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【七夕】灯りをつけましょ提灯に☆
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「由貴奈さんちょうちん散歩ですって。行ってみません!?」
「なになに~。えーと……三夜湖のまわりをお散歩? 結構暗いよねぇ、あそこを提灯つけて歩くんだ」
受付前にて、大好きな人と共有する思い出を増やせる幸せからか、勇み足でワクワク尋ねる
卯木 衛
へ、
まったりペースを一切崩さぬまま
壬生 由貴奈
も受付のコース説明を読んでみる。
「……たまに星が見えるとはいえ空も曇ってるから、ちょっと迷っちゃうかもだけどー……
ま、それはそれでいいかもだねぇ。うーちゃんが一緒にいてくれるし、いこっかぁ」
「(なにそれ愛しい……!!)」
悶えそうになるのを堪え、『俺の織姫様はもう決まってるんで』と曇り空で天の川が見えなくとも、趣旨的に全く問題ないことを照れくさそうに伝えては、ペアで申込みを完了させた。
一つの提灯を二人で持つ、ということで一度は相手の手に手を重ねて持とうとしたものの、離れちゃいそうだなぁというどちらからともない思いから、指をしっかり絡めた恋人繋ぎをした真ん中に提灯を挟んでみる。
二人の歩くペースで、上下に揺れる提灯の灯りを仲良く視線で確かめてから。
「こう握れば何があっても大丈夫ですよね」
「うちにとっては彦星様はうーちゃんだからー?
彦星様と一緒に散策なら、迷っても星が味方してくれそうだねぇ」
「織姫サマも一緒で無敵です」
キリッとキメた。
…………それから。
散策し出してほんの15分足らず。
依然、頼れる男であれとばかりにキリリッと保っている衛のその顔が、暫し逡巡した後、
観念したようにクリンッとまぁるい目に戻ったのである。
「うん、はぐれてないから大丈夫って言いたいとこだけどこれ迷子ですね」
「だよねぇ。うーん、灯篭を頼りに進んだつもりだったけど、わりと適当に進んじゃったかなぁ」
狼狽えはしないものの、お互いの口から少々困ったという空気が混ざって放たれる。
―― 二人っきりで散歩って考えるとこれはこれで悪くないけど帰れねえのはまずいよな。
彼女を休ませて、自分一人がひたすら駆け回って道を探す気は十分ある。けれど、真っ暗な中女性を一人待たせるというのは、心配過ぎてあとで後悔しそうでもあり。
まぁ歩いてればそのうち戻れると思うけど、と微笑んでくれる由貴奈を、どんなことからも護りたいと強く抱けばさてどうしようかと、真剣に衛が考え出そうとしたその時。
もっくもっく、ふわふっわ
気付けば自分たちのお隣りに、やっと気付いてくれたー? と言っているかのように白い雲が揺蕩っていた。
「お、おお!? なんだこの雲!?」
「もしかして案内してくれるのぉ?」
「あ、乗れますよ由貴奈さん! はい、気を付けてー……って飛んでるー!」
「おー、不思議体験だよぉ」
雲が動き出せば咄嗟に、由貴奈が落ちないよう絡める指に微か力を込め支えながら。
遠くなっていく地上を覗き込んでいる由貴奈に合わせ衛も下を見る。
「すごいねぇ、他の人が持ってるたくさんの提灯もきらきらしてる」
「上から見た灯篭の灯りがチラチラ水面に反射してめちゃくちゃいい感じ!」
「それに下の三夜湖だけじゃなくて、上の星空も綺麗だねぇ……雲を抜けるとこんなに満天の星が見れるんだ」
「ホントだ! 星もきれい!」
地上の星に感動していれば、いつの間にか夜空の雲を抜けた先で、頭上いっぱいにも瞬く星々の光が二人に降り注いでいた。
上を、下を、また上を。
陽炎のように時折揺らめき消えてはまた灯る地の星。
遥か何億光年も前の光を届ける天の瞬きたち。
天地の煌めきに挟まれた二人は、星の川に佇む織姫と彦星。
……ここからお願い事したら叶ったりして。
俺の願い事は ――
握る手に緩く力をこめられれば、由貴奈はどこか一心に祈るような衛の横顔に気付いた。
「……ん? どうしたのうーちゃん、天の川にお願い? どんなどんなー?」
「由貴奈さんと海にもプールにもいきたいし、
他にも美味しいものも一緒にいっぱい食べにいきたいです。
……けど最終的には特別出かけなくてもいいから、由貴奈さんと手を繋いで寄り道しながらかえったりできればいいなーって」
聞かれれば真っ直ぐ正直に、紡がれた衛の言葉にきょとんとした眼差しを送ってから。
――なるほどねぇ……。
うーちゃんらしい、と心から思う。
先に卒業し大学生活を送る自分と、高校生活を送る彼のリズムは重なりそうで意外と重ならず、すれ違ってしまう事も多々ある。
会える時はもちろんお互いに、めいっぱいの時間を共有しているけれど。
衛の紡ぐお願い事は、ささやか。だけれど今できない事を多分に込めた十分なお願い事なのだろう。
でもまだまだ。
もっと欲張りになっていいのに。自分のように。
由貴奈はきゅっと手を握り返しながら、衛の目を覗き込んだ。
「さっきうーちゃんのこと彦星様って言ったけど、うちは1年1回じゃとても満足はできないなぁ。
毎日こうやっていちゃいちゃしてたいし。
うちも、これからたくさんこうしてデートしたり遊んだりしたいよぉ」
今度は衛が、先程の由貴奈以上にきょっとんと星の煌めき映し輝く瞳をまぁるくする。
……だから、わざわざ願い事にしなくてもだいじょーぶ。またデートしよーね?
二人の想いは一緒。なら願い事、なんてまるで叶うかどうか神頼みにするよりも、二人でいれば絶対叶えられるからと確信を持った方がずっといい。
どこかいたずらっ子にも似た笑みを浮かべた彼女へ、衛は身体を向き合わせた。
「あと……まだあったんです。今、キスしたいから許してくれないかなって」
叶いませんかね?
お伺いをたてるように覗き込んできたお月様のようなまん丸な瞳。
仕草が本当に可愛くて、大好きで。おかしそうに由貴奈は小さく笑う。
「―― 早くしないと雲が元の道に戻っちゃう。するなら今のうちだよ? それと……」
1回だけじゃ、やだよ?
そう最後に囁いて、長い睫毛が伏せられた。
それを見てとれば、提灯のある繋いでいる手とは反対の手を彼女の華奢な肩に置いて、衛は静かに顔を寄せていく。
ふふ、俺の願い事は全部由貴奈さんが叶えてくれちゃいますね。
そう呟けば、目を閉じたまま彼女も吐息で笑った。
唇が触れる寸前、一瞬衛は動きを止める。
―― ……由貴奈さんかわいすぎるだろ。
いつだってそう思っているはずだけれど。月と星の淡い光に照らされる髪も、頬も、唇も、
全てが今晩は一段と。
たまらない気持ちで胸がいっぱいになれば、衛はその唇へ自身の体温移すよう押し当てた。
優しいキスも、
食べちゃうようなキスも、
由貴奈が望んでくれる限り、何回でも……。
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担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
102人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月22日
参加申し込みの期限
2018年09月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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