this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【七夕】灯りをつけましょ提灯に☆
<< もどる
1
…
77
78
79
80
81
…
84
つぎへ >>
賑やかな参道商店街を一巡りして後にすれば、島のあちらこちらに灯る提灯目にした方向へ、
足の赴くまま歩き回る。
大満足するまで食べた後の、暫しの腹ごなし散歩に繰り出している
市橋 誉
も、一際灯りたちが集まる場所、笹流しをしている川の前へと辿り着いた。
―― 折角だからやっておこうか。
竹燈籠を受け取って、跪いてそれを浮かべれば灯りが水面に映し出されるのを情景に、誉の瞳が細められる。
幻想的な美しさ。穢れを持っていってくれる温かな光。
次第に緩やかな流れに乗って離れていく竹燈籠から、無意識に目が離せなくなる。
俺が願うことは……祈らずにいられないことは、やっぱり……
彼女がいつでも笑顔でいられますように
彼女の嫌な思い出や穢れを持って行ってくれますように
自嘲気味に笑った笑顔が、あまりにも痛々しく鮮明で。今なお脳裏に焼き付いている。
ひっそりと、願うことだけ許してほしい。川を流れていく明かりへ乞うように見送っていると、
何だか……遠ざかるその明かりがとても寂しさを起こさせた。
パンパンッ。
自身の頬を叩いては、瞳をしっかり見開いた。
―― 俺らしくいこう。
今感傷に引きずられる必要は無い。
諦めるつもりは無いのだから。出来ることをやると決めたのだから。
「あんな美しい光を黙って見送るのは勿体ない、よな」
そう呟いては、川に沿って歩き出すと笹流しをする人々がいなくなった辺りにて、持参していたスケッチブックを取り出した。
鍵盤を描き、ろっこんを発動。その上を指がそっと滑り始める。
今日という日に目の前に広がる景色。月の光、川に浮かぶ光、雲の向こうの星の煌めき。
その瞳に、胸の奥に、映している光たちを音に例えてはシンプルに軽やかなメロディを奏で出した。
どうか、皆の想いが叶いますように……
幸せになれますように
それがどれ程に尊大で、贅沢な願いであるかは分かっている。
でもこれが自分らしさだから。届いて欲しいと純粋に思うから。
誉の指は旋律を詠い続けた。
最後の音を奏でた時、竹燈籠に照らされていた切なさ纏う色は胸の内から消えていた。
自然と笑顔零れた自身に気付けば、少しだけ誇らしく思えた。
ふと、輝き宿したままの瞳が川から流れて来る一輪の花を捉える。
立ち上がってはそっと手を伸ばすと、その花は誉の掌へ吸い込まれるようにすくわれた。
それは赤い日々草。
本来、笑顔で咲く花と言われる程に多くの仲間と元気に咲き誇っている印象のある花だけれど。
手の中にあるそれは水に濡れて、涙を浮かべたまま微笑んでいるようで。一瞬誰かと重なった気さえした。
可憐で美しさ纏うその一輪へ、誉は無意識にその唇を寄せる。
口付けたそこから、一粒、水滴が落ちる。
揺れた花弁がまるで何かを囁いたように見えた。
そっと微笑みを向けてから、再びその花を川へと流してやる。
皆の願いが籠った笹飾りや竹燈籠たちの、温かな光と一緒に流れて行ければいい、そんな小さな願いを込めて。
……ああ、今夜は良い夜だ。
スケッチブックを閉じて、川へと背を向ける。
己が決めたままに、想うままに過ごせた今夜の灯りたちを胸に、誉は賑やかな喧騒を後にするのだった。
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。..。.:*・゚
ちょうちん散歩を終えて一時してから、『あ。お名前聞きそびれちゃった』なんてうっかりな舌をちらり覗かせながら。
夢宮 瑠奈
はまた一人でお祭りの雰囲気の中歩いていれば、笹流し会場に目を留めた。
これも一つの縁だよね、とスタッフさんから灯籠を受け取って。
水に浮かべる前に一度ピタリと動きを止める。
―― まだまだこれからもいろんな歌を歌い続けて、みんなにもっと、あたしを知ってもらいたいから。
あなたのそばにそっと寄り添っているから、あなたもあたしのそばにいてほしいなって、おもうから。
ここにいるよと伝えたい。一人で頑張るあなたへ。この声を通して。
だって、あたしは一人じゃきっと寂しくて、ないてしまうから。
だからみんなが、こんな笹流しの風景のように、寄り添って、そっと離れて、またそっと寄り添うなら。
きっときっと素敵な未来がやってくるって思うから。
祈りを、願いを込めて、瑠奈は灯籠を流した。
そんな瑠奈の耳に、今夜の景色をそのまま音にしたようなメロディが微かに聴こえてくる。
―― ……とても温かで、優しくて、皆に届けたいって気持ちが伝わってくる。
もしかして彼が近くで弾いているのだろうか。
思い当たる友人の姿を浮かべて、小さく小さく微笑んでから。
耳に馴染む旋律に耳を傾けた後、ピアノへ乗せるようにその口から歌声が控えめに、しかし確かに奏でられる。
つかず、離れず、だけどちょっと近くで。それが幸せ。
―― あれは、さっき一緒してくれた……
瑠奈とペアを組んだ
多岐川 玲栖
も実は、ちょうちん散歩のゴールで分かれてからココに辿り着いていたり。
背の低い小学生のコなどが、スタッフから死角になる場所で笹の上の方にある飾りを取ろうと頑張っているのを目にしては、
『どうぞ☆』とニッコリ笑顔で笹を下げてやったりしていたところ。
お役に立ててなによりよ♪、と手を振ってくるコへ振り返していれば、控えめな、でも耳をすませたくなるような歌声が聞こえてそちらを振り返った。
笹流しに集中していたり、誰かと囁き合って会話している人たちは、もしかしたら気付かないような人垣から少し離れたそんな川べりで。
灯籠へ、雲の向こうの夜空へ、祈るような澄んだ声に玲栖は瞳を伏せ暫し聴き入る。
今度はお名前、ちゃんと聞けるかしら。
自分の名前も名乗っていいだろうか、なんてこの後どう声をかけようか思案すれば、それだけでもドキドキワクワクと鼓動が高鳴って。
―― アタシ以外にも、きっとあのコの歌を今聞いてる人がいるんでしょうね。
そうであってくれれば尚嬉しい。こんなに温かい気持ちをくれる歌声は、色々な人が聞けばきっと笑顔になるだろうから。
それを自分含め、共感し合って『ステキだったわね』と会話に花が咲くところを想像するだけで、幸せになれるのだから ――
<< もどる
1
…
77
78
79
80
81
…
84
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【七夕】灯りをつけましょ提灯に☆
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
102人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月22日
参加申し込みの期限
2018年09月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!