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夜の女帝号、洋上の宴
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●結局、<巨大な月の指輪>はいくつあったのか?
――スイートルームでのやりとりは、リンコたちの知るところではなかったが、ただひとつ、チーム三日月を通して伝えられた情報があった。
それは、
<怪盗ケットシーから薫子が取りかえした指輪(三日月刻印)>、
<トリのウエディングドレスのモデル・深雪がつけていて、創が拾った指輪>、
<深雪がすり替えてスイートルームで修が守っていた、本物だと思われていた指輪(三日月刻印)>、
そのすべてがニセモノだった
ということ。
この情報は庚がソワカに伝えたものだった。
庚はチーム三日月のメンバーではなく、むしろ真面目にウェイターとして働いていたクチだったが、どうやらソワカの方に妙な人徳があったらしい。
ここまでの話を聞くと、リンコは自らが手にしていた指輪を検めた。
「このレプリカには三日月の刻印はない……」
考えて、頭を抱える。
「ちょっと待って。……結局、<巨大な月の指輪>のレプリカは、いくつあったの?」
「話をまとめよう」
仄が言った。
「私たちチーム三日月が所有していたレプリカは4つだ。
それから、スイートルームの主によって用意された指輪。これが5つめ。
6つめは、リンコが持っているそれだね」
「この6つめはどこから出てきたわけ?」
仄はくすくすと笑った。
「それがね。≪Inferno≫クルーザーの外で、顔を隠した奇妙な人物が待ち伏せしていたのだよ。彼は言った。『私はシーノの使いだ、指輪が本物か調べるため一旦こちらに渡してもらう』って。だから渡してあげたんだ、
私が持ってた三日月刻印のレプリカ
をね。そいつはなにやら指輪を調べる真似をすると、指輪を返してこう言ったよ。『奥でリンコさんがお待ちだ』ってね」
「それは、シーノのメンバーじゃないわ」
「あはは、わかってる! ご丁寧に、その下手くそなニセモノをくれたからね。あっちも今ごろニセモノを掴まされたことに気づいて、地団駄踏んでいるだろう」
「事情はわかったわ。さあ、そろそろ教えて。本物はどこにあるの?」
リンコの言葉に、仄はにやりと笑った。
「もちろん入手したよ。下船時の身体検査も難なくクリアしてね」
「待て」
仄を制したのは龍八だった。
「本物を渡す前に聞きたいことがある」
「なあに?」とリンコ。
「シーノの組織の概要だ。話せる範囲でいい」
「具体的には?」
「組織の規模」
「ひみつ」
「リンコ以外に、寝子島にすでに所属している者はいるか?」
「ひみつ。今日集まったメンバーが誰かも、外部に漏らすことを固く禁じます」
「活動内容」
「伝説の宝の島を探すこと」
「それ以外の目的は?」
「それ以外の目的なんてないわ。伝説の宝の島……それが、あたしたちの唯一無二の目的よ」
「拍子抜けだな。学生に盗みをそそのかしておいて、本当にそれだけか?」
「そうよ。目的のためには手段を選ばないの。……といっても、シーノにもルールはある。
自分がシーノの一員であることは明かしてはならない。
組織と仲間と宝の秘密を守る。
人殺しはしない。
あたしたちは、悪事を働くことを目的にした組織じゃない。夢を追いかけているだけ。その過程で、たまたま非合法な手段を伴うことも、ある」
龍八はふむ、と黙り込んだ。
彼が何を考えたかはわからないが、ひとまず聞きたいことは聞いたということらしい。
「俺も聞きたいんやけど」
ノエルが口を開いた。
「シブカワの話で、指輪がオーパーツとやらなのはわかった。けど、あんたらの組織がそこまで欲しがる理由がわからない。<巨大な月の指輪>の秘密について、当然教えてくれるよな?」
「そうね。本物の指輪にはね、ある仕掛けがあるの。ここまで協力して貰ったのだから、あなたたちにも見せてあげる。さあ、本物を」
仄は、懐から本物の指輪をリンコに渡した。
モデル控室の宝石箱からソワカの手へ、ソワカから圭花の手へ、圭花から仄の手へと渡ってきた<巨大な月の指輪>は、とうとうリンコの手へと渡されたのだ。
「
7つめの<巨大な月の指輪>
――これが本物なら……」
リンコはキャンドルランタンを吹き消した。
「見ていて……」
暗闇の中にリンコの声だけが響く。
次の瞬間。
指輪を中心に、青白い光が四方にはじけた!
「シーノに古くから伝わる文献によると……<巨大な月の指輪>は、特殊な波長の光を当てると、夜空のような模様を映し出す……」
「これが、ジガント・ルアも知らなかった指輪の秘密……」
ノエルの声。リンコが言った。
「天井を見て」
皆が天井を仰ぐと、部屋中に、プラネタリウムのようなキラキラとした輝きが広がっていた。
そして、その中央やや下を、満月のような白い光の影が移動してゆく。
「これが、<巨大な月の指輪>に隠された仕掛け」
「どうしてこんなことが……」圭花がつぶやく。
「まったくわからない。それこそ、オーパーツというところね。そして、あたしの予想だと、こうして、実際の星空の図と比べれば、あの月の方向にあたしたちの探す伝説の宝の島が――」
黒服が、リンコの指示で、小型のプラネタリウムをセットし、<巨大な月の指輪>が作る模様に重ね合せようとする。
……ところが。
「あらっ? 実際の星空と一致しないわねえ……またガセだったかしら?」
「はっ!?」
「ガセ!?」
「また!?」
「どういうこと!?」
龍八が、ノエルが、圭花が、仄が。一様にどよめく。
「ただ綺麗な映像が浮かぶだけの仕掛けだったみたい」
リンコは悪びれることなく、キャンドルライトを灯した。
星空もどきが消える。
ふたたび照らされた4人の顔からは、なんとなく力が抜けている。
「まあ、こういうこともある。……というか、最近こんなことばっかりなんだけれどねえ」
そういうとリンコは黒服に指輪を放った。
「これ、返してきて。いつもみたいにアシがつかないように」
黒服が一礼し、手袋を嵌めた手で指輪を受け取る。リンコは4人を見回し、微笑んだ。
「みんなありがとう。とりあえず、<巨大な月の指輪>が伝説の宝の島に関係あるかどうか確かめる、というあたしの目的は達成したわ。あなたたちもれいびさんが、やっぱり面白い存在だということもわかったし。とりあえず今日のところは、一旦関係を白紙に戻しましょう? もしかしたら、また仕事があれば声を掛けさせてもらうかもしれないけれど、本当にシーノに入るかどうかは、改めてそれぞれよく考えて決めて。どちらにしても、シーノに不利になる情報は漏らさないという約束はしてもらうけれどね。もちろん、あたしたちも、あなたたちを売ったりしない。それは絶対に約束する。それと……」
リンコは立ち上がると、仄に6つ目のニセモノの指輪を押し付けた。
「報酬はあの4つのレプリカリング プラス これ、ということでよろしくね。あれだって安くはないのよ」
ひらり、手を振って。リンコは黒服を伴って部屋を出て行く。
残された4人は顔を見合わせると、ジュースを啜った。
「リンコって……実はおっちょこちょい?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
推理・サスペンス
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月17日
参加申し込みの期限
2013年07月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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