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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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水際の攻防
【ウミゲーターがやってきた】
寝子ヶ浜海岸。
水平線の向こう側から、その巨大ワニはゆっくりと島に近づいてきていた。
「こりゃ、住民が見たら大騒ぎだな。よし、まずは偽の情報で……」
曖浜 鴻は、まず島の人々の混乱を防ぐために、ねこったーでの偽情報の拡散を考えた。
しかし、
「……ああ、くそっ！ ぶん殴った方が早ぇ！」
スマホ操作が苦手な彼はすぐに断念する。
「……巨大なワニ。どこか恐竜を思わせるな……」
李 飛龍は、呼吸を整え、精神を統一しながら、自慢のヌンチャクを構える。
「これは自衛隊を呼んだ方がいいんじゃないかしら……」
三折部 朝衣は、サーフィンのために持ってきたボードを抱えながら、小さく嘆息する。至極、正論ではあったがそれではフツウを守れない恐れもある。
「マスコミに取り上げられるような事態は避けたい。……難しいが、やるしかないさ」
八神 修は、自転車にくくりつけたボンベを取り外しながら、ここに来るまでに巡らせていた考えをその場にいた者達に伝えた。
要するに鱗のない口の中でボンベを爆発させようという計画である。
問題は、罠に誘い込み、口を開けさせるまでは、何とか外側からの攻撃で頑張らないといけないことだ。一応、目潰しのためにと持ってきたタバスコを修は仲間達に預けておく。
「とりあえず少しでも動きを鈍らせるために落とし穴を掘ろう。手の空いている者がいたら、手伝って欲しい」
そう言って、修は仲間と一緒にいくつかの穴を掘り始めた。
「よし。俺はとりあえずどれぐらい鱗が硬いのか、確かめてくる」
御剣 刀は、いまだ海の上にいるクジラのように大きなワニをチラと見ながら、何でもないことのように言った。
「え……？ でも、どうやって……」
と、朝衣が当然の疑問を浮かべる間もなく、刀は駆け出している。
（こんな鯨みたいなワニが陸に上がったら大パニックだ。……何としても水際で食い止める！）
決意を込めて、刀は頭の中でガチンと撃鉄を起こす。
ろっこん「加速」とその進化能力を発動させて、海面を足場のようにしてワニに急接近する。
（……近くで見ると、余計にでかいな！ けど……！）
加速の勢いを活かして、刀は巨大ワニに向かって、刃引き刀で斬りかかる。
ガキンッ！
と、金属と金属がぶつかりあったような音が海上に響く。
（……っ……固ぇ……）
ガチの殴り合いは分が悪いと踏んだ刀は、そこでいったん仲間達の元に戻る。
「……まるで鎧みたいな鱗だった。まだ手が痺れてるよ」
と、刀が苦笑して見せれば、彼を知る者ならそれだけで鱗の硬さが窺えたことだろう。
「とにかく鱗に切れ目をいれないとな。よし、これなんかいいか……」
と、鴻が浜辺で拾ったのは割れた瓶。
それを手を切らないように、さらに細かい切片にわけて仲間達に配る。
「なるほど。鱗に少しでも切り目を入れることができれば、そこから力任せに引きちぎることも可能というわけか」
飛龍の言葉に、鴻は頷く。幸いここには二人もパワーファイター型のもれいびがいる。
上手くやれば堅い鱗の上からでも打撃を通すことは可能なはずだった。
と、そうこうしている間に、ついにワニは海岸付近にまでやってきた。
「……きやがったな」
鴻は、口内を噛みきり、ろっこんで身体能力を向上させながらワニに向かって走る。尻尾による迎撃を防ぐために、一気に胴体の前半分まで接近する腹積もりであった。
だが、刹那、ぎょろりとしたワニの瞳が鴻を捉える。
バシャッ！
と、巨大な尻尾による水飛沫が鴻を襲った。
「うおっ……！？」
鴻は咄嗟に腕をクロスさせて防御するが、そこで足止めを食らってしまう。
「水飛沫で近づかせないつもりか！ それなら！」
刀が、そこで再びワニに向かって「加速」する。
やはりワニは先程と同じように水飛沫を叩きつけてきた。
「同じ手は食らうか！」
と、そこで刀は進化能力で空中へ駆け、立体的な機動でそれを何とか回避する。
そして、そのまま顔面に急接近し、タバスコを目に振りかける。
『！？！？』
ワニの悲鳴が海岸に響く。
目の痛みを全身で表現するように、手足と尻尾をばたつかせ、結果として激しい水飛沫があたりに飛び散る。
が、その勢いは先程と違い、そばに近づけないほどではない。
「……タバスコは効いているようだな。こっちにもあるぞ！」
そこで修もワニを威嚇するようにタバスコ攻撃を仕掛ける。
と言っても、彼の狙いはタバスコを当てることではない。
彼の目的はワニの意識をこちらに集中させ、足元への注意を怠らせることにあった。
そして、
『グアアアアアア……ッ！？！？』
次の瞬間、巨大ワニは小さな落とし穴に足を取られ、大きく態勢を崩した。
「今だ！ 一気に接近して叩くぞ！」
飛龍がヌンチャクを手に、仲間達を鼓舞する。
かくして、５人のもれいび達による総攻撃が始まる。
寝子ヶ浜海岸。
水平線の向こう側から、その巨大ワニはゆっくりと島に近づいてきていた。
「こりゃ、住民が見たら大騒ぎだな。よし、まずは偽の情報で……」
曖浜 鴻は、まず島の人々の混乱を防ぐために、ねこったーでの偽情報の拡散を考えた。
しかし、
「……ああ、くそっ！ ぶん殴った方が早ぇ！」
スマホ操作が苦手な彼はすぐに断念する。
「……巨大なワニ。どこか恐竜を思わせるな……」
李 飛龍は、呼吸を整え、精神を統一しながら、自慢のヌンチャクを構える。
「これは自衛隊を呼んだ方がいいんじゃないかしら……」
三折部 朝衣は、サーフィンのために持ってきたボードを抱えながら、小さく嘆息する。至極、正論ではあったがそれではフツウを守れない恐れもある。
「マスコミに取り上げられるような事態は避けたい。……難しいが、やるしかないさ」
八神 修は、自転車にくくりつけたボンベを取り外しながら、ここに来るまでに巡らせていた考えをその場にいた者達に伝えた。
要するに鱗のない口の中でボンベを爆発させようという計画である。
問題は、罠に誘い込み、口を開けさせるまでは、何とか外側からの攻撃で頑張らないといけないことだ。一応、目潰しのためにと持ってきたタバスコを修は仲間達に預けておく。
「とりあえず少しでも動きを鈍らせるために落とし穴を掘ろう。手の空いている者がいたら、手伝って欲しい」
そう言って、修は仲間と一緒にいくつかの穴を掘り始めた。
「よし。俺はとりあえずどれぐらい鱗が硬いのか、確かめてくる」
御剣 刀は、いまだ海の上にいるクジラのように大きなワニをチラと見ながら、何でもないことのように言った。
「え……？ でも、どうやって……」
と、朝衣が当然の疑問を浮かべる間もなく、刀は駆け出している。
（こんな鯨みたいなワニが陸に上がったら大パニックだ。……何としても水際で食い止める！）
決意を込めて、刀は頭の中でガチンと撃鉄を起こす。
ろっこん「加速」とその進化能力を発動させて、海面を足場のようにしてワニに急接近する。
（……近くで見ると、余計にでかいな！ けど……！）
加速の勢いを活かして、刀は巨大ワニに向かって、刃引き刀で斬りかかる。
ガキンッ！
と、金属と金属がぶつかりあったような音が海上に響く。
（……っ……固ぇ……）
ガチの殴り合いは分が悪いと踏んだ刀は、そこでいったん仲間達の元に戻る。
「……まるで鎧みたいな鱗だった。まだ手が痺れてるよ」
と、刀が苦笑して見せれば、彼を知る者ならそれだけで鱗の硬さが窺えたことだろう。
「とにかく鱗に切れ目をいれないとな。よし、これなんかいいか……」
と、鴻が浜辺で拾ったのは割れた瓶。
それを手を切らないように、さらに細かい切片にわけて仲間達に配る。
「なるほど。鱗に少しでも切り目を入れることができれば、そこから力任せに引きちぎることも可能というわけか」
飛龍の言葉に、鴻は頷く。幸いここには二人もパワーファイター型のもれいびがいる。
上手くやれば堅い鱗の上からでも打撃を通すことは可能なはずだった。
と、そうこうしている間に、ついにワニは海岸付近にまでやってきた。
「……きやがったな」
鴻は、口内を噛みきり、ろっこんで身体能力を向上させながらワニに向かって走る。尻尾による迎撃を防ぐために、一気に胴体の前半分まで接近する腹積もりであった。
だが、刹那、ぎょろりとしたワニの瞳が鴻を捉える。
バシャッ！
と、巨大な尻尾による水飛沫が鴻を襲った。
「うおっ……！？」
鴻は咄嗟に腕をクロスさせて防御するが、そこで足止めを食らってしまう。
「水飛沫で近づかせないつもりか！ それなら！」
刀が、そこで再びワニに向かって「加速」する。
やはりワニは先程と同じように水飛沫を叩きつけてきた。
「同じ手は食らうか！」
と、そこで刀は進化能力で空中へ駆け、立体的な機動でそれを何とか回避する。
そして、そのまま顔面に急接近し、タバスコを目に振りかける。
『！？！？』
ワニの悲鳴が海岸に響く。
目の痛みを全身で表現するように、手足と尻尾をばたつかせ、結果として激しい水飛沫があたりに飛び散る。
が、その勢いは先程と違い、そばに近づけないほどではない。
「……タバスコは効いているようだな。こっちにもあるぞ！」
そこで修もワニを威嚇するようにタバスコ攻撃を仕掛ける。
と言っても、彼の狙いはタバスコを当てることではない。
彼の目的はワニの意識をこちらに集中させ、足元への注意を怠らせることにあった。
そして、
『グアアアアアア……ッ！？！？』
次の瞬間、巨大ワニは小さな落とし穴に足を取られ、大きく態勢を崩した。
「今だ！ 一気に接近して叩くぞ！」
飛龍がヌンチャクを手に、仲間達を鼓舞する。
かくして、５人のもれいび達による総攻撃が始まる。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2018年10月03日
- 参加申し込みの期限
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- 2018年10月10日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2018年10月10日 11時00分
