this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【七夕】灯りをつけましょ提灯に☆
<< もどる
1
…
73
74
75
76
77
…
84
つぎへ >>
「提灯、いい雰囲気ですね。いつもへんてこな島ですけど、寝子島もやりますねー!
この池が温泉だったらいいのになー。晴れてれば星空も満天でしたでしょうが、これはこれで乙なものですよね、たぶん!」
曇り空を見上げてもそれほど残念がる表情する事無く、
屋敷野 梢
が次々発する言葉へ、
あー、とか、ほーん、とか適当に返答する
如月 庚
。
梢が上空見れば自身も見上げ、湖へやられた視線は追ったりしている様子からちゃんと聞いてはいる。
梢の方も一切気にする事なく、飛び飛びな話題を続ける。
「織姫はベガで、彦星がアルタイルでしたっけ。同じ夏の大三角のデネブの立つ瀬がないですよね。
普段は3人で遊んでるけどクリスマスはボッチだったみたいな」
「気付いてやるなそこは。織姫と彦星ねぇ……
まぁ逸話云々はさておき、物語になる程の情景っつーのは嫌いじゃない」
「如月くん、結構ロマンチストですよね」
「ほっとけ」
次の竹燈籠の灯りが見えてくれば、なかなか風情があるじゃあねぇか……と庚はそちらへ足を向けた。
言葉とは裏腹に『どれ、協賛企業は何処かね』と風情もへったくれも無い思考を浮かべて、灯りを覗き込もうとする庚へ先に何かに気付いた梢から声が放たれる。
「あ、如月君、それなんか変……暗っ」
「……火の玉だったわ」
人の気配から逃げ出したのか、明らかに独特空気纏った二人だから逃げ出したのかは定かで無いが、灯火もとい火の玉は宙へ舞ったかと思うと湖の向こう側へと姿を消した。
その一部始終に、欠片も驚くことせず思い思いの最初の一言が紡がれてから。
「携帯もつきませんね。って、おや? おーい、如月くーん」
提灯ごと相棒の手が無くなっているのに気が付いた梢、普段と変わらない声色で名前を呼んでみる。
「まんまと罠にかかった如月くーん。反省しましたかー?」
あれですね、これは、いつもの異変ですね! と状況はしっかり分析しながら、暫し声を掛け続けていれば
どうもあちこちから彼の口調で返答が返って来始めた。とっとと来いだの、置いてくぜだのと姿が見えぬまま。
それに対し梢の対応は至って冷静沈着、マイペースそのものであった。
「え? いや、暗いから動きたくないでーす。
そもそも多方から如月君の声が聞こえてますし、本人っていう確証ないですし
本物だとしても、来てくださいよ、木の根とかで転んだら汚れちゃうじゃないですか」
偽物演じる物の怪たちから、盛大な困惑オーラが放たれた。
驚きもしない、怖がりもしない、自分たちの正体を突き止めようとする気配も微塵もなし。
そんな偽物たちの動揺など知ったこっちゃない梢嬢、動いたっ? かと思いきや。
「しゃがんで休憩してますので、頑張ってくださーい!
まー、どーせ何とかして来てくれますよね。信頼してますよー」
どうしようか。物の怪会議が催される瀬戸際である。
対処を丸っと任されたらしい、(そんなこと存じるはずもない)庚氏の方はというと。
「おい、屋敷野? ったく、何処行きやがった……提灯も消えちまったし。
めんどくせ、スマホで呼ぶか……ぁあ? 通じねぇ」
前半は相棒とほぼ同じ反応。
名を呼んでいる内に、前から後ろから左右から『ここでーす』『迷子の如月くーん』『私無事ですよー』などと本人らしき声が響くのも同じ。
すると庚、表情変えぬまま目の光だけがスゥッと鋭くなった。
声たちへ向けて、調子変えずに言葉を続ける。
「んだよ……はぐれたかと思ったじゃねぇか。明かりも消えちまって何も見えねぇ……さっさと戻ってメシ食うぞ」
『おごりですよねー』『如月くんのお財布でいっぱい食べまーす』
「ぁあ? ふざけんな、さんざ奢らせておいて良く言うぜ」
『そうでしたっけ』『ごちそうさまでしたまだいけます』
「美味かったか? 俺の金で食う『綿飴』は」
『とってもおいしかったでーす』『まだまだ入りますー』
「……」
畳みかけるような会話たち。それは物の怪たちの油断を誘う。
ふいに、庚が一度言葉を区切った。次に発せられたのは、先程までより数段低音で圧力含んだそれへと変化する。
「そうかい、そら何よりだ……で、
テメェは何処の誰だ?
」
『え?』『何を根拠に言ってるんですかー?』
「んなこたぁ教えてやる義理はねぇな」
甘いもの苦手なアイツが綿飴を奢ってもらってまで食うわけが無ェ。
ちなみに屋敷野に驕ったのは『いかぽっぽ』だ。
呟きを心の奥底だけで響かせた後、庚は己の額の傷へと触れた。
ろっこん発動。空気中に漂っていた力が拳へと集約され青く、蒼く、光を纏う。
更に傷へと触れた瞬間、庚はもう大地を蹴っていた。声の主たちの方へと。
完全に油断していた偽物が、庚が跳躍し飛び込んだ先の茂みの中であんぐりと口を、正しくは嘴のようなそれを開けていた。
「俺の相棒を何処にやった? 質問に答えろ」
『なんのことだか分かりませんー』
偽物、もとい姿は完全にムキムキした河童、動転中で未だ声は梢のままである。
それが更に庚の瞳をギラつかせたのか、物の怪の姿に何の反応も示すことなく、『そうかい』と低音が響いた瞬間勝負は決した。
筆者も一瞬過ぎて捉える事が出来なかった程の、鋭くも重い一撃にて河童あえなく撃沈。
幸いか、分厚い筋肉の鎧にてまだ息もしていれば動く余裕はありそうな河童を一瞥し。
「肝心の居場所が分からねぇ……適当に探すか。オラお前も手伝えや」
容赦なく蹴っ飛ばして促した。すっかり戦意喪失している河童、学んだのか喋ることせずコクコク頷いて森へと分け入った。
「……あ。遅かったじゃないですか」
「おお居た居た……もしや一歩も動いてねぇな……?」
「お友達ですか、ソレ」
「ああ、こいつ? こいつはアレだ。小物だ」
「小物ですか。デネブ君って呼びますね。いつも如月君がお世話になっておりまーす」
「……まぁいい。良くはねぇがまぁいい。
相棒見付かったから帰ぇっていいぞデネブ。もうあんな真似すんじゃねぇぞ」
名前が付いた河童。
クエスチョンマークを皿の上にたくさん浮かべつつ、へこへこしながら闇夜へと消えていった。
で、こっちが探してる間何してたんだ、という視線に気付けばまだしゃがみ込んだまま庚を見上げる梢。
「ああ、これですね。ツキミソウが咲いてたんですよ」
「ツキミソウ。荘厳美茶のアレじゃねぇか」
「夜咲く花ですが、朝になっても枯れずに、若干ピンク色になるんですよ。……なんかいかがわしいですね」
「実物見んのは初めてだが綺麗なもんだな……ピンクは別にいかがわしくねぇだろ……多分」
「本当に? 夜の間白くて明け方にはピンクに染まってるんですよ?」
「言い直して確認すんじゃねぇ」
「別名、待宵草といったかと。なので、一緒に待ってました」
動かなかった理由なのかなそんな言葉へ、やれやれと溜息一つ。
自分への信頼感をよく知っているから。至って元気そうな表情見れば、庚はそれ以上の突っ込みをやめた。
ツキミソウへ ばいばい♪と手を振ってから梢は笑顔で立ち上がる。
「……さて、じゃあ進みますかー! 戻ったら、何食べましょーね。たまには、甘いのに挑戦してみますか!」
『綿飴』とか!
単語が梢の口から飛び出れば、静かに庚がその後頭部を凝視した。
―― 綿飴だぁ? ……なんだよ、もう同じ手使えなくなっちまうじゃあねぇか。
無意識に己が驕ることを前提とした思考のまま、いつの間にか見えていたゴール方向の灯火を遠い目で見つめる庚がいるのだった。
≪ちょっぴり次へ⇒≫
<< もどる
1
…
73
74
75
76
77
…
84
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【七夕】灯りをつけましょ提灯に☆
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
102人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月22日
参加申し込みの期限
2018年09月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!