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【七夕】灯りをつけましょ提灯に☆
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「どこかで見た事ある気がしたのよね~」
「よくご存知でしたね」
「ふふ、これでも司書さんなの。流行や注目集めてる人や物なんかも、仕入れる本に関係するからついアンテナ張っちゃうのよね」
「お仕事熱心?」
「アタシがただミーハーなだけかもしれないわ☆」
ほわほわふわふわ。
もれなく受付おばちゃんの餌食となりペアとなった組がここにも一組。
夢宮 瑠奈
と
多岐川 玲栖
は、『こんばんは』『よろしくね。頼りにしてるわ』とご挨拶も済ませ、
のんびり散策中。
―― たまには暗い道を歩くのもいいかな、って気分だったけど。
ちょっぴり物憂げな自身の心に手をあてる瑠奈。
しかし、大人なオネエサ、もとい彼はこちらが沈黙の間を作っても、気にした素振り一つ見せず星を見上げ微笑んでいる。
歩幅だけでなく、瑠奈自身の持つ呼吸に合わせるように。
そんな今夜のご縁のおかげで、瑠奈も今は完全に営業の仮面すら取って、雲の向こうに在るであろう星々へ思いを馳せる。
―― こんな灯りもロマンティックね~。
三夜湖を囲むように、点々と見える竹燈籠の光を遠目に追っては、玲栖の口は感嘆の吐息一つ。
確かアイドルの……と雑誌かブラウン管か、見覚えある少女とご一緒させてもらえれば、おひとり様でも楽しむ気満々だったのが景色を共有できるお相手出来て、心は弾む。
日中のような肌を刺す日光から、手間暇かけて肌を守る必要が無い夜は玲栖にとって水を得た魚の如く。
いつもより軽装な身なりで、動きやすさを堪能するように深呼吸を繰り返したり。
瑠奈の、どこか繊細そうな空気を感じ取れば、キレイな景色が癒しになりますようになんて時折その横顔を見守りながら。
「こんな素敵な景色をあなたと見られてうれしいわ」
「爽やかな殺し文句になりそうですよー」
「本音なのよ? 言ってみたかったっていうのもあるけどねっ」
独り言になっても構わない、そんな呟きのつもりだったけれど、瑠奈が静かに見上げ言葉を響かせてくれれば、玲栖はウインクしておどけてみせる。
他愛ない会話。けれど今はそれがとても心地よい。
―― あたしは愛を歌うアイドルを目指したいけど、愛を押し付けるアイドルにはなりたくないなっておもっているから。
だから、そっと寄り添ってくれる人がほしいのかもしれないな……なんて瑠奈は胸の内でひっそりと思う。
「きっと星空も美しいでしょうねえ~……ってアラ? さっきより暗いわねぇ?」
「……あ。灯りたちが消えてる」
雲の向こうを想像するように見上げながら呟いていた玲栖が首を傾げ、続けた言葉へ瑠奈が繋げた。
風のイタズラかちょっぴり不可思議現象か、ささやかな光すらない真っ暗闇が眼前を覆うと、微か瑠奈の肩が身震いする。
たとえ、誰にも見てもらえなくとも、誰かの笑顔のために伝えたいという気持ちは本当、だけれど。
いざこんなふうに、何の気配もない真っ暗な客席へ向けてステージの上で孤独に歌うことになったら……耐えられるだろうか。
感傷的になっていた部分へ、そんな『もしも』が侵蝕しそうになれば、明かりが消えた提灯を確かめるようにぎゅっと握りしめた。
ふと、その肩へ優しく触れる温もりを感じ、顔を上げた瑠奈へ玲栖が微笑む。
「だいじょうぶよ、アタシがついてるわ」
「……それも、言ってみたかった言葉です?」
「あら。以心伝心ね! とは言っても、アナタがきっとなんとか出来ちゃいそうだけれど」
「あたしが?」
「さながら、幸運の女神様みたいだもの」
「あ。浴衣の」
玲栖がピッと指した先には、瑠奈が身に纏っている浴衣の四つ葉たちがあった。幸運のシンボルであるそれに、玲栖は素敵ネと付け足して。
言葉尻はふざけているふうでも、玲栖の掌の温度は不安を拭うように、励ますように、浸透してくる気がして。
―― 人柄のせい、もといおかげかな。さすがにいきなり肩抱かれたらビックリしそうだけど……。
全然嫌じゃない。むしろ一人じゃ無いのだと、安心感がもたらされた。
間もなくすれば、ポッ、ポッ、と再び道を示す灯台のように、竹燈籠たちが光を取り戻した。
樺色と緋色の瞳が交錯すれば、どちらも細められる。
闇を灯す淡い光。
それが映えるのは、星と寄り添う闇があるからこそ、なのかもしれない。
「なんにも見えないところに、小さな灯りが散りばめられて。夜空に立ってるみたいね」
「おんなじこと思いました」
沈んでいたとは違うけれど。出会った時より彼女の空気が明るさ纏った気がすれば、玲栖は嬉しそうに笑みを漏らした。
今この瞬間の縁、楽しんでほしいと心から思うから。
―― ずっとずっと、こんな幻想的な世界が続くといいのにな。
触れる温もりにそっと背中を押されるように、瑠奈は地上の星たちへ願い事を紡ぐのだった。
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担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
102人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月22日
参加申し込みの期限
2018年09月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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