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【七夕】灯りをつけましょ提灯に☆
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「そうですか。その髪飾りは桜さんが。とても器用なんですね、よくお似合いですよ」
「ふふ、ありがとうございます嬉しいです。吉住先輩は、もうお祭り色々回られたんですか?」
「屋台は大体満喫してきました。折角なので、風情も楽しもうかとこちらへ」
「なるほど」
吉住 志桜里
と
水上 桜
も、同じ高校の先輩後輩というご縁にて、会話途切れる事なくお散歩楽しみ中である。
互いに視線を正面へ、次の竹燈籠の灯り目指しながらほんわかとお喋りしていたところへ、
ただでさえ曇り空で月明りの無い三夜湖周辺が、突如真っ暗闇へと塗り替わる。
「あっあれ!? 提灯の灯りはっ?」
「向こうの竹燈籠も、消えましたね……」
「ど、どうしましょうかっ」
「大丈夫ですよ。灯りがあった方角は覚えていますので、とりあえず足元に気を付けてそちらへ行ってみましょうか」
「ハ、ハ……イッ!?」
落ち着いた声色を紡いでくれる志桜里へ、歩き始めてから恐らく初めてそちらを向いた桜の視界に、
身の丈177cm、雰囲気溢れる浴衣という着物姿、雲の隙間から微かな木漏れ日のような弱い光が映す1本1本さらさら揺れる長い髪は生きているよう。
ぱっつんと綺麗に切られた前髪から、桜の顔を覗き込むよう傾けられれば目つきの鋭さ隠しきれないまま、
薄明かりにぼんやり浮かぶ妖しい姿……。
あまりにもこの場の雰囲気に合い過ぎた志桜里へ、想起された印象の下思わず桜の口から悲鳴に近いものが漏れた。
己の風貌が人様から今、どのように見えているのかなど全く気にもとめない志桜里、急に強張った表情浮かべる桜へ更に首を傾げる逆効果仕草。
「あら、どうされました? 折角の祭りの余韻、笑わにゃ損損、ですよ」
にこ。と、微笑まれているはずであった。
が、星や月明り、提灯の温かなともし火があれば、いっそ異性ならばノックアウトされそうなとても色気のある微笑みであっただろうけれど。
すぐ隣の相手が見えるか見えないか、それ程に闇に覆われている桜の双眸に映ったのは、ニタリ、な効果音だったり。
もはや声も出ない。
完全に硬直した桜。暗闇恐怖症だったのでしょうか……これは是非励まさねば、という思考へ行き着いた志桜里、共に提灯持つ手を少し強めに引いて桜を誘導してやる。
途中までは先輩らしくとても頼もしかった。
しかして、こっちにあると思っていた竹燈籠すら歩けど歩けど姿形見えてこず。
――― うっかり、道を間違えてしまいました。
基本ポジティブ思考な志桜里の脳内で、あまり困惑してなさそうなトーンの言葉がポツリこぼされていたのを、桜が全く気付かなかったのは幸いであろう。
恐怖に続いて迷子だと知ったあかつきには、感情起伏が案外激しい桜は、『夜の山道で迷子だなんてシャレになっていないよ!』とパニックになりかねなかったかもしれない。
そんな桜たちの正面に、パニックとどちらがマシだっただろう、な神魂現象たる不可思議雲がもれなく降りて来る。ご丁寧に二名様分が。
片や長い竜の形に、片やくじらの形になってそれぞれの前に、さぁ乗りたまえ、と言わんばかりに漂えば、桜の口から『ま、ま、またフツウかぁっっっっっ!!!』などと危うく叫ばれそうになった直前、志桜里の声が先に響けば桜はどうにかこうにか飲み込んだ。
「雲龍、と言うとこのまま天に昇るような話ですが、ここに来ては何処へ行くも、何が起こるも一つの縁。
旅の果てまで、お付き合い願いましょう」
「えっ、えっ、乗るん、ですか!?」
「(にこーっ☆)」
眼力も合わさって、何やらそれ以上言えない魔力な笑顔である。勿論、志桜里当人は完全に無自覚であるわけだが。
提灯で繋がれた手同士が届く距離、ぴったりしたお隣り同士な雲竜とくじら雲が、(桜が観念して)乗ったのを見越した後空へと浮き上がっていく。
最初の内は冗談じゃない、と渋々な空気を雲の上で醸し出していた桜であったけれど。
曇天抜けた先、天空一面に広がる星の海と天の川の美しさを瞳いっぱいに捉えた瞬間、感動で言葉を失った。
ただただそれを見つめるばかりな桜の様子を、嬉しそうに見つめて志桜里は囁いた。
「上には天の川、下には地の灯。此処から見れば、何れも星のよう。
手綱を離さずにいてくれて、ありがとうございます♪」
まるで口説き文句のような言の葉に桜がそちらを向くと、先程までやたらホラー要素満点だった微笑みが、
今は幾千もの星の瞬きたちに照らされて、力強い視線そのままなれば星座にありそうな女神のようで。
桜の肩から、徐々に込められていた力が解かれていった。
暫し二つの双眸が星たちと語らい合った後、願いを込めて瞼が落ちる。
『これからも良き出会いがありますように』
『自分をふりまわすフツウから解放されますように』
穏やかな、必死な、それぞれの祈りが天の川へと響くのだった。
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担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
102人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月22日
参加申し込みの期限
2018年09月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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