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\ オーバータイム!/
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真夏の...Ahh!
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「くっ……ぐう!」
なんということだ。
道行く
伊賀 解理
は、我が身が上げる声なき声に戦慄した。
「な……なんてことだ……この僕が…気分が悪いだと?」
見慣れた旧市街の光景が、ぐにゃりと飴のように歪曲している。意識は白く濁って飛びそうになり、足取りはグラグラヨタヨタ、まるで酔っ払いの千鳥足だ。体じゅうカッカとして使い捨てカイロになったような錯覚すら覚える。
やばい。
まだ午前中だというのに、この容赦のなさはなんだ。
少し前のことだ、解理は猫鳴館の自室で、自分がカップ焼きそばになった幻覚を見た。幻の世界のなかで熱々のお湯をたっぷりそそがれ、麺類ボディを蒸っし蒸しにされていたのである。
ぬう、これは焼きそばではなく茹でソバなのでは――!
己が名称の理不尽さに義憤を感じたとき解理は、気絶に近いうたた寝から覚めたのだった。暑さにめげず原子模型を作って遊んでいたはずなのに、気がつけば机に突っ伏していた。
ええい、と妄想を振り落とし解理は靴を履いた。
「……こんな時に猫鳴館で大人しくしてられるか! 僕は外に出るぞ!」
まるで弾丸、颯爽と飛び出す。近所という名の荒野へ!
だが解理のノリ、勢いは長続きしなかった。
やばいアゲイン。
間もなく彼女は瀕死の状態となったのだった。室内も地獄、外も地獄というやつか。
溶けそうだ、と茹だった頭で考える。
このままだと暑さで異世界のスライムに転生しかねん。
「そうなったら都合良く胸部装甲の厚い女の服だけ溶かす粘液を出さねば……」
我ながらナイス発想だと思った。そんなスライムであれば、溶けて転生するのもまた良しというものであろうて。
「!?」
まさかその願いが瞬時にかなったというのか。
ゆらぐ蜃気楼の向こう側、解理は眼前に女戦士の姿を確認したのだった。
といっても、その女戦士はビキニアーマーを装備してはいなかったが。
というよりお洒落な格好で、武装らしい武装といえば眼鏡くらいであったが。(※解理の世界では『眼鏡』は立派な防具である)
目の焦点が合うより早く、解理は彼女が誰なのか理解していた。
「おぉ……見よ。貴子さんの幻が見える……」
北風 貴子
、尊敬する先輩である。しかし貴子は解理を置いてお嫁に、もとい、花の大学キャンパスライフに行ってしまったはずだ。
「もしやあれはオアシスの具現か……水分と貴子ニウムを求めている僕はホイホイっと釣られてしまうのだ……!」
思わず解理は両手を合わせてしまう。貴子らしき幻の背から後光がさしていた。
「あのね、そのオアシスとかなんとか言うの……褒め言葉のつもりなの?」
「って! あいやこれは本物の貴子さん!?」
「偽物がいるみたいな言い方、やめてよね」
日傘を差し、この炎天下にも負けない冷たい瞳で、貴子は解理を見ている。
「それにしても貴子さん! どうしてこんな危険地帯にいるので……?」
「買い物。それにしても危険地帯って」
ほら、と貴子は傘を突きだした。
「伊賀さん、あなたも日傘くらい持ったほうがいいと思うわ。人類にはこういう発明品があるのだから」
日影に入れてくれるのである。貴子はクールながら優しい。その優しさに甘えたくなって、
「このままだと間違いなく死ぬので一旦近くの喫茶店に避難しましょう!」
言うが早いか貴子の手を引くようにして、解理は彼女ともども近場の店に飛び込んだのだった。
古書喫茶『思ひ出』、とあった。
木造の店内は、そのすべてがセピア調。あらゆるところに本棚があり、いずれも古今東西の古書でぎっしりと埋まっている。書物の香りが胸に心地好い。
「さすがに強引でしたかね……?」
「どうして? 私もそろそろ休憩しようと思ってたから」
「それならいいのですが……ははは」
さすがに涼しい。書物のために最適な環境になっているのだろう。しっとりとした冷気を感じる。
「アイスコーヒーふたつ、私のは、砂糖とミルク抜きで」
上品な和装姿の店主に、慣れた口調で貴子は告げた。
「特に悩まず選んだ店ですが、まさか貴子さん常連で?」
「別に。何度か来たことがあるだけ」
短いやりとりののち、切子細工柄のコースターの上に、よく冷えたトールグラスが置かれた。
「人心地つきました~」
ほとんど一息に飲んでしまうと、解理は至福の吐息をもらしたのだった。
頭も熱が下がったみたいで、貴子の姿を観察する余裕もでてきた。
……汗のせいか、今日の貴子さん、仕草一つとってもすけ……もとい……魅力的すぎる。
高校を卒業してわずか三ヶ月少々、その短い期間が貴子という蕾を咲かせたのだろうか。匂いたつほどの肌つやの良さ、白いうなじのなまめかしさ、目元の涼やかさ――同性かつノンケ(ここ重要)の解理からしたって、もうたまらんぜと言いたいほどの魅力が現在の貴子にはあった。
ちょっと見ない間に、ぐっと美人になってるし。
うぬう。
胸元触らせて下さい、とか言ったら貴子さん怒るかな……間違いなく怒るな……。
ぐぬう。
解理は胸がモヤモヤとしてきた。
なのに解理の手は、左右十本の指がそれぞれ別の生き物のように、ワキワキモシャモシャと蠢くのである。
でも、なんか、なんというか、
辛抱たまらん……っ!
何なんだこの抑えきれん感情は……どうやって発散させれば……!
こうなったらやることはひとつ!
「あと、追加でジュースもお願いします」
解理は店主に片手を挙げたのである。
モア水分補給でモア沈静化すべし、と解理は心に誓った。
やっぱりまだ熱が残っているに違いない!
「二杯目も一瞬ね」
貴子が呆れるほどの速度で、解理はジュースを飲み干していた。
おかげで少し、落ち着くことができた。
――貴子さんに良からぬ感情を抱くとは……いや貴子さんは普通に美人だけどさ。
やはりこういう日は外出するべきじゃないな、と解理は内心結論づける。
でも、おかげで貴子さんとのんびりできる時間ができたと考えれば悪い事ばかりじゃないな。
そんなことを考えていたからだろうか。
「どうしたの伊賀さん? ニヤニヤして?」
貴子がいぶかしげにそう訊いてくる。
「え? ニヤニヤ? そんなことないですよー」
解理は手を振って否定するが、頬の緩むのはどうにもできなかった。
もうこのままずっと貴子さんと過ごしたいなぁ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
お色気
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年10月23日
参加申し込みの期限
2018年10月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年10月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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