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<零神探訪>千年茨の遺跡(グリーン・ルインズ)
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●数時間前……
時は数時間前に遡る。
梨香たちがクロードによる四十九院先生誘拐事件を知るさらにその前――
神薙 焔
は星ヶ丘の舟着場にいた。
それも、無人の海上タクシーの中に。
「はぁ、鈴島まで、ですか」
聞こえてきた話声に、制服姿の焔は船内のシートの下に身を隠した。
なぜ身を隠したか。それは、焔が無断で海上タクシーの船内を見学中だったからである。
(まずいわ、この時間に船が動くなんて……)
ふたつの男性の声が近づいてくる。おじさんと、それよりは若い声だ。若い声が言う。
「そうです。前金でこれくらいあれば足りますか」
「こ、こんなにはいただけません!」
「構いません。取っておいてください。おそらくこのあともう一度、今度はもっと大勢を乗せて鈴島への便を出すことになるでしょうから、その分も含めてです」
「はあ、それは……いったい……?」
「詮索は不要。黙って私たちを送り届けてくださればよろしい」
「わ、わかりました」
ちらりと船室内の窓から外を覗いてみる。
おじさんは制服を着ているから海上タクシーの船長に違いない。
となると、その隣にいる黒衣の男女は客だろうか。
しかし怪しい。
男のほうは顔を覆い隠すような頭巾をかぶり、片腕がないし、女の方は気分が悪いのか目を閉じ、男に寄り掛かるようにしている。
(あら……? あの女の方、見たコトある……確か新任の……)
(
四十九院 鸞
先生?)
がくんと、ボートがひと揺れした。
船長と二人の客が乗り込んだのだ。
(……おっと、見つかっちゃうわね、奥に隠れましょう)
海上タクシーは屋根付きの船室がひとつあり、前方に運転席、その後方にシート席が並んでいる。ドアはふたつ。船腹側と後方部。後方のドアから艫に出ることができ、天気がいい日は風を浴びたい客が外に出ることもある。ドアを出た横の梯子を昇れば屋根部分にも上がれるようになっていた。
焔は身を翻し、後方のドアから出ると物陰に身を潜めた。
船長は赤毛の密航者に気付かず、エンジンをかけた。
海上タクシーが岸を離れる。
焔はいつ見つかるかというスリルと、黒衣の客たちへの好奇心の中、揺れていた。
はじめは女の方に目が行ったが、男の方も見覚えがあると気づいたからだ。
まさか、こんなところで出会うとは思いもよらない男だった。
焔は息を殺し、薄く後方ドアを開け、その隙間から客たちの様子を覗き見る。
(あれって……クロード、よね)
観光で行った中国で巻き込まれた不思議な事件。青の幽玄と呼ばれる辺境の地で出会った謎の男。落神や零神とも因縁のありそうな絶神と呼ばれる神を信仰し、戦い、滝つぼに落ちた男は、ゆったりとした黒の道士服のようなものを纏っている。御剣刀に切り落とされたその右腕部分がひらひらと所在なく垂れているのも見て取れた。
「いったい……あたしに何の御用ですのぉ?」
クロードの肩に寄り掛かるようにしていた四十九院先生が気怠い声を発した。
(あ、四十九院先生、生きてる)
焔はただ、そう思った。ぐったりとしていたから或いは……などと思っていたのだ。
「手荒な真似をして申し訳ありませんでしたね」
「まったくですわぁ……ここは、海? いやですわぁ。潮風で髪が傷みそう」
会話に耳を澄ます。どうやら四十九院先生は本意で一緒にいるわけではなさそうだ。
「ところで、あなたいったいどなたですのぉ?」
「おや。思い出してはいただけませんか?」
「残念ながらこれっぽっちも。もっともあたし、あんまり人を覚えないのが自慢ですけどぉ」
やりとりから、焔は二人の関係を推測する。
恋人? じゃなさそう。
家族? とも思えない。
クロードの方が一方的に知っていて、四十九院先生の方は、相手も、相手の意図も知らなそうだ。
(知り合い……じゃないのかしら)
ボートがスピードを上げたので、打ち付ける飛沫の音で、そのあとの会話はほとんど聞き取れなかった。
しばらくして、海上タクシーは桟橋もない、小さな島に到着した。
(ここは鈴島かしら……このまま乗っていたら見つかるかもしれないわね。置いて行かれても携帯が通じるから助けは呼べる、なら今見つかるほうが困るわ)
焔は人目を忍んでひらり下り立つ。
いまは制服姿だが、背負っているスポーツバッグの中に、趣味のサバゲーグッズが入っている。
(うろうろしてたら見つかるわ)
焔はちょうど身体を隠せるような岩影にしゃがみ込み、素早くあたりに目を配った。
森がある。緑の木々の合間に、石造りの塔が見える。
(遺跡? 小さな島のようだし、身を隠すならあそこかしら)
船に乗ってた人たちの目的地もそこかもしれない。
だが、船の近くで見つかって密航(?)がバレるよりマシ、と焔は判断した。
――否、本当は、面白いコトがありそうな予感がしたのだ。
ふと、エンジン音が耳に届く。音はあっという間に遠のいてゆく。
(海上タクシーが帰っていくわ……本当に置き去りね)
今の状況を噛みしめ、それからはっとして黒衣の二人の姿を探す。
(うそ、見失っちゃったわ)
焔は一つため息を吐いた。
いや、まだ何もはじまっていない。
炎のような髪が乱れるくらいぶるぶると頭を振り、景気づけに頬をひと叩きして気を取り直す。
「仕方ないわね。遺跡に行ってみましょう。――と、その前に」
制服のままじゃ動きにくい。焔はスポーツバッグに入れて持ってきたサバゲ用のスーツに着替えることにした。バンダナをまき直し、ミネラルウォーターやペンライト、スマホなどを入れたウエストポーチを腰に巻く。
さらにバッグの中からゴーグルとエアガンを取り出す。
「……あ、中国で買った桃木剣も入れっぱなしだったわ、まあいいか、ナニカの役に立つかも」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
<零神探訪>青の幽玄(ブルー・アルカディア)
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
17人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月10日
参加申し込みの期限
2018年09月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年09月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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