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真夏の...Ahh!
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昨日、キンキンに冷房のきいた図書館で
八神 修
は
七夜 あおい
とこんな言葉を交わした。
「明日は今日より暑いってさ」
この日だって超がつくほどの猛暑だったのだ。これ以上となればそれこそ、火炎放射器の前に立ったような一日となるだろう。
「みたいだね」
と言うあおいは存外落ち着いている。夏だし、と当たり前の事実みたいに言った。確かに、当たり前といえば当たり前なのだが。
「あおいの部屋ってエアコンは?」
「一応あるけど、常に調子が悪いね」
これまた平然としている。
桜花寮は現在、ごく一部を除いてほぼ全室にエアコンが装備されている。しかし、そのエアコンがすべて軽快に動いているというわけでもないようだ。
「仕方ないよね……さすがに耐えられない場合、エアコンがちゃんと動いている子の部屋におじゃましたりしてしのいでるよ」
「うちも全部屋じゃないんだ」
「意外。修くんのところだから全部屋シベリアみたいに冷えてると思った」
「残念ながら北極圏じゃないよ。だからペット達の暑さ対策に頭を悩ませてるんだ。なにかアイデアないか?」
そうだねえ、とあおいは言った。
「毛を漉いて毛量を減らすくらいかなあ」
「それが良いのかな」
うなずくと修は、絶妙の間でお願いしたのだ。両手を合わせて。
「明日は日曜だ。手伝ってくれないか」
かくして本日あおいは、さっぱりした白いTシャツ姿で八神邸を訪れていた。Tシャツに書かれた、筆文字は『アイアンクロー!』となかなか勇ましい。猫のクローに対抗するという茶目っ気だろうか。
「やあ、よく来てくれた」
と玄関を開けた修の前には、たくさんの猫が姿を見押せている。猫猫猫猫猫、ちょっとした猫カフェ並だ。テオ似のテオテオもいれば、まだ子猫の雰囲気を残す若猫もいる。長毛種の猫はいかにも暑そうだが嬉しげで、ミルクという名の白猫にいたっては、ロケットみたくあおいに駆け寄って抱き上げられた。
「わあ、歓迎してくれて嬉しいよ」
おしよせる猫たちの頭を、あおいはひとつひとつ撫でている。
「ワンちゃんは?」
「今日は猫デーってことで、別室に移動してもらってる」
広大な居間に移って、お揃いのファーミネーターで毛漉きを開始した。
業務用かと見まがうほどの立派なエアコンが、さわやかな冷気を運んでくる。
「ほーら、これで軽くなるよー、良かったねー」
あおいはこの作業を楽しんでいるようで、ずっと猫に話しかけていた。
「癒され空間だよな……猫たちにとっても、俺たちにとっても」
「だよね。わぁっ、すっごく取れたよ」
あおいが目を丸くするのも当然だろう。たった数匹てがけただけで、こんもりと毛の山ができたのだ。
「ブラッシングはしてたんだが、これは凄い」
「さすが猫ちゃんって感じだよね」
この山があと二つも三つもできるのだろう。さぞや暑かったに違いない。猫たちが喜んで身を任せている気持ちもよくわかる。
「ところで」
修は話題を変えてみた。
「前、看護師に憧れてるって言ってたよな。たとえば、動物の看護師なんていうのも良いかもしれない」
「獣医さんじゃなくて?」
「そうだね。どっちかというと、動物の看護師ってイメージだな。コミュ力高いし向いてるよ」
「『コミュ力高い』ね。誉めてくれてるのはわかるけど、私、あんまりその言い方好きじゃないかなあ」
あおいには笑みがあったが、声のトーンはいくらか翳(かげ)っていた。
「まずかった?」
「そんなことはないんだよ……でも、高い低いって点数をつけるようなものじゃないと思う、ってだけ。たとえば口べたで、自分のことうまく表現できない人だって、人としての価値が『低い』ってわけじゃないでしょう?」
「そうか。気をつけよう」
「ごめん、気にしないで。修くんが言うのは構わないから。私だって言うときもあるし、ただ、ちょっとひっかかりがあるな、ってだけ」
と言ってあおいは、ふと独り言のように続けている。
「私だって……」
「あおいだって?」
はっとして彼女は、「いいの」と首を振った。
「途中でやめられると気になる」
迷ったようにあおいは目を伏せたが、やがて続けた。
「じゃあ言うけど……私だって、思ってること全部、伝えられてるわけじゃないんだよ、ってこと。だからあえてその言い方を使うけど、私は『高くない』よ、『コミュ力』……」
もし許されるのなら、と修は思う。
彼女の肩を抱いてやるのに。
安心しろと言ってやるのに。
けれどできない。拒まれるのが恐かった。猫たちも、見ているし。
だから力づけるような口調で修はこう告げたのだった。
「大丈夫、自信を持ってくれ。旅館勤めも看護師も、あおいなら、なりたい未来になれる。俺が言うんだから間違いない」
「ありがとう」
とあおいは言った。口元には夏の陽射しに溶けて消えてしまいそうな微笑があった。
やがて作業は終わり、紅茶とお菓子で休憩した。
「今日はありがとう。心から感謝してる。……せっかくだし、ゲームで遊んでいかないか」
「意外、修くんからゲームの誘いだなんて。ちょっと勉強でも、って誘われるかと思った」
「そんなに勉強ジャンキーじゃないつもりだけど……どうだろう」
あははと笑った修の膝から、するりとテオテオが滑り下りたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
お色気
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年10月23日
参加申し込みの期限
2018年10月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年10月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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