this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【七夕】灯りをつけましょ提灯に☆
<< もどる
1
…
67
68
69
70
71
…
84
つぎへ >>
「夜の山道を歩くなんてめったにないのでわくわくですわ」
「星幽塔ではこういうところ歩かないんだ?」
「危険なところも多いって言われてますの。本当は行ってみたいのだけれど」
ちょっぴり不満そうにするも、すぐに手に持つ提灯の光にニコーッと笑顔浮かべてから、
進行方向に見える淡い輝き指差しては
アイオ・キャンドライト
は
万条 幸次
へ言葉を紡ぐ。
「竹灯籠っていうのも星幽塔では見たことないので気になりますわ」
「よし、じゃあちゃんと近くで見てみよっか。
って早い早いアイオさん俺の提灯持つ手の存在も思い出してー!」
興味惹かれれば、すぐにそちらへ駆け出そうとするアイオは散策でもやはりどんどん先を進もうとする。
耳福池はそこまで広くないはずだから、大丈夫だとは思うけれど……
とはいえアイオはおのぼりさんも同然。
幸次の口から『そんなに進むと手が離れてはぐれるよー』と放たれようとした、まさにその時。
お互いで持っていた提灯の明かりがふっと消えた。
ついでにお互いの姿も見えなくなった。
それはアイオが竹燈籠と思って近づいた、火の玉に手を伸ばしたのとほぼ同時。
「あら? こっちにもあっちにも竹燈籠(火の玉)があると思ってましたら……見えなくなっちゃいましたわ」
すぐに穏やかな声が返してくるかと思えば、待てども彼の声や気配は現れず。
「コージ? カユウ?」
『俺はここだよ』『にゃー』『アイオさんそこにいる?』『にゃにゃー』
「……コージとカユウがいっぱい居ますわ」
大きな青いお月様のような瞳が何度かパチクリとされてから。
しかして動じる素振り見せずに、どれかが本物なんですわね、と一時の考える間。
物の怪の類に気付いているわけでは決してない。白猫さん的直感である。
「真っ暗だ!」
そんなアイオの実はすぐ近くで、互いを見失ったと実感した幸次はハッとして鞄を見やる。
花遊……は居るよな、よかった。
変わらずぴょっこり顔だけ覗かせた状態で、どこかへ耳をそばだてて居るのかしきりにぴこぴこと黒を動かしている様子に安堵してから。
アイオさんはどこに?
あっちこっちから声が聞こえてくるけど。
「アイオさーん」
『はいですわー!』『コージー、カユウー』『歌えばアイオだって分かってもらえますわ!』
うーん。
全部同じ声だけれど、本物と偽物がいるなら見極めないとだな……。
と、こちらも至って落ち着いてそんなふうに考え込もうかとしていたところへ、
声の一つが大きく響いて来た。
「アイオと初めて会った時、なんて声かけたか覚えてますわよね?」
幸次、その言葉が聞こえた方向にある闇へと視線を向けた。
口元を緩ませ、どこか遠くを見るようにして言葉をかける。
「覚えてるよ、寝子島に来たばかりのアイオさんが猫耳を出したままだった。
慌ててフードを被せてあげて、そのまま島を案内したんだ」
他の方向からはそれに慌てて続くように、『そうですわっ』『あの時は助かりましたの!』などと聞こえてくるも、幸次が見つめる暗闇の中の声はまだ黙ったまま。
「『花見』、そう最初に声をかけたよ」
「コージ発見! ですわー!」
途端、暗い色の中から白い猫が飛び出してきた。
アイオは嬉しそうに、本物ですわー、と幸次の隣りへぴとりと寄る。
そんなアイオへ、顔だけ出た状態で花遊もごろにゃんとすり寄っているのを目に留めて、幸次は瞳細めて笑みを浮かべる。
『花見』、それは小学生の時最初にうちにいた猫の名前。
亡くなってしまった、あの青い目の白猫と彼女がとても似た雰囲気を纏っていて、思わずそう呼び掛けたのだ。
もう6年も前になる事なのに、結局未だ立ち直れてないのかな、なんて思ったものだったけれど。
元気に動き回るアイオを見ていると、どうしてかそんな気持ちが和らいで。
歌を広めたい、という彼女について回ってはカメラを回したそんな日。
―― 実際、あの歌は本当に綺麗で心地よかったな。
なんて、振り返っていればいつの間にか提灯に灯りが戻っているのに気付いた。
「不思議イベントはなんとか切り抜けられたみたいだ」
「まぁっ、イベントでしたの? でしたらもう少し他のコージとお話したら良かったですわ」
「いやうん。お祭りは他にももっと楽しめる所あるからさ」
「まだまだ楽しい所がありますの? ぜひご案内してほしいですわ!」
「そうだね、楽しまないと、ね……花遊?」
一瞬、白い猫の幻影と目の前の彼女を被らせて、切ない思いがよぎったけれど。
幸次の瞳に映るアイオは、くるくる表情変えてはその声で、足で、気持ちで、未来へ歩んでいくようで。
相棒な飼い猫へ、現実を確認するように言葉をかけてみれば、『にゃ!』とこちらからも元気な返事。
幸次は微笑んだ。
折角ですから、ユカタという物を身に着けたアイオが歌う姿も、動画に撮りたいところですわっ。
再び幸次と提灯を持って。屋台の溢れる活気、この池周辺の静けさと趣が共存する景色、それらを背景にした自分の姿を想像しては楽しそうな足取りでアイオは寝子島の夜空を見上げた。
夜風に吹かれて、時折雲に窓が出来たようにぽっかりと隙間が出来たその先で、月がスポットライトのように差し込んだりするのを目にして満面の笑顔が浮かべられた。
そうして、幸次と並んで歩きながら自然とハミングを口ずさむアイオが居るのだった。
<< もどる
1
…
67
68
69
70
71
…
84
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【七夕】灯りをつけましょ提灯に☆
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
102人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月22日
参加申し込みの期限
2018年09月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!