むあずさを見て、武道は本当に彰尋が生徒の敵でないことを確信した。
「いやー、いきなり情報提供をもらった時には疑いしか無かったけど、本当に敵じゃなかったんだな」
「最初から、敵でも味方でもないからな。俺はその場の空気に合わせて、依頼に沿う役を演じ続けるだけだ」
……全ての事の発端は、あずさの来訪だった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
15人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年11月14日
参加申し込みの期限
2018年11月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年11月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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