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【海開き】賑やかな夏のはじまり
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仙藤 蒼
が小走りでやってきた。寝子ヶ浜海岸が一望できる場所に立ち、泣き笑いに近い表情を浮かべた。
「お姉ちゃん、人でいっぱいだよ~」
「確かに多いわね。でも、よく見ると空いているところもあるわ」
少し遅れてきた
仙藤 紫
が落ち着いた様子で返す。肩に掛けた大きめのトートバッグを持ち直し、先に斜面を下りていく。蒼は慌てて後に付けた。
姉妹は一列となって進んだ。突然に走ってくる子供を避けつつ、特設ステージとは真逆の位置にレジャーシートを敷いた。細々とした物を取り出すと、紫は蒼に声を掛けた。
「私は水着に着替えてくるわ」
「留守番は任せてよ」
蒼は軽い口調で送り出す。両脚を伸ばした状態で海を眺めた。間が持たず、日焼け止めクリームを露出した肌に塗り込んだ。
「そこの可憐な彼女、一人なら俺が手伝ってあげようか」
横手に顔を向けると赤茶けた髪の男性が歩いてきた。白い歯を見せて笑っている。十代後半の見た目で鼻筋には猫の模様の絆創膏を貼り付けていた。
「私、売約済みだから必要ないわ」
「そんなこと言って、本当は一人なんじゃないの」
「別に思うのは自由だけど、そろそろ帰ってくるわよ。お兄さん、覚悟してね」
蒼は明るい声で言った。男性は表情を強張らせた。落ち着きを欠いた目を方々に向ける。
「あ、悪い。用事を思い出した。また、今度な」
強張った笑みで踵を返し、全力の走りを見せた。
蒼は笑みを深めた。クリームを首筋や脚に塗り込んでいく。
一方から短い声が聞こえる。驚いた後は黙り込み、妙な静けさを覚えた。
蒼が振り返ると紫が歩いてきた。風で巻き上げられた長髪を抑えて微かに微笑む。
「海の家の更衣室とロッカールームが混んでいて少し遅れたわ」
蒼は反応が出来なかった。見惚れたような状態で、ただ顔を赤らめる。
「どうしたの?」
「な、なんでもない! 早く泳ごうよ」
蒼は顔を背けた。紫に背中を見せると海に向かって走り出す。合間に手で顔を扇いだ。
「青い雷に打たれた気分ね」
「あまり急ぐと転ぶわよ」
「そこのお姉さんも走ると危ないよ」
紫の行く手を阻むように長髪の男性が現れた。耳に付けた無数のピアスが銀色の光を放つ。
「関東圏では割と人気のあるバンド、モンドガルドのヴォーカルをやってるんだけど、ライブとか興味ある?」
「皆無ではないわ。ヒーリングミュージックが与えるリラックス効果は侮れないものがあるわね。自然の中に生まれる不規則な揺らぎが脳内のアルファ波を増大させて」
「あ、ああ、そうなんだ。うん、がんばってね」
「もういいのかしら」
男性は逃げるように離れていく。紫は小首を傾げて眺めた。
思い出したように海の方に目を向ける。蒼は腰まで浸かっていた。小刻みに震えている。
「冷たいけど、気持ちいい」
一気に背を反らし、陽光を存分に浴びた。
「海は気持ちいいよねー!」
同じような声が耳に届いた。紫は横目で見やる。
「あら、あの子は」
スクール水着の
野々 ののこ
が海水を蹴散らして走る。蒼の横手に付けると無邪気に笑った。両手で海水を掬って、それー、という掛け声で頭から浴びせた。
「い、いきなり何なのよ」
蒼は急いで顔を拭った。ののこは気に掛けず、新たに海水を掬う。
「もう一回、行くよー!」
「そうはいかないわ!」
掛けられる寸前、ののこの横手に回り込んで回避。即座に反撃の体勢に移る。両手で立て続けに海水を浴びせ掛けた。
ののこの頭頂から飛び出た毛が萎れた。本人はへこたれていない。
「負けないもんねー!」
「こっちだって」
二人は中腰の姿勢で互いに海水を掛け合った。
紫は波打ち際で微笑んでいる。我が子を見守る母親のような状態であった。
二人の息が上がってきた。苦しい中、どちらも表情が明るい。
「頃合いね」
紫は静々と海に入っていく。
瞬間的に蒼が動いた。姉の背後に回り込む。逃がすまいと、ののこが跳び上がって海水を掛けた。
盾にされた紫はずぶ濡れとなった。艶やかな黒髪を両手で掻き上げる。生唾を呑むような雰囲気を醸し出した。
二人を包み込んでいた熱気が急速に冷え込む。
改めて蒼はののこと向き合った。
「それで誰なの?」
ののこは、えへへー、と笑った。紫は柔和な顔で話し掛けた。
「野々さん、久しぶりね」
「そうだね!」
知り合いらしい二人を見て蒼は腑に落ちない様子であった。事情を察した紫がののこに目を向けた。
「こちらは野々ののこさん。寝子島高校の後輩で、来年は蒼の先輩になる人よ」
「初めましてのよろしくねー」
ののこは蒼の手を握って前後に振った。
「こちらこそ、なんだけど。先輩っていう感じが全くしないわ」
「まあ、そうなるわよね」
紫は頬に手を当てて微笑んだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
スポーツ
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
35人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年10月21日
参加申し込みの期限
2018年10月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年10月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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