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これは、8年前。
シーナ・キュクノス
が、まだ、自身が生を受けた世界で暮らしていた頃の出来事。
今日も、森の緑は美しく、辺りの空気は、いっそ厳かなほどの清浄さに満ち満ちている。
森の中に密やかに佇む館の中で、6歳のシーナは、ひとり、本を読んでいた。
開け放っていた窓から、ガタン! と大きな音がしたのは、その時だ。
「誘拐犯だ! お前をさらっていく!」
窓から部屋に侵入した青年のポニーテールが、風になびく。
険呑な台詞と突然の侵入者を前に――シーナは、ぱあ、と表情を華やがせた。
「中兄さま!」
侵入者――16歳になるシーナの兄・
ヘリオ・キュクノス
だ――が、にっと白い歯を零す。
シーナは、すぐにヘリオの元へと駆け寄った。
しゃがみ込んだ相手の首に、ぎゅう、と腕を回せば、ヘリオはシーナの身体をするりと抱き抱え、
「おー、うちの可愛こちゃんは軽いなあ」
なんて言って、立ち上がった勢いのまま、ぐるりと一回転。
ぴたっ、と頬と頬がひっついたなら、
「おまけに、ほっぺはすべすべだ」
と、ヘリオは、目の前の弟が可愛くて仕方がない、という声で笑った。
くっついたままの兄の頬に自身の頬をすり寄せて、
「中兄さまもすべすべです」
と、シーナもふにゃっと笑み崩れる。
「ねえ、中兄さま。僕をさらうって、またまちにつれてってくれるんですか?」
自身を優しく抱き上げたままのヘリオへと、わくわくを隠し切れない声で尋ねるシーナ。
ヘリオの瞳が、悪戯っぽく、きらっと光る。
「うんうん、シーナは賢いな。ご名答だ」
「やった! ……でも、今日は大兄さまと小兄さまはいっしょじゃないんですか?」
シーナには、3人の兄がいる。
次男たるヘリオは、こてんと首を傾げてのシーナの問いに、
「今日は、秘密の任務なんだ」
と、唇に指を当てていかにも『秘密』っぽく答え、ウインクをした。
「ヒミツのニンム!」
「そう、ソティが大兄を引き留めてる間に、大兄の誕生日の贈り物を買いに行くんだ」
「僕と、中兄さまで?」
こく、と笑顔で頷くヘリオ。
シーナの灰色の双眸に、星のような輝きが散る。
「中兄さま、中兄さま。僕、すごくわくわくしてきました!」
「そうかそうか。じゃ、早速行くか。ソティが参る前に、終わらせないとな」
言うや――ヘリオは、シーナを抱えたまま、窓からひらりと飛び降りた。
シーナの部屋は2階に位置しているが、高さも怖さも感じさせないような鮮やかさだ。
勿論、着地も完璧で、かっこいい。
かくして2人は、ヘリオの愛馬に乗って、飛ぶように速く、街へと向かった。
「さて、大兄への贈り物、何がいいかな」
まあ、シーナが選ぶ物なら何でも喜ぶだろうけど、と、ヘリオは可笑しげに笑み零す。
街の中、はぐれないようにと繋がれた手の温もりを感じながら、
(大兄さまのプレゼント……えっと、えっと……)
と、シーナは、きょろきょろと、辺りに目を走らせた。
その双眸が、はたと、あるものを捉える。
品の良い文房具を扱う店の、店先に飾られた、シンプルで、けれど洗練された印象のペン。
それが、シーナの心を、きゅっと捕まえたのだ。
「中兄さま! あれ! あれ見てください!」
「うん? ああ、ペンか、成る程」
「僕、大兄さまは中兄さまのぶんもお仕事がんばってるから、ペンがいいと思います」
シーナの厳しい言葉に、ヘリオは、「うえ」と、苦いものをうっかり口に含んでしまったような声を出す。
「シーナ、中兄さまだって、やる時はやるんだぞ?」
「ふふ」
「いや、『ふふ』じゃなくてだな……」
「大丈夫です。中兄さまも時々はがんばってるの、ちゃーんと知ってますよ」
シーナが笑顔の花を咲かせれば、「時々かぁ」とは言いながらも、兄は満更でもない顔。
「じゃ、あれ買って、早いとこソティを助けてやるか」
「はい! 小兄さま、きっと待ってます!」
繋いだ手を、大きく振って、店へと向かう。
帰り道は、大切な家族への、素敵な贈り物と一緒に。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年11月06日
参加申し込みの期限
2018年11月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年11月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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