太陽が地面すれすれまで降りてきたのではないか。
そんな錯覚にとらわれるほど。
道路のアスファルトがドロドロに溶け、こねたらブロンズ像っぽいものでも作成できるのではないか。
そんな妄想が浮かぶほど。
棒状温度計なんか取り出そうもなら赤い棒がスパーーッと伸びて、ガラス管を突き破り噴水になるのではないか。
そんな白昼夢を見そうなほど。
『 』いのだ。もう、その漢字一文字を口にすることすらいやだった。
「ああ……真夏って言ったって限度というものがありますよねー」
夏休みの足音が軍隊アリの行進みたく轟くこの日、
屋敷野 梢は恨みがましく通学路を眺めた。
時刻はもう夕方の頃合いだというのに、サンファイアは沈むことを拒否したかのように頭上でギラギラと熱放射を継続している。
道路の向こうなんてまるで蜃気楼、ゆらゆら揺れるばかりで歩いても歩いても近づくことができない。
「なんだか意識が遠くなってきました……」
かんかん照りなだけならまだしも、この猛烈な湿度はどうしたものだろうか。
空気が重い。比喩ではなく本当に。
三つ編みにした髪すら垂れ下がる、ぐっしょりするほどのじめじめを感じる。蒸し器の中を歩いているようなものだ。
夏生まれの梢だというのに、もうHPが赤く点滅しているのを感じていた。
「プール」
入りたいですねー、と梢は思った。
だがこの日中に屋外プールなんぞ入ろうものなら、ほとんど温泉いい湯加減というのは用意に想像がつく。
だったら、夜の学校に忍び込み無人のプールで泳ぐ涼やかナイトなんていうのは……?
いけません、と梢は首を振る。
仮にも生徒会副会長というものが、そんな青春グラフィティなんて――。
でも……。
灼熱たぎる文月なかば、今日はとりわけ『 』い『 』い『 』い日となった!
そんな真夏の...Ahh! な一日、あなたはどこで涼を取るだろう。
昼でも夜でも真夜中でも! この『 』さから逃れんとするあなたの涼み方を教えてほしい。プールサイドでトロピカルドリンクか? 冷房ガンガンの図書館で勉強か? はたまた血も凍る怪談ナイトか? あるいは、美しいお姉様とクールなアバンチュールだというのか?
なお、心頭滅却しちゃって火もまた涼しというのも可であることだよ。
さあ、いよいよ夏本番だ!
はじめまして、あるいは、お久しぶりです!
マスターの桂木京介です!
屋敷野 梢さん、ガイドにご登場いただきありがとうございました。
ご参加いただける場合はガイドの内容は気にしなくて大丈夫です。ご自由にアクションをおかけください。
シナリオ概要
七月のメガホットな一日、そのある時間帯をどうすごしているか、それを教えて下さい。早朝から夜中まで時間帯はご希望に応じます。舞台も制限はありません。平日でも休日でも大丈夫です。
基本、あきれるほど良い天気です。湿度も高め。つまり不快指数が...Ahh!
NPCについて
制限はありません。ですが相手あってのことなので、必ず希望のNPCに会えるとは限りませんのでご了承下さい。
といっても登場させる努力はします……どうしても難しければ、なんていうか……その……下品なんですが……フフ……『夢オチ』しちゃいましてね……と、なるかもしれません。
※NPCとアクションを絡めたい場合、そのNPCとはどういう関係なのか(初対面、親しい友達、ライバル同士、等。参考シナリオがある場合はページ数まで案内して頂けると大変助かります)を書いておいていただけないでしょうか。
また、必ずご希望通りの展開になるとは限りません。ご了承下さい
それでは、あなたのご参加を楽しみにお待ちしております。
次はリアクションで会いましょう! 桂木京介でした!