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【七夕】灯りをつけましょ提灯に☆
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現在、提灯持った二人三脚かという程綺麗に歩幅もスピードも合わせてばく進中な、
イダス・アグリオス
と
コル・ティグリス
。
順調に灯籠の光を目標に飛ばしていた2人だが、突如その目印が見えなくなって一旦キキーッと急ブレーキ。
「あ゛!? 灯篭の灯りねえじゃねえか! くっそどっちいきゃいいんだ」
「夜目がきかねぇわけじゃねーが、この池周辺かなり暗いな……っと、イダスこれじゃね?」
クイッとコルが提灯を引いて先導した方へ、イダスもほいよーと思わずついて行く。
が。
「なぁコル兄、この灯り動いてねぇか?」
「むっ……? なんだ灯籠じゃないのか」
青白い火の玉だと分かっても、灯籠じゃなくて残念とした表情しか浮かべない星の塔民二人である。
あっさりと目線外して、どっち行く?などと話し出した様子へ、火の玉、二人の間をブァッと舞うように駆け抜けた。
「おわ!? なんだやろーってのか! 上等じゃ……、アイツはどこに消えた?」
一瞬火の玉へ意識を向けたコルが、隣りから気配が無くなっているのに気付いた。
それだけではない。
野性のカンを備える虎の獣人の五感は、自分たち以外の、不審な気配もいくつか捉えていた。
イダスは無事、だとは思うが。
己が信頼している腕っぷしの男が早々やられるはずも無いと、思案し始めたところへ。
「おーいコル兄さん!」
「ここだイダス!」
聞き馴染んだ声が響いてきて、一瞬安堵の色を瞳に浮かべたのも束の間。コルの耳に、別々の方向からも次々とその声が鳴り響いてくれば
夜の闇を睨みつけるように琥珀を鋭く細める。
もう一度大きな声で彼の名を叫んでみても、やはり同じだった。
―― 偽者か……ずいぶんせこいことを考えるもんだ。
こういう時は、独りで無茶苦茶していた頃の経験があって良かったとも思う。
危険を多く経験している分だけ、様々な想定が脳裏に浮かぶから。
―― 声をたよりに探しても同じ姿をしている可能性があるな。まあそれなら単純だ。
好戦的な微笑みに満ちる。
全部殴ればいい。
殴っていって倒れなければ、ソイツが本物だ。
鼻でかぎ分けてもいいが、イダスの衣服を剥ぎ取って身につけられていたら面倒だ。
コルは周りの酸素を勢いよく吸った。
「イダス! 今からお前を殴るぞ!」
夜の獣のそれかの如き咆哮をあげ宣言をする。
これで自身の行動は少なくとも本物へも伝わったはず。あとは向こうも対処するだろう。
―― さあ楽しい宴の始まりだ。
下唇をひとなめしたその瞬間、コルは音も無く躍動しては一番近くで声がした茂みへと身体を躍らせた。
暗闇に乗じて刹那の動きで、相手が気付くよりも素早く。
獣の五感はたとえ見えずとも気配や嗅覚にて相手の体格を確かに捉える。
茂みに飛び込めば、すでに目星がついていた胴体付近へ思い切り回し蹴りを繰り出した。
この島へ降り立った際の己には鋭い爪は無い。
けれど、それでも俺は強い。
自信と誇りに満ちた攻撃は威力を殺すこと無く、相手へと突き刺さる。
ドシンッ、と確かな手ごたえと相手が地面へ伏した音をしっかり聞き取れば、続けざまにその崩れた体勢を鎮めるように、上から飛び乗り叩きつけた。
人間の動きとはあきらかに違うコルの動作に、周辺の似たモノたちから動揺の気配が漏れる。
―― 中々に重てぇ巨体の奴らだな。楽しい遊びだがティクス達との勝負もあるしな。
それがナニかは分からなかった。この島で見た事も無い姿形を取るもの。異形としては、塔の住民たちのようなソレ。
正体が気にはなったものの、コルは一体仕留めたと確信すればすぐに次の茂みへと躍りかかってまた素早くソレを沈める。
一人沈める毎に咆哮をあげ、大事な仲間へと居場所を主張した。
さぁ、イダス。お前ならどう出る?
「つーかコル兄さんどこだよ! あの人また迷子か!?」
若干本人からしたら聞き捨てならなそうなセリフを、火の玉が飛びかかってきた直後から周辺へ放っていたこちらイダス。
なんで兄さんについていっちまったんだオレ……なんてぼやきながら。
『おーいコル兄さん!』
『ここだイダス!』
そう返答が聞こえたかと思いきや、方々から同じような返事がした挙句に、
「オレの声までしやがる!」
ここに自分がいるのだから、聞こえてくる自分のような声は明らかに偽物だと理解出来た。
出来たけれど、さてどうすればいいか分からない。
姿が見えていればとっとと蹴散らしてやれるのになぁ、と悔しそうに己を取り囲む声たちを睨んでいれば
コルとおぼしき言葉がこちらへ飛んでくる。
『イダス! 今からお前を殴るぞ!』
あ。見えなくても殴り掛かっていいのか! そうだよな!
目から鱗的なスッキリした表情になったイダス、コル兄さんが殴るっつーならオレも殴る! と嬉々とした表情へと変わる。
「倒れなかったら本物だ!」
悩みから解放された途端、イダスの動きは早かった。
調子にのって己を惑わそうと声を投げて来る偽物たちめがけて、一直線に殴り掛かった。
ちょうちん散歩をしているニンゲンは一様に物静か、な印象でも持っていたのか物の怪たち、乱闘し出す二つの大きな影に完全に混乱し出す。
拳に手ごたえを感じては次へと殴りかかるイダスの、振り上げた拳がある横顔へと体重のせて向かった時、
それまで弾力ある冷たい感触だったのが、ガシッと熱い掌で受け止められた。
と感じた瞬間、イダスの身体は宙を舞っていた。
投げ飛ばされたのだと自覚すれば、イダスは身を捩じって両足で着地する。
―― 重い落下音、じゃなくこれは受け身とって着地した音……。
コルは聴覚からすでに察していたものの、確認の為相手が着地したのへ間髪入れずに両拳で2、3発撃ち込んだ。
「……お前が本物か、イダス」
「ッッだーッ! 痺れたぁ! この重い拳本物だな!」
腕をクロスさせてガードしたイダスが叫び声を上げるのと、コルが仲間への笑みを浮かべたのはほぼ同時。
暫し互いに視線を交錯させれば、どちらからともなくニッと笑い合った。
「提灯を握れ。だいぶ時間がかかったからな。先を急ぐぞ」
「今度はオレが道決めっからな!」
柄へと手をやれば、二人は再び猛ダッシュをかける。
この程度の怪異はなんでもないというように、もはや振り向きもせず。
イダスの先導にコルも従っては、二つの双眸がゴールを見据えて走り出すのだった。
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担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
102人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月22日
参加申し込みの期限
2018年09月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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