this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【海開き】賑やかな夏のはじまり
<< もどる
1
…
13
14
15
16
17
…
57
つぎへ >>
大きなパラソルの下にレジャーシートが敷かれた。
高杉 かよう
と
響 蒼留人
は海水パンツ姿でくつろいでいた。鍛えられた身体は人の目を引く。前を通り過ぎる女性から熱い視線を向けられた。
かようは気にした素振りも見せず、ぽつりと口にした。
「なあ、響。マガレ、遅くないか?」
返事がない。かようは横目で見た。響は放心したような顔で空を眺めていた。
「響、どうした?」
「……あ、いや。海は解放感があっていいよな。いつもは暑苦しい剣道着だから」
「暑いのはいいだろう。グラウンドで白球を投げるのは爽快な気分だ。なあ、今から野球やろうぜ!」
かようは立ち上がってボールを投げる真似をした。ユニフォームを着ていればピッチャーに見える。
「高杉、何しに海に来たんだ?」
「ノリが悪いな」
かようは胡坐を掻いた。
「スイカ割りだろ。泳いだあとは海の家でメシ食って、締めは花火だよな」
「野球の要素はどこにもないだろ。スイカを投げる訳にはいかないし」
「それ、面白そうだな」
かようは名案とばかりに響に笑い掛ける。
「肩を痛めそうだ。それにしても際どい水着が多いな」
響は辺りを眺める。かようは興味が無さそうな声で返した。
「気になるのか」
「カラコンを入れるような女は全てレイヤーに思える。俺は苦手だな」
「レイヤーってなんだ?」
響は自身の顔の前で手を振った。
「ち、違うからな。俺にそういうオタク趣味はなくて、あれだ。知識として知っているだけだからな」
「何も言ってないだろ。それより、マガレは金持ちだよな」
「星ヶ丘寮にいるから、そうなんだろう。それがどうかしたのか?」
響は素の表情となった。
「金持ちはゴールドが好きだから、マガレの水着は純金製なんじゃないかな。それで着るのに手間取っていると」
「それ、どこの知識……ってあり得るのか?」
「俺はあると思っている」
二人は顔を寄せ合ってニヤリと笑った。
銀色の髪の縦ロールを指先で直しつつ、
マーガレット・ライカー
が砂浜を歩く。淡いグリーンのワンピースタイプの水着を着ていた。右手には麦藁帽子を持ち、青い瞳を空に向けた。
「日差しが強いですね」
歩きながら麦藁帽子を被る。目印となる大きなパラソルに目をやった。その下では、かようと響が背中を見せた形で会話を楽しんでいる。
マーガレットは品よく微笑んだ。
――スポーツを嗜むだけあって二人は良い身体をしていますね。今日は楽しくなりそうです。高杉さんは攻めで響さんは受けでしょうか。
脳内の欲望を打ち切り、二人に向かって声を掛けた。
「お待たせしました」
マーガレットの声に二人は一斉に振り返る。
かようは渋い顔で天を仰ぐ。
「普通に可愛い水着かよ! 本当は純金製だったのを外しにきたかー。さすがだ、マガレ!」
「高杉さん、スイカの角に頭をぶつけたのですか」
冷静に返した。青い目が隣の響に向かう。
「俺はそんなこと、思ってもいないから。素直に良い水着だと思う」
「まー、そんなことより、スイカ割りだ」
かようは気を取り直して言った。
「そのスイカはどこなんだ?」
響が目で探す。マーガレットは不思議そうな顔をした。
「スイカ割? スマートフォンの夏向けの割引サービスみたいなものでしょうか」
「誰もスイカを用意してないのか!」
かようが叫んだ。両腕で頭を抱えた。
「ああ、食べる方のスイカですね。それならば私が買いに行ってきます。二人はもう少し親密になれるように会話を楽しんでいてください」
マーガレットは微笑むと海の家の方に歩いていった。
かようは瞬時に笑う。
「スイカがゴールドだな!」
「誰も割れないって」
響は呆れた顔で言った。
十数分後、マーガレットが戻ってきた。かようは駆け寄り、手に提げていたビニール袋を覗き込んだ。
「普通のスイカだな。まー、いいか。じゃあ、やろうぜ! スイカを先に割った者が勝ちだ。負けた者は昼メシを奢れよな」
「その勝負、受けて立つぜ!」
響は握り拳を作った。目敏く見つけた、かようが意味ありげに笑う。
「自信あり、ってか」
「もちろんだ。どれほど、練習で素振りを続けてきたことか。剣道と違ってスイカは攻撃もしなければ動きもしない。楽勝だ!」
「良いですね。この熱い展開から友情が芽生え、それが何時しか別の感情に、いえ、なんでもありません」
マーガレットは自身の唇に拳を当てる。その姿で目を細めた。
響は勢いよく立ち上がった。
「俺からやらせて貰うぜ! で、木刀はどこだ?」
「バットならここにあるぜ!」
かようはレジャーシートの隅に置いてあった筒状の袋を掴んだ。中から金属バットを取り出した。
「野球、じゃなくてスイカ割りやろうぜ!」
「高杉らしいな」
響はバットを受け取った。表情が引き締まる。
素足で砂地に立った。足を前後にずらして背筋を伸ばす。バットを頭上に掲げ、何度か前後に動きながら振り下ろした。
「良い音だ」
かようは軽い拍手で讃えた。
三人は人の少ないところに移動した。早速、かようがルールの説明を始める。
「バットを立てる。グリップのところに額を当てて、五回くらい回ればいいか。本番ではタオルで目隠しをして貰うからな」
「スイカはこの辺りでいいでしょうか」
マーガレットは二人から離れたところにスイカを置いた。直線の距離で七メートルくらいであった。
かようと響は共に笑って親指を立てた。
響はタオルを巻いた。完全に目が隠れた状態でバットの周囲を回る。
上体を起こした。バットを構えた状態で前に進む。ふらつく様子は見られなかった。
「もう少し右でしょうか」
「右なのか?」
響が右寄りに進むと、かようが逆の方向を口にした。
「左だと!?」
「そうでした。大股で二歩くらい左でした」
「そうなのか?」
かようは透かさず口を挟んだ。
「そこまで左じゃない」
「どこまで左なんだ!」
「響さん、行き過ぎましたよ」
マーガレットの一言で響は慌てて後ろを振り返る。
「まだ、だって」
「訳がわからん!」
響は適当に走って振り被り、バットで叩いた。目隠しを外すと真横にスイカがあった。数センチの誤差で外していた。
「マーガレットに惑わされた」
「響、がっかりするなよ。マガレは策士だな」
「そうなのですか? スイカ割りでルールを思い出しました。確か、見ている側は目隠しの選手を攪乱する情報を与えて空振りさせるのですよね」
響は項垂れた姿を改めて言った。
「どこのルールだ?」
「私が読んだ薄い……勘違いですね。次は私が挑戦してみましょう」
マーガレットは進んでバットを受け取った。縦ロールを乱さないようにしてタオルを巻く。バットの中心をふらふらと回った。
「この状態は、かなり方向がわからなくなりますね」
前に足を伸ばして確認しながら歩いた。二人は交互に方向を伝える。
「この位置でしょうか」
「あとはスイカにバットを当てればいい」
響は大きな声で指示した。マーガレットは腰が引けた姿でバットを下ろす。コツンと音がした。
タオルを解くと真正面にスイカがあった。バットは当たったようだが、どこも割れていなかった。
「力が足りなかったみたいです」
「二人ともやるじゃないか。最後は俺だな。ホームランをカッ飛ばしてやるぜ!」
かようはタオルで目を覆う。バットを砂地に突き立てる。砂嵐を巻き起こして回った。
直後に一方向に猛然と走る。二人は声を掛ける間もなかった。上体を横に倒し、豪快なアッパースイングを見せた。
「どうだ!」
タオルを剥ぎ取った。スイカは粉々に砕けて青い空を飛んでいた。
「予告ホームランだぜ!」
「いや、加減しろよ」
響は砂塗れのスイカの残骸を見て言った。
「青春ですね」
マーガレットは楽しそうに笑っていた。
三人は海の家に移動した。執事然とした格好の若者に案内されてテラス席に着いた。
メニューを見て各々の好みの品を注文した。
「畏まりました。少々のお時間をいただきます。素晴らしい景色とご歓談をお楽しみください」
黒服の男性は足音を立てずに引き返していった。
響が二人に向かって顔を寄せてきた。
「執事の海の家って、俺は初めてなんだが、こういうものなのか」
「私も初めてですよ。海の家の知識はありますが。期間限定で雇われたバイトの人達が焼きそばやカレーライスなどをチープな感じに仕上げて食べるところですよね」
「微妙な言い方だが、そうだな」
響は小さい声で返した。かようは自身の腹を摩る。
「縁日の屋台の焼きそばも、うめぇーよな。香ばしいソースと青のりを想像するだけで胃にくるぜ」
生唾を呑んだあと、かようは二人を交互に目にする。
「本当に奢りなんだよな」
「負けたからな」
「そのつもりですよ」
「だよなー」
かようは一気に表情を緩めた。
そこに香ばしい匂いが漂ってきた。三人分のカレーライスがテーブルに置かれた。
かようは掻っ込むようにして食べる。うめー、と連発した。
マーガレットは食べる前に薀蓄を語る。
「カレーライスは日本のソウルフードになっています。参考にしたのはロイヤルネイビーのカレーで、日本の海軍が添えられていたパンをライスに変えて生まれたのが今日のカレーライスの起源と言われています」
「何気に凄い知識だな」
響はカレーライスを食べる。
「うん、美味い……執事か。バイト料は良いのだろうか」
「人数がいるので悪くは無いのでしょう」
マーガレットはカレーライスを口に含んだ。口角が少し上がった。
気になるのか。響はそれとなく目で窺う。
「いや、無理だ。俺には向いてない」
全裸に近い
アケーチ・タッマーキ
を見て言った。
間もなくして品が追加された。テーブルには焼きそばやかき氷が置かれ、その全てをかようが遠慮なく腹に収めた。
その後、三人は海へと向かった。今度は泳ぎの勝負となった。マーガレットは飛び込み台の縁に座って二人を眺めた。
「友情が愛情に変わる日は近いですね」
ふふ、と笑って海を満喫した。
<< もどる
1
…
13
14
15
16
17
…
57
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【海開き】賑やかな夏のはじまり
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
スポーツ
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
35人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年10月21日
参加申し込みの期限
2018年10月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年10月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!