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【海開き】賑やかな夏のはじまり
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パラソルの下、
滝原 レオン
が膝を抱えた姿で座っていた。緑色の目が警戒するかのように動く。僅かに表情が和らいだ。
――空は青い。最高の海開きの日となった。
銀髪を掻き上げて空を見遣る。
――友達の誘いに乗ってよかった。素直にそう思える。ここまでは普通のことだ。
両脚を伸ばす。自身の水着に目を向ける。
――水色のフリルビキニだ。俺は男なのだが、友達はそのことを知らない。これも普通、では全然ないね!
片手で顔を覆う。気だるげに頭を左右に振った。
「何故だ」
疑問が口を衝いて出た。
「怜、ようやく見つけたぜ!」
酒浸 朱蘭
が赤ら顔でやってきた。白いTシャツの上から黒いビキニのトップが薄っすらと見えている。下にはデニムのホットパンツを穿いていた。
レオンは華やかな笑みで手を振った。
「あ、朱蘭ちゃん! ここよ、ここ! 今日は海に誘ってくれてありがとー!」
「あたしと怜の仲なんだぜ! 気にしなくていいんだぜ!」
「そんなに長い付き合いじゃないのに不思議だね!」
レオンは人懐っこい笑みで言った。
「春の花見は最高に気持ち良かったぜ! 怜もそうなら嬉しいぜ!」
朱蘭はレオンの横に座った。胡坐を掻いて顔を寄せてくる。
「うん、楽しかったよ。満開の桜が綺麗だったよね。ジュースを飲んでたらふわふわして、そのまま仲良くなったこと、はっきり覚えているよ」
「そうなんだぜ! 今でも瞼を閉じると思い出すんだぜ!」
言葉の通り、瞼を閉じた。頬の赤みが増して口元が緩む。
レオンはぎこちない笑みを浮かべていた。
――あの妙なジュースのせいで、このズルズルの関係になったんだけどな!
深呼吸で気持ちを静める。
「え、えっと、朱蘭ちゃん、なにかな?」
いつの間にか目を開けていた。朱蘭はレオンの顔をじっと見続ける。
「誰かに似ているような……」
「そ、そうかな」
レオンの笑顔が強張る。
「気のせいなんだぜ! 今は海を二人で楽しむんだぜ!」
朱蘭はふらりと立ち上がる。海に向かって僅かに蛇行しながら走り出した。
レオンは一瞬、悔しそうな顔となった。
――気のせいじゃない! 俺は男なんだ! カミングアウトするチャンスだったのに!
怒りに任せて立ち上がる。周囲の目を気にして小走りで追い掛けた。
「待ってー、朱蘭ちゃん」
賑やかな周りのせいなのか。朱蘭は足を止めなかった。寄せる波を踏み締めて尚も走る。
「待ってよー」
「フフフ……隙あり!」
振り返った瞬間、中腰になった朱蘭が海水を浴びせ掛けた。レオンは両手で顔を庇う。
「まだまだ、いくんだぜ!」
朱蘭は容赦ない。レオンは半ば本気になって遣り返す。
「もー、やったなー。お返しなんだから!」
「負けないんだぜ!」
朱蘭は休まずに手を動かす。徐々に息が上がってきた。対抗するレオンの頬が少し赤らんできた。
――酒浸のTシャツが濡れて、黒いブラジャーが、違う! あれは黒いビキニだ! そのはずなのだが、恥ずかしくなるのは何故だ!
レオンは両手で顔を覆う。朱蘭の姿を見ないように努める。そのような配慮は相手に伝わらなかった。
間もなくしてレオンはずぶ濡れとなった。軽く髪の毛を絞る。
「少し疲れちゃったね」
「は、張り切り過ぎてふらふらなんだぜ~。怜、少し肩を貸して欲しいんだぜぇ」
「わ、わわ、朱蘭ちゃん!?」
レオンの首に朱蘭の腕が掛かる。倒れそうになる相手を慌てて抱き止めた。
二人の身体が密着した。朱蘭の迫り出した胸がレオンの脇腹に押し付けられてひしゃげる。逃れようとした瞬間、腹部を触られた。
「な、なに!? くすぐったいよ、朱蘭ちゃん!」
「見た目と違って筋肉があるんだぜ」
「そ、そうかなー。特別なことはなにもしてないんだけどねー」
「腕も触ると固いんだぜ。背中もこうやって摘まむと、厚みがある? スポーツ経験者みたいなんだぜ」
朱蘭は身体を弄る。その手はレオンの胸に伸ばされた。
瞬時に身を捻った。無理な体勢が災いして二人は倒れ込んだ。下になった朱蘭は、あたた、と声を漏らした。
「いやぁ~、悪ふざけが過ぎたんだぜ。ごめんねだぜ」
上になっていたレオンは四つん這いの姿で耐えていた。安堵した表情は一瞬で羞恥の色に染まる。首の付け根が鳴るくらいの勢いで真横を向いた。
「しゅ、朱蘭ちゃん、ブラ、トップがずれて、み、見えてるよ!」
「ん、確かにずれてるんだぜ」
下になっていた朱蘭は笑ってレオンの腕を軽く叩いた。
「女同士で大袈裟なんだぜ」
「そ、そんなことより、早く直して!」
「わかったんだぜ。怜は意外と恥ずかしがり屋さんなんだぜ」
朱蘭は食み出たものを手で入れ直した。
「もう大丈夫なんだぜ」
「それなら、いいけど」
レオンは先に立ち上がって手を差し出す。顔は横を向いたままであった。その姿勢で朱蘭を引っ張り上げた。
「本当にもうなんともないんだぜ」
「もう、びっくりさせないでよね」
レオンは赤い顔を震わせながら言った。
「気を取り直して遊ぶんだぜ」
「あの……ヘンじゃないよね?」
消え入りそうな声を出した。朱蘭は不思議そうな顔でレオンを見て、瞬時に笑った。
「怜は全然、ヘンじゃないぜ! 誰にも負けない乙女なんだぜ!」
「……それならいいんだけど」
ほっとした表情を浮かべる。
――俺は何をやっているんだ! もう、打ち明けられる雰囲気じゃない!
その悲痛な心の声が朱蘭に伝わることはなかった。
数分後、二人は笑顔で波打ち際を走っていた。
「もう、待ってよー、朱蘭ちゃん」
「一緒にいると楽しいんだぜ!」
青い空に伸びやかな声が吸い込まれていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
スポーツ
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
35人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年10月21日
参加申し込みの期限
2018年10月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年10月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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