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寝子島高校
あなたの《誰か》を教えてください!
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宅配便の包みを受け取って、
万条 幸次
は、その重みに、荷物の送り主を悟る。
伝票を確かめれば、送り主は自分が思い描いた通りの相手で、つい、小さな笑みが漏れた。
万条 楽々子(ばんじょう ららこ)
。
ずっしりと重い包みを送ってくれたのは、幸次の母親だった。
(母さん、相変わらずだなあ……)
口元を淡く緩めた幸次の脳裏に、高校入学直前の春休みの出来事が、ぷかりと浮かぶ。
「母さん、もう、大丈夫だから。自分で準備できるって」
「でもね、幸ちゃん。初めてのひとり暮らしなんだから……」
幸次の言葉に、楽々子は心配そうに眉を下げて、ふくよかな頬に自身の手を当てた。
その様子に、幸次は胸中で、何とも形容し難い気持ちで苦笑する。
(母さんったら、俺ももう高校生になるのに、いつまでも幸ちゃん幸ちゃんって……)
温厚で、かなり天然も入っているけれど、専業主婦として家を淀みなく切り回している楽々子。
近所では、世話焼きおばさんとしていい意味で有名で、多くの人に慕われてもいる母親だ。
(でも、思春期の息子としては恥ずかしいんだよなあ)
今だって、幸次が引っ越し先に持って行く荷物に、あれはこれはと口を出してきている楽々子である。
「ねえ、お菓子とか、沢山入れておいた方がいいんじゃない?」
「母さん、俺、未開の地に旅立つわけじゃないんだよ? 向こうで買えるって」
「そうかしら……あ、でも、スポーツドリンクはいるでしょう?」
水分補給は大事だものね、と、台所に走ろうとする楽々子を、
「そんなに入らないよ。それも、必要になったら向こうで買うから」
と、幸次は何とか押し留めた。
そうして、次のアイデアが楽々子の頭に下りてくる前に、
「はい、これで準備完了」
と、鞄のチャックを閉めてしまう。
「それでさ、母さん」
「何? 幸ちゃん?」
「俺の中学のジャージ、勝手に着ないで。クラスメイトに見つかって、笑われたんだから」
「駄目? だって、幸ちゃん、着ないじゃない。勿体ないわ」
一切の悪気を感じさせない返事に、幸次は内心にため息を吐く。
(この調子だから、強くは言えないしなあ)
けれど、しばらく距離は置きたくて、高校では、寝子島でひとり暮らしをすることにした。
実家から寝子島までは、電車を乗り継いで、2時間だ。
寝子島での暮らしを思うと、幸次は、清々しい空気を胸いっぱいに吸い込んだ時のような心地になる。
そこでは、今よりもう少し自由気ままな、幸次を縛るものの少ない生活が待っているはずだから。
「さて、荷物も送ったし……後は明日出発するだけか」
幾らか声を弾ませる幸次のことを、楽々子が「幸ちゃん」と呼んだ。
見慣れた顔には、不安げな色が覗いている。
「……何? 母さん、心配してるの?」
「そりゃ、心配するわよ。幸ちゃん、ひとり暮らしってね、大変なのよ?」
「大丈夫だよ、俺だって小さい子じゃないんだからさ。……あ、そうだ」
「どうしたの?」
「島にもお店はたくさんあるから、荷物送ったりしなくてもいいから」
「え? でも……」
「ほんとに、ほんとにいいんだって!」
楽々子が何か言いかけるのを、幸次は、言い聞かせるようにして遮った。
(もう、子の心親知らずって言うのかなあ)
そんなことを思って、幸次は、再びの苦笑いを、胸の内に零したのだった。
届いた荷物の中身は、食品類が主だった。
これは冷やして、こっちは明日にでも……と頭の中で仕分けをしながら、幸次は思う。
(母さん、今こうやって、1人と一匹で暮らしててわかったことがあるよ)
料理も洗濯も掃除も、全部、母さんがやっていてくれたんだ、ということ。
頭では理解していたはずのことを、今の幸次は、確かな実感として噛み締めることができる。
(その大変さも、わかった)
それでも楽々子は、自分より家族や人のことを優先してでも、誰かに喜ばれるのが好きな人なのだ。
(そんな人が、俺の母さんなんだよな。……って、あ、)
荷物に混ざっていたTシャツを、両手で肩の所を持って広げてみる。
「……また、変な文字Tシャツ入ってる……」
そのTシャツは、『夏』と大きく書かれた下に、『summer』と何故か英訳が踊る代物だった。
「やっぱりセンスは謎だけど……」
ちょっと着てみようかな、と、幸次は、くすりとあたたかな笑みを零した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年11月06日
参加申し込みの期限
2018年11月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年11月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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