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<花浴衣>花衣まとう君へ
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それぞれ味見会を元に新しいドリンクを受け取った
恵御納 夏朝
と
八神 修
は、改めて戻ったイートインスペースに腰を落ち着けて一息ついた。
「せっかくだから持ち帰れたらって思うんだ」
そう告げた夏朝の目の前にはテーブルに置かれたバスケット。中にはここに来た際にまたたびの花と入れ替わりになった、浴衣の花が収められている。
「でも……持ち帰れても、猫さんが大丈夫な花だったらいいんだけれども、そうでなかったら……」
少し声を落とす夏朝に、修がその花を見て確認を取る。見覚えのある花に修が頷いた。
「ああ、これは金蓮花だな」
「うっかりで猫さんが食べてしまっても大丈夫かな?」
「ああ、金蓮花の花弁には猫に有害な成分はないから大丈夫だろう」
「良かった……! それなら安心だね。
──あ、打ち上げ花火!」
頭上に一つ花が咲いた。
「『ねーこやー!』」
ほっと胸をなで下ろした夏朝が、響き渡る花火に『たまや・かぎや』と同じノリで掛け声を掛ける。
「Nyaphoneで撮れるかな……うん、撮れた!」
「珍しいな、電子機器が動くだなんて」
夏朝の言葉に、修も自分の携帯を確認して、撮影機能が生きている事を確認すると、その場から一枚記念に残す。
「わっ、花びらが綺麗……!」
大きく開いた花火がしぼむのと同時に、いくつもの花びらが舞い落ちてくる。夏朝は、つい無心に立ち上がり、花びらへと手を伸ばした。
地面に落ちたものは踏んでしまいそうだったから。数歩歩いて、中空にあるものにぱっと手を伸ばす。
閉じれば、手の中に僅かな感触。そして開けば、そこには薄桃色から橙色へとグラデーションする一枚の花びらがあった。
「珍しい色……! これも持ち帰れたらいいな……」
夏朝が空を見上げると、更に花びらが風に揺れて、それらが一際まぶしく見えた。
アケーチ・タッマーキ
と
ベルラ・ガーネブラッディ
の上空にも、等しく深く重たい音を立てて、巨大な打ち上げ花火が広がった。
「おぉ」
ベルラが思わず感嘆の声を上げる。
「美しいです、花弁のシャワー…!」
少しの間を置いて、視界に突如飛び込んで来た花びらに、アケーチがそれを辿るように空に目をやれば、そこには柔らかくも風に流され不可思議な動きをする花びらが舞っていた。
恐らく今はこちらのことは忘れているのかも知れない──そう感じられるほど、花びらを心からの感銘と共に見ているアケーチの横顔を、ベルラは身まで重くなりそうな心と共に見やった。
「(思い出さない、か)」
仕方のないことだ、そう思う。無理に思い出せと言うには、その過去は記憶の無い存在にとっては、あまりに凄惨な内容でもあったから。
「……」
ベルラの脳裏に、そのような陽炎のように儚く曖昧な思考が浮かんで消えようとした瞬間、ふと花びらの雪を見つめていたアケーチの髪に、舞い落ちた中の一枚が──白い花びらが、添えられるように付いていた。
「アケーチ、髪に花びらがついてたぞ」
「……私の髪に、ですか?」
「ああ」
そう言ってベルラがその髪に手を伸ばし、白い花びらを取って手の平の上に乗せ、アケーチへと見せた。
「あぁ……ありがとうございます。
……きっと、ベルラさんは幸せになれますね、ふふ」
アケーチが目を細めて、祝福の眼差しでベルラを目にした。
……ベルラの胸を襲ったのは、焼き付けるような、痛みと苦しみ。
ベルラは彼を前にして思う『俺だけに幸福が訪れても意味がない』
「……幸せになってくれ」
そう告げると、ベルラはアケーチの片手を取って、手を開かせて何物にも染まっていない白の花びらを握らせた。
「ベルラ、さん?」
驚きに目を見開いたアケーチに、ベルラは静かに言葉を重ねた。
「その権利は、あるはずだ」
正面から、紅緋色の瞳がアケーチの姿を捉えた。
「(……アレス、お前にも)」
最近になって向けられるようになった、不可思議なベルラの瞳。
ただ、アケーチには、その理由が分からない。
「……あぁ、ベルラさんてばテクニシャン……!」
もちろんこの言葉も、嘘ではない。むしろベルラにああ言われて喜ばない存在など、アケーチには想像がつかない。
「……」
だが、これが恐らく、ベルラが求めている言葉ではないことだけはうっすらと……否、心のどこかで、己はそれを理解しているような気がした。
ただの錯覚かも知れない。
だが、時短くなったこの場において、それを確かめる術は残されてはいなかった。
祭りも終盤に差し掛かり、
羽生 碧南
は激しい夜空の花を乙女モードで目にしていた。
二人(一人は乙女ゲーム的イマジナリー)が見上げる、祭りの終わりを示す花火──
『浴衣も綺麗だが、
……綺麗だ、おまえの方が、ずっと……』
「(そして、そっとキス! あのスチルの光景そのままに!
そっとキスしてもらえるようなシチュエーション……!)」
打ち上げ花火が一つ上がるごとに、乙女モードの思い出が増えていく……
そんな碧南は、降り注ぐ花びらの真っ只中で、両頬に手を当てて。
碧南は、その赤面した顔を隠し、隠しきれないシチュエーションに全力で身悶えをしながら、全力で楽しんだ祭りの終わりを、至福と共に迎えたのであった──
上空に、一輪の大きな花火が上がる度、空からハラハラと花びらが降ってくる。
「これで、やっと今回の夢も終わりと言ったところか」
タイラ・トラントゥール
が何気なく零した一言。しかし、それを聞いた
源 竜世
は表情を僅かに険しくして、ずっと持っていたバスケットの中から、自分の浴衣の模様であった向日葵を、タイラに押し付けた。
「これ、おみやげ。
──タイラにやる」
「ふん、こんな事が実際にあるはずないだろう。
必要ない。どうせ今回も夢に決まっ──」
「だって。いつもそう言ってタイラ夢だっていうじゃん?
これとおみくじがあったら、今日のは夢って言えねーだろ」
竜世の夏の日差しのように強い瞳がタイラに届く。
その、射抜くような眼差しが。妙に逆なでするようにタイラの心を煽った。
「──いいだろう。
それなら、これが夢だと証明してやる」
打ち上げ花火の花びらが舞い散る中を、タイラと竜世は、入り口側の植物園へと戻って来た。
数多に咲く草花。その中から、来るときに興味だけは引いた、今来ている浴衣と同じ模様のイキシアの花へと向かって、タイラは躊躇いなく手を伸ばす。
──群生していたイキシアの花に、タイラの浴衣が触れた。
「──わ……っ」
瞬間、タイラの意思を汲んだかのように、元の絵柄だった花は、新しい模様となった花と入れ替わりに、中空から竜世の上へと降り注いだ。
「その花はお前にやる。どうせ夢に違いないんだ。残るわけがない」
「残る! 絶対に!!」
竜世の持つバスケットの中にも花が降り落ちる。
その瞳は、どこまでも強く真摯なものだった。
「もう、終わってしまうのですね……」
遠くから、妙に現実的とも取れる、終了の場内アナウンスが聞こえて来た。
少しだけ残念そうに呟き、席を立った
御巫 時子
の真上に、大きな打ち上げ花火が上がった。
花火が開く時に鳴る、身体に響く重低音。
その音に、時子は軽く話だけ耳にしていた『地面に落ちる前に手にすると幸せになれる花びら』の事を思い出す。
上から降り始める、満開の桜を思い出す花びらの雨──時子には、それを狙って取る身体機能には手が届かなかったけれども。まるでそれを知っていたかのように、舞う花びらの一枚が、時子の手に飛び込んで来た。
「ふふ……今でも幸せですがもっと幸せになれるんでしょうか?
それは楽しみですね。
好きな人がいて学校も楽しくて……」
今、とても充実している。この上には一体何があるだろう。
……想像するのが楽しみになる。そんな思いを胸に馳せながら、時子は幸せを染み渡らせるように目を閉じた。
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冬眠
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
動物・自然
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年10月14日
参加申し込みの期限
2018年10月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年10月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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